優妃 讃良の着物についておもうこと
ご感想は掲示板 http://bbs1.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/12019/まで
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年7月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2017/01/22 着物買うのに、いくら以上だと「高い」?
2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
2016/11/26 夏は暑くて、冬は寒い
2016/07/10 はいからさんが通る の 時代の袴
2016/07/09 はいからさんが通る

直接移動: 20171 月  201611 7 6 5 3 月  20159 8 7 月  20149 8 7 6 1 月  20139 8 7 6 3 2 1 月  201212 11 5 3 2 月  201112 11 10 9 8 7 5 月  201012 11 10 9 8 6 5 2 1 月  200912 10 5 3 月  20085 4 3 2 1 月  200712 10 9 8 7 6 5 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 月 

2004/07/12(月) 紅の着物の旬
平安時代、着物の色には季節と連動するという習慣がありました。その色は季節別にまとめると、結構傾向がありました。
春は薄紅、つまりピンクと萌黄。お雛様のお節句の菱餅で知られている「桃のかさね」として、梅、桜、と薄紅色の花がオンパレードだからです。
そして、夏。現在ならば「涼感を呼ぶ色」ということで白を始めとして薄い紫や薄緑、薄藍といった涼しげな色を選ぶところですが、平安の昔の夏の色目で多いのは意外にも「紅」「黄」といったいかにも暑苦しそうな色。薄藍に属する花田色や薄(すすき)という色目が出てくるのは、初秋です。
ここは予想なのですが、紅染めの元である紅花の収穫は梅雨時です。「今年収穫の紅花で染めた衣」が着られるとしたら、盛夏です。同じく、花田に染める露草が出回るのは秋口。秋の七草に代表されるように秋の花は青やグレーの渋い花。
そして「季節の花を表す」のが当時の習慣。夏の花は「涼しげ」であるよりも「ほこらかに赤!」なんですね。
「季節の花を表す色を、獲れたての染料で染めて着る」ってのが粋だったんでしょうね。

藍は8月、黄に染める刈安は10月。
紅葉まっさかりの秋には全ての「今年の染料」が揃います。
そして、紅葉を表す、色様々な重ねを実現する。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.