|
2004/07/06(火)
インターネットの世界
|
|
|
いんたーねっとの世界、「仮想現実」とも呼ばれる。 店があり、資料館があり、掲示板と呼ぶ溜り場所があり、チャットと呼ぶリアルタイムなものまである。
ネット上の店をウィンドウ・ショッピングしても店員に「買うというまで離さない」なんて嫌な気分にもならないで済む。 現実上は遠い店にも同じ手順で行けてしまう。
趣味の合う人を探すのも簡単なら、その人たちの作品を読むことも簡単。多くの場合は通信料の負担だけで済む。
一見、現実と同じように見えて、現実と同じではない。 まず、見ているものは所詮は写真などで撮ったもの。物品購入の際には「受け取ったら、印象が違う」ということは十分にありえる。もっとも、これはカタログ・ショッピングと同じなのだから、カタログ・ショッピングがネットに展開されたと思えば良い。在庫の更新がカタログよりは頻繁なので、品切れや希少数品も簡単にチェックできる。
一番怖いのは「言葉」。口に出して言う言葉と、ネットの中の掲示板やチャット、メールに書かれる文字は違う。 これは、口調や、対面時との比較なら身振り、表情で補われる部分が一切ないから。 そして、文字は悪いことに何度も読めてしまう。 聞き流してくれればよかったようなことを相手はなんども読んでしまったりする。 だから、文字にはなるべく正確に言いたいことの伝わる表現を使う。逆説的な用途の場合は顔文字なども有効。 そして、何度も繰り返して読むと気分を害するようなことは書かない。つまり、悪口、陰口は書かない。 そもそも、ネットにかかれた時点で「陰」ではない。誰かに聞かれて困るようなことは書いてはいけない。 「読めない筈、見れない筈」の人間にも意外と伝わったりする。 「・・・って言ってたよ」位ならいざしらず、実際の書き込みを見てしまうのは案外とショックが大きい。
最近、子供がネットを使うために、色々ととりたさざれている。 ちょっと怖かったのは「子供にアレコレとマナーの云々を言うと嫌気がさしてしまうから、余りしない方が」などと言う人がいた。これは違うと思う。 ネットはよくも悪くも、現実世界とはある意味同じである。 だから、一人歩きもさせられないような子供をネットで一人歩きなんかさせてはいけない。 当人が有料サイトを知らずに見てきたり、勝手に何かを注文したり、逆に送りオオカミだのナンパだのに遭ったり。こういう点は現実世界の繁華街と同じ。 そういう子供が繁華街に行きたいというとき、親はどうするか? そう、親と一緒に行くのである。現実世界なら、当然のように親はそう答えるだろうし、もし親の行き方の判らないところに、子供だけで勝手に行って良いなんて言わないだろう。 なのに、ナゼ、ネットだと、子供の一人歩きを許してしまうのか? ネットには現実世界と同じく、いいものも悪いものもある。 現実世界で入ってはいけない場所があり、場所によってはより高尚なマナーを必要とするところがありえるようにネットにも同じくあるだけ。
インターネットは現時点ではオトナの方が遅れてしまっている感があるが、だからといって、子供の一人歩きはさせてはならない。
我が家、日本では数少ない、ネット暦20年。 だから言える、現実と同じなこと、違うこと。 文面を誤解されてのケンカも、イキナリ18禁サイトが出てきてびっくらこいたことも、タカビーサイトに門前払いを食わされたことも。(現実だってあるんだ。サイトなら誰でも歓迎ってわけはない)
|
|
|