優妃 讃良の着物についておもうこと
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2005/10/25(火) オススメの店って
あちこちのサイトで「どこそこに行くのですが、オススメ着物や小物の店ありますか?」という話を聞きます。
なんらかの話題があって、「そういうの買えるのって、どこですか?」なら、「ここが良いョ」とアドバイスできますが、唐突に最初の質問がこれでは、アドバイスするには怖いです。
何故って、着物は洋服に対極するので、値段も質もピンからキリまであります。
例えば、「東京に行くので、洋服や小物のオススメの店を紹介して下さい」と聞かれたらどうしますか?値段お手ごろやカジュアルウェアの店を紹介しますか?それとも「東京なら、デザイナーの直営店の本店に行くのがよいわ」と教えますか?はたまた「リサイクル品はらここがいい」とか「アウトレットはここ」色々ありますよね。
聞いた人はどんなものを買いたいと思って、質問したのでしょうか?
判る人なら、困りませんが、ネットの掲示板ではそういったことが判らないのです。
着物に話を持っていきましょう。「京都で着物を買いたいのですが、オススメの店は?」というなら、本場京都ですから、西陣とか丹波縮緬に京友禅といったものの良いものが買える店を勧めるのが良いのでしょうか?下駄・草履から小物、カンザシ、扇子に懐紙、それぞれに逸品物が大集合なのが京都というところ。
帯揚げ一本に5万だ10万だという値がついたのたって、そうそう珍しくはありません。
いやいや、着物のサイトとはいえ、にぎわっているのは「日常着としての着物」ですから、質問者は、そんな逸品物を買いに行きたいわけではない筈です。「古着でセンスの良いのがあるのでは?」「化繊や木綿の着物のシャレた京ならではの柄の店があるのでは?」「手ごろな価格の小物や手回り品があるのでは?」って思っての質問なのでしょうね。

絹物を買うのは、どこに行ってもそれそれに高いです。
「100万が普通な反物が、ここなら80万円」だとかあっても、1,2万にはならないです。
バーゲンで「この山は1本1万円」というのもありますが、どこから出てくるのか、妙に生地の薄いのとかが多く、着崩れしやすので要注意品だし、売れ残りですから、気に入る柄があるかもわかりません。

って意味での「オススメの店」というと

京都編:
よーじや:言わずと知れた、油取り紙の店。
     ここの口紅とアイシャドウは着物にはバッチリ合う。
     祇園花見小路が本店みたいだけど、あちこちにあります。
     金閣寺とか清水坂とかにまで出ています。
幾岡や:芸舞妓の御用達のお店。簪、懐紙、扇に目が行きやすいけど、実は、ここは化繊の帯揚げ、帯締めのあるお店。2000円位でお得。
また、縮緬や夏の絽縮緬地の名刺入れは女性会社員が持つのに可愛い。
Lisn: 最近できた、四条烏丸角から、南に2件目の旧丸紅ビル1階奥にある、お香の松栄堂さんのアンテナ・ショップ。一本から買えるので、いろんなのを買う楽しみが。香立てはモダンな感じのが置いてありますが、そういうタイプでないのが好みの人は別な店で買いましょう。
紫織庵:博物館を兼ねていて、入場料取られます。要予約ていうか、電話一本かけてから行きましょうって程度の意味の「予約」です。
昔の着物や襦袢の展示がしてあって、復刻や現在の襦袢地や着物地を置いてあります。襦袢地は羽裏用の長さが値段手頃。これで、二部式の袖は十分に取れます。
量り売りの反物や、それらの生地で仕立てたバッグや半襟などもあって、見てて楽しいです。
但し、そんなに安いモノではありません。質がよく、柄がよく、その分値は張ります。
宮脇売扇庵:全然安くない店。2,3千円の扇子が欲しかったら、四条通りの他の店に行きましょう。って位に高い。
でも、ここのは、骨がしっかりしてて、紙がしっかりしてて、使っているうちに、ゆがんでくることがありません。
「扇子をパチっとならして、仲居さんを呼ぶ」という、この音が出るのも、この店のものならでは。私が装束で使う蝙蝠(かわほり)扇は皆、この店のものです。

2005/10/16(日) 背景画像変更
いいかげんに桔梗じゃないよ、って頃に、やっとお召し替え。
今金木犀があちこちで花盛りです。
夜に、「あら、どこからか香りが」と思うように、漂ってきます。
香りは夜の方が感じます。なんででしょうね。
初夏の梔子(くちなし)と秋の金木犀の香りは季節が変ったことを教えてくれます。

