優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/09/22(水) 末に永くと思えば
「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、明日を過ぎれば涼しくなるのでしょうか?

「望月の欠けたることのなしと思えば」と詠った道長も衰え、「驕れる平家久しからず」と平家もまた滅びていきます。

私が考えたこととしては、「跡継ぎが頼りない」ことによるのではないかと。傑物であった父親程の才能がないこともありましょうが、子に譲る準備をしていないということもあるのではないかと。道長は天皇の3代に渡って姻戚関係を結びますが、それによって、息子が姻戚関係を結ぶ道を閉ざしてしまいました。このため、それなりの才があったと見られる息子の頼道は、天皇の外戚としての力を振るうことができませんでした。

逆に徳川300年の基礎を築いた家康は、孫にその才を求めました。息子の代には自分の力が及ぶけれども、孫の代の末までも支える力も寿命もないからです。「伝える」ということを意識的に受け止めている「孫」はまた、その子に、孫にそれを伝えていきます。

着物、今、沢山の着物が捨てられています。リサイクル屋に行くものや縁故に譲られていくものは恵まれている方でしょう。
子孫は「着物を着ない」からです。
着物に限りません。沢山の伝統や習慣が同じように失われています。
中には現代には不適切なものもあるでしょう。しかし、それ以上のものが失われていると感じます。
何故、伝えないのでしょうか?伝えられないのでしょうか?

それは多分、親当人がそれを捨ててしまってるからでしょう。
子供は親がしてないことを「するように」と言われても、大抵の場合はしません。一方、何も言わなくても、親のしていること、祖父母のしていることは見ていれば、自然と馴染んでいきます。
そして、親よりも祖父母の方が影響力が大きいように思います。
家を維持することで忙しい親達よりも、隠居の祖父母の方が余裕があり、伝統というものを子供が見る時間、話す時間が永いからかもしれません。
そういう意味では祖父母が同居しなくなった今は伝統が伝わり難いのかもしれません。狭くなった家は「そのうち時間に余裕ができたらやろう」というための物を置いておく余裕を与えません。
お茶、楽器、着物といった物を必要とする伝統は失われやすい状況にあります。

お茶は伝えました、着物も伝えました。
しかし、花を活けること、御節料理はもうだめですね。
多忙でなかなか花まで手が回らず、御節は帰省する関係で、作る立場にないので。

祖母の着物、大叔母の着物が我が家に集まってくるのを見て、考えたことです。

大叔母の着物で。


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