優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/07/30(金) プロジェクト] 「装束を一般着用に」
昨夜からの台風は紀伊半島に向かって移動中らしい。
天気は良いが雲も多い。念のため、傘は晴雨兼用のものを持参。
本日の第一目的は綺陽会の納会なのだが、19時開始なので、最終目的地になる。そこまでにいくつかの用を足すこととした。
「綺陽会」はサイト検索してもらえばわかるが、「装束の普及を目的とする会」である。俗に「十二単」や「衣冠束帯」などと言われる平安装束を今の時代に普通に着ようよという会。

いでたち
最終目的地が「綺陽会」なので、それ向けに揃える。
着物は夏向きの薄花田の絽。袴は濃色の無地絽。雨の懸念から夏用雨コートを重ねる。先日出来たばかりの夏コートの初おろし。
袖は小袖だが、着方を明治式道中着に着付ける。
着付けて判ったことには、普通の壺折りと違い、胸元に帯の上側のような部分ができる。ここに帯付きの歳に帯にはさむ物達、扇子や定期いれをはさむ。これはとても便利。
明治式の道中着は、腰紐と胸紐を必要とするが、紗素材のコートは透ける。腰紐には、帯締めに使う丸組みの紐、胸紐には三分紐を利用した。
袴の場合、道行などは裾すぼまりに仕立てるので、裾広がりな袴には格好が悪くなるが、道中着は袴前提の着付けなので、裾広がりに着付ける。袴にはこの着方は向いている。

銀座
最初は銀座へ。銀座松屋で開催の「鉄道模型フェア」へ。鉄道模型の展示会としては老舗の定期開催もの。
会場につくと、予想外の子供の束にギョ。今年はプラレールなど子供玩具のコーナーまであった。デキのよくなった玩具類を大人がマジメに収集することもあるので置いたらしが、当然、子供も群がる。どの店でも常設のコーナーでは、全種類置ききれないので、このコーナーはこれで貴重。
玩具系とは一つ通りをへだてたところで「Bトレインショーティー」を見つけた。本では見ていて、食玩のように「何が出てくるかは開けてのお楽しみ」という類。売っているのを初めてみた。1箱400円なので、まとめ買いする子供もいた。
このシリーズに「東急8500系」を見つけてゲット。東急線沿線に住んでいた私には懐かしい。Nゲージにもシリーズ化されないモノだから。更にJR西日本の出展から、「日本海」と旧急行型の飴缶をゲット。東日本ではクッキー缶だが、西日本は飴缶だった。
銀座三越に移動。ゲランで昨年のポイントの還元景品を貰う。
この状態で、既に荷物発生。困ったものだ。
特別展プロジェクトX21
飯田橋プリズムホールにて開催のものを見に行く。
平日日中だからか、背広にソフトアタッシュのビジネスマンも多くいた。外回りがてらなのか、出張扱いなのか。
ステージでは、各社のロボット達がパフォーマンスを披露。これを見ていると、日本のロボットは「使役されるもの」ではなく「娯楽や憩いを提供する」もののように感じた。
「産業ロボット展」だと、もっと「使役される非人型ロボット達」が一杯いるのだけどね。
コピー機で番組に登場したキャノンは、第二展示場ではデジカメとプリンタを展示。その場で写真を撮ってくれる。持ち帰った写真を見た家人が一言「この格好で見に行ったってのがスゴイよ」とな。確かに着物姿はいなかったし、番組は技術が基本で文系モノは少ない。でも、吉野ヶ里遺跡発掘や桂離宮再建の話だってあったのだから、いいのではないかと。というわけで、やっと今日のタイトルの「装束を・・」につながる。「装束を一般に着るように普及に貢献した者達の努力の日々・・・」なーんっつって。
進学塾訪問
というと、子供用のように見えるが、飯田橋には私が大学受験用に通っていた塾がある。久々に行ってみると、受付は隣のビルをつなげたとかで広くなっており、一介の私塾でなく、ちょっとした予備校風となっている。いや、いくつも分校を持つ今は本当に予備校だろう。問題は、知っている教師がいまでもいるかどうか。中に入ると、夏期講習期間のコースと担当講師の名前が一覧してあった。その中に見覚えのある名前を発見。
旧姓で案内を請うと、当時よりはずっと老けた当人に会えた。
「あ、スポロン踊りの」という第一声にズッコケる。全然変わっていないのですぐに判ったそうな。当時は塾生も少なかったので、結構覚えているとか。
綺陽会 納会
やっと最後の目的地。地図は打ち出してきたが、それらしきビルには地下1階までしか店舗案内がない。目的の場所は地下2階。とりあえず行ってみると、今度は店の入り口が2つ。「??」と思ったが、良く見ると、一つの店が通路をはさんで2つに分かれているだけらしい。予約の旨述べて案内を請うと、入り組んだ通路を案内してくれた。「皆さん、このような格好でお越しですか?」と店員に聞かれる。そういえば、先に入っていた履物も男物の雪駄。わずかに早い時間、先に来ていたのは式部卿殿。大学生な彼は着流しで。結局、総勢6名のうち、会社からのメンバーは当然洋服だった。
今日の目的は、夏休み前の納めと、夏休みの宿題の配布。
「まさすけ装束抄」のデジタル入力分担である。市販の装束関係本に部分部分は記載されているが、実物を読むのは初。
興味ある部分を主体にできる量でという範囲で分けた。
その後は、飲むはしゃべるはで閉店までうち興じる。
既にデジタル入力された文献の話から、コミケやコバルト文庫、万博の話に世代差の話、授業での人の引きつけ方など話題は多岐に及んだ。名残惜しいが、終電もあるので、お開き。

