優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/10/02(日) 通りすがりの着物の見分け方
昨日、「彩玉オーディオクラブ」の発表会に行きました。
受付係です。年配(って、普通に70歳以上)が多いので、着物は前回に引き続き、好評です。
今回のアンプの特徴は、大容量って言うんでしょうか、大きな音が出せたり、低い音から高い音迄、小さい音から、大音量まで無理なく、綺麗に出せるタイプでした。
特徴を聞かせるために、いい録音のレコードやCDを選んできているから、それも効きモノ。
デジタル・ターン・テーブルの試聴もありました。オーディオ・ファンなら、20年以上前位に、アメリカで、この試作に成功したという話を聞いたことがあるかと思います。日本では、その後すぐにCDの時代になってしまったので、製品化されずに終わってしまったものと思っていたのですが、埼玉県のあるメーカーが製品化していました。聞き込んで痛んだレコードも、保管しっぱなしで歪んだレコードも綺麗に再生されます。
100万という金額が痛いとこ。

で、前振りが長くなりましたが、着物のお話。
会場準備をする殿は朝から出かけていったので、私は受付時間に合わせて電車で出発。
乗り換えの駅で着物姿の女性にゆきあいました。私の乗る電車を同じように待っている様子。
帯はざっくり織りの赤茶の8寸名古屋。着物は、織でしょうか、染めでしょうか、藍の濃淡で幾何学模様がびっしりと。
乗る際に運良く傍に寄れたのでじっくり(?)見てみると、織物のように見えました。もしくは織物を模している。

何織だろうかと乗っている間、考えていましたが、心当たりがありません。大嶋の雰囲気ではありませんが、大嶋タイプの紬のデコボコのないタイプ、縮みもないタイプでした。お召しかもしれませんが、お召しは糸を寄るので縮みになるんじゃなかったでしたっけ。詳しい方ではないからでもあるので、もうサッパリ。
まさか、「これ、何織ですか?」なんて聞く程のことでもないし。

よく「本場ナントカと、そうでないのは、一目瞭然です」「いざり機の手織り、手紬と、機械紡績の高機は判る」「自然染料と人工の差は」なんて言われますが、着ている本人は着心地なども含めて判るかもしれませんが、電車に乗り合わせた位では、全然わからないと思いました。かの人の着物、ナン百万円もする逸品かもしれませんし、お仕立上がり3万円程度の化繊だったかもしれません。
「こっちが本物のナントカ織、こっちがモドキね」と並べられれば、「ああ、わかる」と言える位の目はありますが、単独で着ている人のを見て、見定めることは不可能です。

染めは織物に比べると判別しやすいんですが、それでも通りすがりの着姿を見て「プリントと版染めを区別できるか?」「糊置きが手か糊型置きか区別できるか?」「江戸小物の版型の良し悪しを区別できるか」トドメに「プリント留袖と、手描き留袖の区別がつくか?」って、全然無理です。
反物の状態で良いのとそうでないのを並べられて「どっちがそうか判る?」と言われれば区別できる自信はありますが、着姿で一枚では、全くわかりません。「京友禅系ね、加賀友禅系ね、江戸友禅系ね」ってのが関の山です。

ある展示会に、大伯母の着物を着て行ったら、着物こーディネータという方が、袖口をサラっと触って、「これ、古い塩沢ですよ。そうあなたのお祖母さんの位の頃に織られていた柄ですよ」と。本当かどうか判りません。貰ったときには大伯母は既に亡き人で、母もその着物は全く見たことがない、というずっと箪笥に眠っていた着物でした。その前に店頭で、少しは目利きできる店員さんが見たときには「結城縮みかしら」って言っていました。
縮み生地で生成り地に黒糸かすり柄の先染め織物。

まぁ、どうだっていいんですけどね。大伯母の買ったものだから、いいものには違いない、と思う一方で、意外とそそっかしく、ソレっぽいものを、間違えて買っちゃうって人だし、日常の着まわしにと、手軽に買えるものも買ってた人でもあるので、一体、何なのだか、私当人は想像も付かないものばかりです。

写真のも、なんだかわからない紬織のもの。


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