優妃 讃良の着物についておもうこと
ご感想は掲示板 http://bbs1.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/12019/まで
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年8月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2017/01/22 着物買うのに、いくら以上だと「高い」?
2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
2016/11/26 夏は暑くて、冬は寒い
2016/07/10 はいからさんが通る の 時代の袴
2016/07/09 はいからさんが通る

直接移動: 20171 月  201611 7 6 5 3 月  20159 8 7 月  20149 8 7 6 1 月  20139 8 7 6 3 2 1 月  201212 11 5 3 2 月  201112 11 10 9 8 7 5 月  201012 11 10 9 8 6 5 2 1 月  200912 10 5 3 月  20085 4 3 2 1 月  200712 10 9 8 7 6 5 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 月 

2004/08/22(日) 懐かしいものは
最近、「昭和のXXX」といった本やテーマパークがあります。
多くの人は「懐かし〜い!」とウットリしてしまうようで。
でも、私はピンときません。私の知っている「あの頃」とは違うので。まぁ、日本全国どこでも同じわけはないので、それはしかたがないんですけどね。

まず、鉄道。
私の家は東急東横線から徒歩5分程のところにありました。
東急線というのは、電車のモーターがVVVF式になるのがひどく早かった線なのです。他の土地なら「ガタンゴトン」という通過音が、ここでは「ヒューーーウーーーーウーーーー」という変わった音になります。夜になると、静かになるので、これが家にまで聞こえてきました。
以前、京葉線沿線の研修所で泊りがけで研修があったのですが、寝入りばなにVVVF車両が通り、そのままグッスリと。
京葉線の新型車両にはVVVFが使われているのでした。

次に商店街。私は商店街に住んでいたので、駄菓子屋よりもハカリ菓子屋の方がメインでした。お煎餅屋さんやあられ屋さんもはかり売り。店の人がピッタリにいれてくれる妙技も、ちょっとオマケしてくれるのも楽しいものでした。
駄菓子屋は再現されても、こういう店は再現されない。
そして、絶対ないのが、八百屋や魚屋。威勢の良い掛け声、積みあがった野菜や魚。肉屋といっても鳥専門のとこは混んでいて、店の中では、幾人もの若い人がドンドンと鳥をさばいていました。お茶屋さんのほうじ茶をほうじる匂いとか。
豆腐屋、こんにゃく屋、しじみ売り。
そして、呉服屋や小間物屋、下駄屋。

私の生まれたのは昭和30年も後半なので、戦前じゃないんですが、昭和初期に新興住宅地として開けた場所で、戦争中もほとんど空襲を受けなかった場所だからか、昭和40年代でも、本で見るような「戦前の商店街」というイメージが残っていました。

家自体は、一戸建てですが、借金を返すために二階を下宿にするという、当時よく行われた目的のために、二階に4部屋もありました。他の家に比べると若干大きめだったでしょうか。
私が生まれた頃には父、母、そして私用の個室になっていました。そして、ハイカラ好みだった父のお下がりのベッド生活。昔のはスプリング・マットでなく藁なんですよ。
父の部屋の照明は木製のシャンデリア(?)。これも洋風好みの一環。母の部屋は和室のままで、コタツがあって、そこで書道の練習をしたり、ミシンで裁縫したり。
食事はテーブルと椅子。テーブルの下によくもぐっていました。
4畳半しかない狭いとこなので、椅子を降りたら、居場所がないんです。テーブルでの食事まだ珍しかった。

当時のあの辺では割とありふれた二世帯住宅、洋風好みというツクリとコーディネートなんですが、不思議と、「昭和xxxx館」にはないパターンで。

今、その商店街はすたれることなく、様変わりして、面影をとどめず、また実家もまもなく解体されて新しい家が立ちます。
すたれてしまうよりはいいんですけどね。いきつけだった公園も改築されているし。

なーんてわけで、「昭和xxx」見てもどうも落ち着きません。なんか違うなぁ〜って。
いっそ「東京建物園」とか「明治村」の方がおちつきます。
和式から抜け出せないくせに、ちょっと洋風化してる建物やしつらえがあるから。

でも、「活きてる商店街」が一番スキ。
東京の月島商店街なんか、「まんまだなぁ」って。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.