主催の八條様には、道中着姿は評価いただいた。「やっぱり、いいでしょ」と。もっと普及をさせたいもの。

2004/07/29(木) 下駄でカラコロ
久々に雨です。夕立も滅多に降らなかったので、久々のお湿り。
台風の影響なんだそうで。でもなんで関東地方だけ雨?
他の地方のようにいきなり、洪水、浸水にならないと良いですが。なんか、今年は、あちこちで甚大な浸水被害続出。やはり、雨は一度に降られるよりも、回数多く、チマチマ降ってくれた方が良いです。

んで、今日は下駄の話。

ゴム貼りの下駄
下駄といえば「カラコロと足音」と言いますが、最近は裏に靴と同じようなゴムを張るので、カラコロいわなくなりました。でも、草履と似たような右近やいわゆる「下駄」な両歯はともかく、「のめり」とか「神戸」と呼ぶ、前が斜めになった下駄にゴムを張っていると「うーむ」とひっかかり。
足音だけでなく、駅構内やビルの滑りやすいタイル面で滑りにくくする意味でも、効果があるんですけどね。

下駄は消耗品
「下駄は消耗品」なのだそうで、底が磨り減ったり、絵が欠けたりするのは当然のことだとか。私は日常に履く、しかも冬場も普段はきには履いて歩くこともあって、1年もするとズタボロです。さすがのゴムも磨り減って、そこからは木の本体が欠けていく。

すげ具合
先日買った下駄。きつめにすげてもらったのに、なんかまだ緩いです。もうズボっと指の股の奥まで入ってしまう。
指の間の中間位で留まってくれると一番楽なんですが、もっときつくしないと駄目かしら。
最近のデパートの浴衣売り場には下駄屋さんが出張してきてて、その場で好きな鼻緒で足に合わせてすげてくれるのですが、ぴったりにしてもらうには、こちらの感覚も大事みたい。また、直してもらいに行こうっと。

下駄のカラコロ
下駄で歩けば「カラコロ」と音がするというのですが、私の場合、これがしません。カラコロって、下駄をひきずったときに起こる音。ゴムナシでも「カッ、コッ」って音しかしません。
鼻緒がしっかり足にあっていると、下駄はひきずらないで済むから。でも、この音が無性に聞きたくなるときもあります。
雨音にはこの下駄の音が聞こえてくると、風情だなぁと。
もちろん、そこには、無粋な街頭音楽も、呼び込みの声もない静かな前提で。って、それじゃ、お屋敷街か、京都の小路かいな。

2004/07/27(火) 洋服でおでかけ(浴衣にウットリ)
久々に洋服でおでかけです。仕事のときはしかたがない。
麻綿混のワンピースにしたのですが、いつもなら、袖から抜ける風が抜けない。やっぱり洋服って、暑いわ。
久々の夏サンダルで靴擦れの水ぶくれもできて。

