優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/12/31(土) 帰省
いろいろとあって、今年の帰省日は、なんと大晦日になりました。
帰省手順は、「おはよう庄内」という格安チケットによる鉄道経路で。

朝ぱら早い新幹線利用者の少ない車両を安く販売するのがこのチケット。しかし、帰省時は、そんなことしなくても売れるんじゃないかと思うのに、「おはよう庄内」は有効でした。

かくして、朝っぱらの高崎線に乗ってまずは大宮へ。
大宮から山形新幹線つばさに乗車です。昼ご飯を大宮駅で買うのですが、いつもはランチなどを売っている エキュートの食品街がお節料理ばっかり並べています。大晦日にお弁当買って行く人なんていないんでしょうか。
あきらめて、駅弁売り場で買います。

終点の新庄に着くと、数日前の羽越線の事故の影響か、つばさも徐行運転してたようで、予定の陸羽西線は出てしまった後。
でも、まぁ、次の便に乗ればいいだけですから。
雪の積もった風景なんかを写したり、駅の展示物なんか見ていると、発車の時間。
羽越線は余目と酒田の間で普通になったままなので、酒田行きの陸羽西線も余目留まり。ここから、酒田と鶴岡に向かって代替バスが出ていました。お迎え自体余目に着た家もそこそこいて、いつもは閑散としている余目駅が大混雑。って、我が家も余目に義父に車で迎えに来てもらいました。

本日の着物は、正絹袷襦袢に単の白小袖、正絹松葉色の行儀の江戸小紋、化繊のクリーム地に花柄の小紋、花唐草模様の半幅帯、萌黄の化繊袴、黒紋付の袷羽織、紅梅色の道行き、ウールのショール。足は、綿サラシ裏の白足袋に化繊の足袋カバー、梅模様の足袋ソックス、膝下はレッグウォーマー。
どーだ!寒いって言ったって、大丈夫さという重ね着しまくりのコーディネート。手持ちのカバンの中には、化繊の襦袢と化繊の挽茶地唐草模様の小紋と足袋の換えと茶道具を詰めた茶巾着。
いつもなら、送るとこですが、着てしまった分、手軽に。
姫は、ご挨拶用に三越調達のココア・ブラウンのワンピース姿。手持ちのバッグの中は、白小袖、臙脂地の蝶柄小紋の化繊着物、黒無地袴と、ジャージ上下。ジャージは論外として着物での訪問も禁止されてしまった末に不本意にワンピースを着させられて、ぶすくれて座っていました。

2005/12/29(木) 中の中
本日の新聞の朝刊によれば、「中の中だと思っている人は約半数」だそうな。
バブルの頃にこのランク意識があったというが、意外と、ランク落ちしたと思っている人は少ないらしい。

もっとも、何を持って「中流」なのかは、人それぞれなのではないかと思う。何しろ、明確な定義があるとは聞いたことがないから。
「中流」というのは、日本人が考えているよりもずっと上層ランクらしいとも聞くけど、「年に(いや月にか?)数回の外食ができる」「欲しいおもちゃを子供に買い与えられる」「持ち家である」という辺りが中流の条件かなと思う。
私の子供の頃は地域性による偏りがあったかもしれないが、6畳一間の賃貸アパートに家族で暮らす同級生は沢山いたし、TVで広告しているオモチャで皆が欲しいと思っているものを、どれくらいの子が入手できたかというと「一人、二人、沢山」って位に3人も持っていれば「誰もが持っている」と親に泣きついた位のことだった。外食はラーメン屋に年に一度というのも普通。

その頃に比べれば、子供に買い与える玩具もお財布から出し易いし、ファミレスなら月3回が全国平均だといえば、随分と「気分は裕福」になったものである。

が、いくら収入が増えても「上流」と思う人が少ないのも、また不思議である。
やはり、「上流」というからには、社長だとか、ナントカのお家元だとか、ナントカの末裔というのがないと、と思っているのかもしれない。
従妹んちは、夫が外資系コンサルティング企業で、かなりの年収を持ち、世田谷に家を構えるが、どちらも庶民育ちのこの家は「上流」という意識はありそうにない。
いっそ、「関西の大店の娘」に生まれた母方の祖母とか、「江戸時代以来の本百姓の本家で、檀家総代の家の娘」である殿の母親の方がずっと「お嬢様」な言動をしていた。