黄色い花の金木犀に対して、白い花をつける銀木犀というのもあるそうなのですが、この辺では一般的ではないようで、見つかりません。

2005/10/06(木) 七五三とコスプレ  
ここ数日は小糠雨です。(変換したら「来ぬか雨」に)
それなりに涼しくはなっていますが、雨の湿気で、蒸します。
こんな雨でも、雨コートでおでかけの着物の女性。
梅雨と秋雨の時期にはコート必須ですが、当然通気性がないので、内側は蒸す蒸す。ゴアテックスとかの「通気性はあって、雨雪は通さない」って生地で雨コートができないものか、切に望むところ。

で、今日は七五三の話、浴衣コーナーを一掃した呉服屋さんの店先に並ぶのは七五三の着物。色々な色が増えてきていますが、ショウウィンドウに一枚並べるならやっぱり赤系のが多いようです。
一方、スーパーやデパートの場合は、同時に「レンタルコーナー」も設置されます。
で、最近思うのが、女児なら振袖、男児なら羽織袴なところを、別の格好のお祝い着を使う選択肢がでてきていること。
はいからさんよろしく矢絣着物に袴姿だとか緋袴に小ウチギ姿、男児なら裃、直垂どころか、鎧姿まで。
中には「十二単を着せたい」なんて希望も出てきて。
そこまで行くと「何か間違えていないか?」と思う次第。

七五三の元になるのは、髪おきの儀、着袴の儀、帯解きの儀といったものでした。髪置きは3歳位。その時期から髪を伸ばします。
着袴は5歳位。オシメが取れてトイレにちゃんと行けるようになった時期を見て行ったんじゃないかと個人的に思っています。数えで5歳は、満で4歳前後、おむつ外し完了の時期でしょう。
帯解きは7歳位、腰あげしてつけ紐で留めていた衣類を、つけ紐を外し、腰紐を使って留めるように換える儀式でした。
当時は厳密に何歳とか、何月何日とは決まっておらず、子の成長具合や、政治的絡みで時期を決めたようです。
んで、早い子は12,3位、平均した15歳位で、女児は着裳といって、裳唐衣を着るようになります。男子は初冠で、髪を結い、冠や烏帽子をかぶり、大人の服を着るようになります。

といういわけで、七五三で、成人式以降に着る筈の十二単や、衣冠だの束帯だのを着るのは、ちょっと違うなぁと思うわけです。

皇族は今でも、装束系の衣類で七五三にあたる儀を祝いますが、女児は濃袴に細長、男児は童狩衣です。お公家さんもかつてはこういう格好だったのだと思います。

ま、裃や直垂、狩衣を着た5歳の男児は可愛いです。
本来の意味をふっとばして、この着姿を残して置きたいのもわからぬでもない。
十二単姿は、裾をひきずるので、お宮参りには行かないで、写真館だけの扮装ってことになるのでしょうか。この十二単も大人は緋袴ですが、子供の間は濃袴といって赤紫色のです。(皇室では今は一子産むまで濃色です)でも、貸衣装のって緋袴なのが多い。「ちがうわよん」なんてツッコミたくなっちゃう。
成人式に十二単を着ることは、およそないでしょうから(当人の猛反対で、親のいいようには指定ができないってのもあるし)、七五三の辺りで可愛いとこで、パチっと撮って置くのが、いいのかも。
七五三レンタルコーナーができる時期になると思う話でした。

※ うちのお姫さんの成人式には着裳式やる予定。
  なんたって、このサイト、装束がテーマですもの。
  お姫さんも既にに承知のこと。
  でも今は「とりかえばや物語」の綺羅姫か、「堤中納言物語」の虫愛づる姫ってとこに、男装や切袴好み ^^::)

  お姫さんの三つのお祝いは朱赤の長着と被布のセット、巾着から草履まで共布揃え。七つは濃紅梅地にキティ柄の長着。金錦の帯は私の七五三のお下がり。一般的な「着物の祝い着」で祝ってきました。
モチ、成人式も祖父母のとこにご挨拶に行きますから、振袖着物も用意します。こっちが、以前に話題に出した「源氏香柄の江戸小紋」なわけです。

2005/10/02(日) 通りすがりの着物の見分け方
昨日、「彩玉オーディオクラブ」の発表会に行きました。
受付係です。年配(って、普通に70歳以上)が多いので、着物は前回に引き続き、好評です。
今回のアンプの特徴は、大容量って言うんでしょうか、大きな音が出せたり、低い音から高い音迄、小さい音から、大音量まで無理なく、綺麗に出せるタイプでした。
特徴を聞かせるために、いい録音のレコードやCDを選んできているから、それも効きモノ。
デジタル・ターン・テーブルの試聴もありました。オーディオ・ファンなら、20年以上前位に、アメリカで、この試作に成功したという話を聞いたことがあるかと思います。日本では、その後すぐにCDの時代になってしまったので、製品化されずに終わってしまったものと思っていたのですが、埼玉県のあるメーカーが製品化していました。聞き込んで痛んだレコードも、保管しっぱなしで歪んだレコードも綺麗に再生されます。
100万という金額が痛いとこ。

