優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/10/06(木) 七五三とコスプレ  
ここ数日は小糠雨です。(変換したら「来ぬか雨」に)
それなりに涼しくはなっていますが、雨の湿気で、蒸します。
こんな雨でも、雨コートでおでかけの着物の女性。
梅雨と秋雨の時期にはコート必須ですが、当然通気性がないので、内側は蒸す蒸す。ゴアテックスとかの「通気性はあって、雨雪は通さない」って生地で雨コートができないものか、切に望むところ。

で、今日は七五三の話、浴衣コーナーを一掃した呉服屋さんの店先に並ぶのは七五三の着物。色々な色が増えてきていますが、ショウウィンドウに一枚並べるならやっぱり赤系のが多いようです。
一方、スーパーやデパートの場合は、同時に「レンタルコーナー」も設置されます。
で、最近思うのが、女児なら振袖、男児なら羽織袴なところを、別の格好のお祝い着を使う選択肢がでてきていること。
はいからさんよろしく矢絣着物に袴姿だとか緋袴に小ウチギ姿、男児なら裃、直垂どころか、鎧姿まで。
中には「十二単を着せたい」なんて希望も出てきて。
そこまで行くと「何か間違えていないか?」と思う次第。

七五三の元になるのは、髪おきの儀、着袴の儀、帯解きの儀といったものでした。髪置きは3歳位。その時期から髪を伸ばします。
着袴は5歳位。オシメが取れてトイレにちゃんと行けるようになった時期を見て行ったんじゃないかと個人的に思っています。数えで5歳は、満で4歳前後、おむつ外し完了の時期でしょう。
帯解きは7歳位、腰あげしてつけ紐で留めていた衣類を、つけ紐を外し、腰紐を使って留めるように換える儀式でした。
当時は厳密に何歳とか、何月何日とは決まっておらず、子の成長具合や、政治的絡みで時期を決めたようです。
んで、早い子は12,3位、平均した15歳位で、女児は着裳といって、裳唐衣を着るようになります。男子は初冠で、髪を結い、冠や烏帽子をかぶり、大人の服を着るようになります。

といういわけで、七五三で、成人式以降に着る筈の十二単や、衣冠だの束帯だのを着るのは、ちょっと違うなぁと思うわけです。

皇族は今でも、装束系の衣類で七五三にあたる儀を祝いますが、女児は濃袴に細長、男児は童狩衣です。お公家さんもかつてはこういう格好だったのだと思います。

ま、裃や直垂、狩衣を着た5歳の男児は可愛いです。
本来の意味をふっとばして、この着姿を残して置きたいのもわからぬでもない。
十二単姿は、裾をひきずるので、お宮参りには行かないで、写真館だけの扮装ってことになるのでしょうか。この十二単も大人は緋袴ですが、子供の間は濃袴といって赤紫色のです。(皇室では今は一子産むまで濃色です)でも、貸衣装のって緋袴なのが多い。「ちがうわよん」なんてツッコミたくなっちゃう。
成人式に十二単を着ることは、およそないでしょうから(当人の猛反対で、親のいいようには指定ができないってのもあるし)、七五三の辺りで可愛いとこで、パチっと撮って置くのが、いいのかも。
七五三レンタルコーナーができる時期になると思う話でした。

※ うちのお姫さんの成人式には着裳式やる予定。
  なんたって、このサイト、装束がテーマですもの。
  お姫さんも既にに承知のこと。
  でも今は「とりかえばや物語」の綺羅姫か、「堤中納言物語」の虫愛づる姫ってとこに、男装や切袴好み ^^::)

  お姫さんの三つのお祝いは朱赤の長着と被布のセット、巾着から草履まで共布揃え。七つは濃紅梅地にキティ柄の長着。金錦の帯は私の七五三のお下がり。一般的な「着物の祝い着」で祝ってきました。
モチ、成人式も祖父母のとこにご挨拶に行きますから、振袖着物も用意します。こっちが、以前に話題に出した「源氏香柄の江戸小紋」なわけです。


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