着物にこれらの「階層」が出ているような気がする。
上述の母方の祖母は、小紋、お召し、大島クラス以下のものは絶対に着ない。娘(つまり私の母)のお稽古着で銘仙。ウールは家庭科の授業で母本人が縫ったものだけ。木綿の着物なぞ頑として着なかったし、着せなかったという。この家は結構収入にことかくレベルで、母の結婚頃には、6畳+3畳に家族7人で暮らしていたという状態、収入レベルでは下流クラスにも関わらず、こういう意識を維持していた。戦後直後は新潟に住んでいたというが、「子供の衣食は無理」という家の娘を引き取って、小間遣いとして使っていたそうだ。金銭に事欠いてもお嬢様はお嬢様だ。

2005/12/27(火) 荷造り・・・の筈が
お正月は殿の実家に帰省して行います。
今回の帰省は、鉄道でです。
渋滞に巻き込まれることもないので、安心なのですが、一方、荷物に制限がでます。
もっとも、車だと、不要にあれもこれもと、積んでしまうというのもあるのですが。

で、普段は、列車移動の場合は、荷物は宅配便にするのですが、殿に「いつ、荷物出す?」と聞いたら、「今回は宅配便を出す予定はない。各自、持参。必要なら、宅配して」とな。
まぁ、実家ですから、着るものも下着もそこそこキープしてあります。
私や姫のように「元旦にはそれそれの着物を着よう」なんて思っている者にとって荷物が嵩んでいるだけで。

また、例によって、重ね着して行きましょうか。よそゆき着物を下に、普段用の化繊を上に重ねて、下袴と上袴をはけば、途中の寒さは安心。
ここで言う下袴は、夏場に使ってた、綿麻のねじマチ袴。

着物で行く許可の下りないお姫さんは、嵩張るのは、あきらめてもらいましょうか。袴と、着物と小間物一式持参で。

2005/12/26(月) 事始め
お正月への仕度は、我が家では今日から始まります。
なんて、お節料理の準備ですけどね。
豆の類はつけて、煮て、糖分を含ませて、と時間がかかるので、仕度の最初にするのは、豆類です。

会社に着てみると、先週までロビーを飾っていたクリスマスツリーは綺麗さっぱり消えて、戸口に門松が鎮座ましましていました。

2005/12/25(日) クリスマス
やはり、今日書くなら、お題は「クリスマス」でしょう。
一般には、日本の街角では、今日一杯がクリスマスです。
夕刻には、リースも安売りされたり、売り場自体が片付け始められたりするのも道理の。
この日、日曜日なので、実家にいた私は父と教会へ。
本日は、黒地に朱のぼかしの花の飛んだ小紋に、帯は生成り地の織り名古屋。全て母のもの。母の帯は意外にも8寸織り名古屋が多いと気づきました。そして、これも母の小豆色の道行を重ねて。

キリスト教会では、一年を4つの季節に分け、祭壇の垂れ飾り、祝祭日の牧師の衣装に下げる「ヨーク」というショールのようなものを、季節を表す同じ色にそろえます。
今日からは「キリスト誕生節」と言い、白になります。イースターには聖霊の焔を表す赤、ペンテコステには緑。そして、紫の四色が四つの時節を表します。イースターは4月初旬前後、ペンテコステは5月から6月。だから、この4時節は当分ではありません。教会の祝祭日の礼拝ならば、この色をイメージするのも一つかと。
って、私の場合は、帯が「白」だった程度なので、「イメージして」という感じに受け取って貰えたか。