で、前振りが長くなりましたが、着物のお話。
会場準備をする殿は朝から出かけていったので、私は受付時間に合わせて電車で出発。
乗り換えの駅で着物姿の女性にゆきあいました。私の乗る電車を同じように待っている様子。
帯はざっくり織りの赤茶の8寸名古屋。着物は、織でしょうか、染めでしょうか、藍の濃淡で幾何学模様がびっしりと。
乗る際に運良く傍に寄れたのでじっくり(?)見てみると、織物のように見えました。もしくは織物を模している。

何織だろうかと乗っている間、考えていましたが、心当たりがありません。大嶋の雰囲気ではありませんが、大嶋タイプの紬のデコボコのないタイプ、縮みもないタイプでした。お召しかもしれませんが、お召しは糸を寄るので縮みになるんじゃなかったでしたっけ。詳しい方ではないからでもあるので、もうサッパリ。
まさか、「これ、何織ですか?」なんて聞く程のことでもないし。

よく「本場ナントカと、そうでないのは、一目瞭然です」「いざり機の手織り、手紬と、機械紡績の高機は判る」「自然染料と人工の差は」なんて言われますが、着ている本人は着心地なども含めて判るかもしれませんが、電車に乗り合わせた位では、全然わからないと思いました。かの人の着物、ナン百万円もする逸品かもしれませんし、お仕立上がり3万円程度の化繊だったかもしれません。
「こっちが本物のナントカ織、こっちがモドキね」と並べられれば、「ああ、わかる」と言える位の目はありますが、単独で着ている人のを見て、見定めることは不可能です。

染めは織物に比べると判別しやすいんですが、それでも通りすがりの着姿を見て「プリントと版染めを区別できるか?」「糊置きが手か糊型置きか区別できるか?」「江戸小物の版型の良し悪しを区別できるか」トドメに「プリント留袖と、手描き留袖の区別がつくか?」って、全然無理です。
反物の状態で良いのとそうでないのを並べられて「どっちがそうか判る?」と言われれば区別できる自信はありますが、着姿で一枚では、全くわかりません。「京友禅系ね、加賀友禅系ね、江戸友禅系ね」ってのが関の山です。

ある展示会に、大伯母の着物を着て行ったら、着物こーディネータという方が、袖口をサラっと触って、「これ、古い塩沢ですよ。そうあなたのお祖母さんの位の頃に織られていた柄ですよ」と。本当かどうか判りません。貰ったときには大伯母は既に亡き人で、母もその着物は全く見たことがない、というずっと箪笥に眠っていた着物でした。その前に店頭で、少しは目利きできる店員さんが見たときには「結城縮みかしら」って言っていました。
縮み生地で生成り地に黒糸かすり柄の先染め織物。

まぁ、どうだっていいんですけどね。大伯母の買ったものだから、いいものには違いない、と思う一方で、意外とそそっかしく、ソレっぽいものを、間違えて買っちゃうって人だし、日常の着まわしにと、手軽に買えるものも買ってた人でもあるので、一体、何なのだか、私当人は想像も付かないものばかりです。

写真のも、なんだかわからない紬織のもの。

2005/10/01(土) 着物の決め事、習慣は
「あら、もう9月」なんて思っていたのに、今日は10月。
着物の季節では、袷に移る衣替えの日です。
洋服の方でも、衣替えして、姫の学校では、昨日までの夏の半袖ブラウスと襞スカートが、一気に冬服のウールのジャンパースカートとセーラーカラーのジャケットに変りました。
ここ数日は、涼しくて半袖一枚では「さぶい」と連呼してたのですが、ウールでジャケット付きでは、さすがにまだ暑いようで、携帯電話には「暑い」が3発。セーラー服に使う紺サージ地より厚手のフラノですから、まだ暑いんでしょうね。

今日は、殿の趣味の会のお手伝いで出かけます。
袷が使えるので、選択には事欠きません。昨日まででなくて良かった。この時期、襦袢は袷でなく単仕立が使えます。

で、今日のお題「着物の決め事」のお話。
このサイトを読んでいらしゃる方は、様々な記載に「へぇ、そうだったんだ」と思う人もいる一方で、「あら、そんな習慣聞いたこともないわ」とか「本にそんな事書いてないけど、本当?」と思う人もいらしゃると思います。

私の書いているのは「私の家の習慣」です。着物関係の本を見ると、どこの土地でも、どんな人でも、どんな家でも、全く同じ決め事でいるように読めるのですが、私の家の習慣や、殿の家の習慣で本の記載と違うことは、いくつかあります。
ともすると、「市販では、どこにも、そういう仕立のものは売っていない」なんてこともあります。「呼び名」が違うのもあるし。

