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2004/09/08(水)
袴とズボンの違い
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着物と洋服の違いだと簡単にわかりますね。 「着物襟」とか袂のある袖が特徴です。
では「袴とズボンの違い」はどうでしょうか? 背広のズボンと礼装の仙台平の袴を見ると簡単に違いがありそうに見えますが、どちらもそれぞれの一形態に過ぎません。 「ワイドパンツと作務衣袴の差は?」となると、どうでしょう? ファスナーで留めるとかゴムが入っているのがワイドパンツで、ゴムでなく紐で締めるのが作務衣袴、程度の差しかありません。 昨今では、作務衣や野袴という細身の袴には上がゴムだったり、ファスナーで留める形式のものだって登場しています。「ファスナーで留めたらズボン」まさかね。
農作業には最近ではジャージが使われていることも多いようですが、作務衣袴(もんぺともいいます)も健在です。 そして、上の衣類は「ブラウス」と呼ぶべきなんでしょうが、ボタン留めながらなぜかV字襟。 「着物には袂がある」と上ではいましたが、職人や農民の作業用の衣類の場合は「筒袖」といって袂はありませんでした。洋服の袖と同じわけです。
そう考えると、「洋服を着るようになった」と言えるのかなぁと。農作業の衣類は変わっていないという感じがします。 ちなみに、この格好、平安時代の「庶民の服」として既に着られています。ということは、千年、ほとんど変わらないってことなのでしょうか。
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