で、「クリスマス期間」ですが、一般的には、「12月ちょっと前から12月25日まで」という風に思われていますが、教会暦では、この期間は「待降節」といって「クリスマスを『待つ』時期」なんです。教会暦の「クリスマス期間」はイエス様が生まれた25日から、東方の博士がやってきて贈り物をしたという1月6日までです。6日を「コウゲン日」(英語なら、エピファニー)と呼び、この日に最後のお祝いをしてクリスマス期間は終わります。リースを外すのはこの後。

って、日本で25日を過ぎてクリスマスリースを下げていると、10月から庭木にライトニングをしている人よりマヌケに見えて、我が家では、25日を過ぎると、リースは玄関内に移動します。

2005/12/24(土) 家族でクリスマス I I
我が家では、クリスマス・パーティは何度もあります。
先週のが、一回目なら、今回は2回目。
我が家と私の両親だけのクリスマスです。
通常は、更に、うちだけのクリスマスになるのですが、今回は、25日が日曜日なのでこれでおしまい。

普段は両親が我が家に来るのですが、うちが、大伯母から着物の山を貰ったりしてごったがえしている上に、父が風邪を引いて、出かけたくないというので、親の家で行うことにしました。
やはり、今日も寒い日。やっぱり着物にしました。
長襦袢も正絹、着物も正絹にして防寒度アップ。といきたいとこですが、今回は着物は化繊。代わりに、白小袖がもう一枚襦袢と着物に間に着込めてあります。着物はこの重ね着できるのがポイント。

親の家に到着して、ご挨拶が済んだら、上の着物を脱いで、普段着の白小袖でほっこり。荷物もかさばらずに楽々。

今年は「クリスマス・ケーキ」を買わずに、「クリスマス和菓子」を買おうと画策。多摩ぷらーざ東急の和菓子売り場はこの時期、クリスマスをイメージした生和菓子が出るのだとか。
「バースデー・ケーキより、大きな生和菓子の方が嬉しかった」というお姫さんの希望もあって、これを選択。
ごったがえす食品売り場の中で、若干空いている和菓子売り場に、ありました。「サンタ、もみの木、空の星」のセットが。
サンタは練切に目鼻を描いて、羊羹の帽子。モミの木はきんとんでモミを表して、星や〇の玉をくっつけて。そらの星は、キラキラ光る粉をまぶした和菓子に更に羊羹の星を載せて。

写真をとるひまもなく、「あ、おいしい」と皆の腹の中に消えていきました。

2005/12/17(土) 家族でクリスマス
「家族でクリスマス」とか「親戚で集まってクリスマス」というのは、珍しいのでしょうか。
殿が会社で話したら、「そんなシャレた親族がいるんですね」とな。
元々、私の親の家は祖母同居で、隣家に父の弟家族が住んでいました。
ミッション・スクール出のこの兄弟は、当然「クリスマス」を知っていましたから、一緒にクリスマスをしていました。
年が経り、子供達は結婚して、離れて済むようになりましたが、やっぱり「クリスマス」には一緒に集まろうって思うのは、習慣の賜物。
正月も集まっていましたが、女性は夫の実家に一緒に帰省するので、正月は集まれないという状態に、クリスマスは大事な集うとき。
で、25日やその事前の日曜日が教会なので、それを外すと、まぁおおかた、この辺りでのクリスマスになります。

今回は、新築あいなった、従弟の家が会場。
お姫さんには、「ちょっと、カジュアルながらもオシャレな服装を」と、白地のタータン柄にラメを織り込んだスカートを調達し、私の手持ちの白モヘアにスパンコールをあしらったセーターを合せました。
私も洋装の予定でしたが、天気予報は「夕刻より、今年一番の寒波襲来」と報じるではないですか。
急遽、予定変更。着物で行くことにしました。重ね着の聞く着物は暖かいのです。
松葉色の袴に帯代わりの帯揚げに金糸を織り込んだ深紅のものを使って、もみの木系クリスマスカラーを実現。着物は、小豆色の無地。
外歩きの際には、グレーのマントを羽織るので、着物かどうかわからなかった人も多かったかも。