例えば、我が家で「元禄袖」と呼ぶ袖の仕立て方。普通の袖より長めに仕立て、ときには、丸みが若干大きいもの。
袖丈は「手を下げて、中指の先までの丈」という計り方もあり、長身の私の場合、この丈がソレにあたります。
一般的には、袖の丸みのかなり大きいものが「元禄袖」であって、袖丈は普通よりも短めのものです。
「袋名古屋」もそう。我が家では、名古屋帯の仕立で、袋帯のように仕立てる、つまり、裏に別布をつけて仕立てる方法をそう呼びます。
他の場所では、名古屋帯の長さの袋帯を「袋名古屋」と呼んだり、お太鼓の部分の仕立を、二重太鼓に見えるように裏との縫い合わせにコツのある仕立て方にするを呼ぶこともあります。

更に、希少なのが「銘仙、ウールから浴衣に至るまで広衿仕立」なこと。普段着や浴衣は ばち衿か、棒衿に仕立てるのケースが多いようです。プレタ浴衣で広衿仕立は見たことがありません。
関西出身の母方の祖母系の習慣で、関東出身の父方の祖母系は、ばち衿仕立です。

「どんなときに、何を着ていくか」も、多分違うのではないかと感じています。
訪問着や江戸小紋は、「礼装」以外にも、「親戚の家への訪問」だとか、「京都旅行」なんかにも使ってしまいます。
帯は袋帯でなく、名古屋帯だったり、袴だったりしますが。
着物の本でいうところの小紋やお召し、大嶋の着まわしのランクでしょうか。もちろん、私も、小紋、お召し、大嶋も、オデカケに使う選択肢に入れていますが。

そもそも「親親族の家の訪問」といえば、洋服でもスーツクラスなので、「GパンにTシャツとかトレーナー」で行けるとこと対比させてはいけません。
私の世代では、デパートに行くのでも、スーツや余所行きで行くのが一般的だったように思うのですが、下の世代はおいておいて、同世代でも「そんなことしないよ」という人の方も結構いて、「うちって、何だったの?」と、今頃になって思う。もちろん、「うちも、よそゆきで行ったよ」と言う人もいるので、うち独自ではなかったようですが。

はたまた、最近知ったことには「真言宗の人って珍しいね」と。
うちの父の父方は真言宗、母方は両方真言宗。母方の祖父の親族や嫁ぎ先も真言宗と、親族皆、真言宗です。なので、そんなにレアな宗派だとは思ってもみなかったわけです。
レアというなら、神道(仏壇も神棚もある、っていうのでなく、神棚だけの家。葬式も神式で行う家)の方がよっぽどレアに思うんですが、これが意外と友人の家の宗派ってのが数人いたり。
ミッション・スクール出身なので、クリスチャンの知人はは当然多数。

昭和30年代前半からクリスマスを家で祝ってたのも、日本全国的には珍しいことらしいです。でも、私の住んでた商店街では、「歳末大売出し」の前半25日迄はクリスマス対象で、ジングルベルだの賛美歌の景気の良いのだのが流れて、鳥屋は、大きなオーブンで丸焼き鳥を何十も焼いていました。
その後ろで、15日辺りから門松も立ちはじめ、25日を過ぎれば、商店街も正月支度向けに変わる。
そして、大晦日、普段よりも店は早く閉まり始め、12時頃まで開いているのは、美容院ばかりなりとなる。
明けて正月元旦には、商店街の店はシャッターに「賀正」と松の絵なんか描いた紙を貼って、おおかた3日は閑散とした状態。
開いているのは、本屋と玩具屋程度。これはお年玉貰った子供が、早速に買い物に来るから。

子供の頃は、日本全国、そういうもんだと思っていました。

葬式でも、殿の家では「黒紋付は家族だけ」という習慣で、親族の葬式の際に義母から「洋服の喪服で着てね」と言われてビックリ。うちじゃご近所の知り合いの葬式だって黒紋付でしたから、カルチャー・ギャップでした。「家族以外は、若い人は洋装、色無地の着物は60歳過ぎてから」だそうな。

着物のサイトで、「結婚式に何を着ていけばいいか」とか、「葬式に何を着ていけばいいか」とか、はたまた、「どこそこに行くのに、このコーディネートは問題ないか」って、質問は一般的なのですが、アドバイスが、当人のその状況にとって、適切なのか、って最近は思うのです。

「聞いても意味がない」とはいえないけど、「必ずしも、アタるとは限らない」って思います。
色々な人と話をすればするほど、日本の中には、実に様々な習慣と決め事があるという思いを深くします。
あるトコの常識は別のトコでは非常識って位に違うことすらあります。


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