お姫さんは、白地のスカートに白地のセーターの上に赤のパシュミナを羽織ったので、こちらも、サンタ系のクリスマスカラーに。

殿はダークカラーのズボンに紺のチョッキで赤のネクタイを襟元にのぞかせて、「イエス君の誕生を知らせし、あか星」をイメージ。

皆でしょってきた食材を並べて、会はスタート。

定番の店のケーキが出てくれば、パーティはたけなわ。
クリスマス・プレゼントも飛び交います。

宴果てて、帰る路はやはり冷たい風が吹き始めていました。
だけど、着物は気持ちよくほこほこ。

2005/12/16(金) 着物バーゲン
会社の帰りがけ、予約しておいた本を取りに新宿駅のいつもと反対側の出口に出ました。
こちらは地下フロア。そのまま地下街のショッピング・モール(?)に続いています。
その一角で、なにやら特売の様子。期間限定ショップです。
女性が群がって物色しているそこは、なんと、着物類のお店でした。
化繊の仕立てあがり、正絹の中古品、そして帯板だの帯揚げだの小間物品から髪飾りまで。すぐ使えるところが、ポイント。
とはいえ、「着物」でこんなに、狭い店内とはいえ、ごったがえすようなことが起きようとは。やっぱり、着物って着る人が増えてきたかも。

思わず、私も一つ、二つ、三つ。。と購入。
だって、以前、カタログで目をつけてたKANSAI萌黄の中古袴があったり、1万円弱の化繊の着物があったり、小間物がバーゲン価格だったりすると、もうネ。両手で落ちないように抱えてレジに。

2005/12/13(火) 事始め
めっきり寒くなってきました。
今年は、冬将軍が12月から元気一杯だとか。
日本海側では「年の内から、雪下ろしをするなんて」と、地元の人が言う程の積雪です。

今日は暦の上では事始め。歳末の諸事をはじめる日です。
門松も気の早いところは立ち始めます。
そう、門飾りや玄関の飾り、床にお鏡さんを飾るのも、この日から30日迄の作業です。但し、これは、町場の話。農村地帯だと、事情は異なります。殿の実家のある某農村集落では、31日の午後からが正月の仕度の始まり。お節料理も門飾り、神棚飾り、果ては大掃除もこの時間に行います。夕方の四時頃になれば、門ごとの松も打ち揃います。

事始めがはっきりしているのは、京都。特に祇園を始めとする花街はこの期間、すれちがう時の挨拶も「おことうさん」と変わります。
舞妓さん、芸妓さん達は、お師匠さんにご挨拶に行き、来年の扇を貰うというのもあるのだとか。

子供の頃には、商店街の「歳末大売出し」でくじびき券がつくのが、この日から25日迄だったように覚えています。
クリスマスと正月の準備が並行して一番華やかでにぎやかな季節の一つでした。
家では、のし餅が届いて、それを切ったり、お節料理の準備をしたりしていきます。(松前漬けは、3日位前から漬け始めるのですが、昆布やスルメをきざむのはこの頃から。)

今は仕事をもっているので、なかなか事始からの正月準備はできません。でも、黒豆や白いんげん豆をいくつかの店で物色したり、するめや昆布を買い揃えはじめるのは、やっぱりこの時期から。

とはいえ、早々に買い込んだ、松前漬け用のするめと昆布は、既にお姫さんが、おやつに食してしまいました。あーあ。
殿は、出来合いの松前漬けを買ってきて、年内に食べだすし。

年越しを殿の実家に帰省して過ごすので、きちんとお節全てを揃えることもなく、お役所の仕事納め=ごみ収集の終了、よりも後に仕事納めになる民間企業勤務では、休暇に入ってからの大掃除は、廃棄できないゴミの製造に過ぎないので、軽く済ますだけだし。
どうも、共働きにかこつけて、年越し業務を簡略化してしまっています。


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