仕事前に新宿の伊勢丹に寄り道。
行く先は呉服売り場。予想通り、出来上がりのコーナーはプリント浴衣が満載。平日だってのに、結構お客さん来ていて、試着なんかもしています。
隅には、小千谷縮や夏塩沢の仕立上がりもあって、惹かれる。ここ、仕立上がりの正絹がメチャ安なのよね。生絹なのか、「正絹」と銘打ってあるのに、やたらハリのある生地のも。
縞柄じゃなかったら買ってたわ。縞柄は買わないの。

コーマ地の注染めないかなぁと探す。プリントはなんか落ち着かない。隅っこに竹仙の浴衣を発見。コーマは竹仙だけの様子。
注染めのコントラストはある意味キョウレツで、ホッとする。
隣が反物の売り場。ここは竹仙ばっかり。いい柄はやっぱり綿縮み。気持ちいいけど、高いのだよね。コーマの中形染めも見る。柄は綺麗だけど、やっぱりコーマ地は夕方のもの。
次は白買いたいなぁ。最近、白地の浴衣といえば、祭の揃いのでしか見なくなってしまった。白地に紺一色、もしくは薄藍との二色染めなんかやっぱり綺麗だなって思う。

小紋風は昼間、襟かけて歩くのにはいいけど、夕涼みには、藍染のコーマ地だなぁと思う。

2004/07/26(月) 夏物コート出来上がり
夏物のコートが出来上がりました。
正絹の赤糸と青糸の交織りに雨コーティング。茶色っぽく見えますが、ドレープの部分が赤っぽかったり、青っぽかったり。
6月の展示会で調達しだものだけど、途中で、相談ごとが何度もきて、仕立が遅れていました。
が、「7/30に着たい」と行ったら、あっというまに店に到着。
形状は道行襟でなく、道中着型と呼ばれる垂首型のもの。
しかも、つい丈でなく、端折って着るようにちょと長め仕立。
ある本で見て、自在に長さを変えられるので便利だなと。
そして、訪問着の袖丈に合わせて若干長め。
これだけでも、裁縫士が頭を抱えるのが目に見えるようでした。
問題の最初のが
「生地が薄いので、普通の道行きに襟にしては?」
薄いかどうかは、問題ないのでは?と思った私は、ピンときました。「オクミと襟が一体化しているので、この長さが取れない」のではと。「襟の後、ついでいいから」と返答しました。
質問に対する答えにはなっていないのですが、先方の問題点はここの筈。着物、仕立てたことのある経験がここで活きました。
次に来たのが「留め紐の花結び用の布が足りません」と。
用尺一杯に取ったので、余り布がなかったんですね。

出来上がってきたものは、裏側の紐はついていましたが、表側は紐を作っただけで綴じ付けてありませんでした。別に花飾りになっていなくても良いので、これを綴じ付けてしまいましょう。

写真掲載は後日に。

2004/07/25(日) プールに浴衣でいくこと
暑い日にはプールに限ります。
ってでかけたのが、深谷にある「パティオ」という市営プール。
ごみ焼却場の廃熱を使った温水プールなので、一年中楽しめます。もちろん、屋内が基本。ここの冬場の暖房ももちろん排熱。
これが、よくある、つまんない市営プールと違って、「パティオ」というだけに、スペイン風のドーム状。流れるプールにはテーマパークよろしくつり橋なんかもかかってたり、ウォーター・スライダーも樹木に擬装されています。河があれば、もちろん海!「波の出るプール」もある。そして、「マジメに泳ぎたい」人には、場を変えて、四角四面な殺風景な競泳プールもあります。スイミングクラブに通うお姫さんは、流れる河にしばらく流されていた後、競泳プールでザバザバと。25mをクロールの往復で51秒!平泳ぎでのたのた行く私の倍の速さです。
バタフライだのイルカ泳ぎだのと、フルパターン泳いでご満悦。
その後は、サウナとジャグジー。ドライサウナは熱過ぎて。ミストサウナが冷えた体には丁度良い。
とかいいながら、また出てきて、河に流される。

んで、こんなプールに行くのにまで浴衣でいっちゃいました。
問題点は浴衣と帯。近くの椅子のあるとこまで行って着付け。
裾を下に引かないように椅子のうえに伸せて。
帯も同じく椅子の上。慣れると結構簡単です。
洋服だと濡れたところが残っていると気持ち悪いですが、浴衣だとモトモト、「湯上り」なだけあって、全然気にならず。

でも、出てきたあとは「風呂上り」な気分になっちゃったのは、やはり浴衣だったからかしら。

2004/07/23(金) 十二単着装体験
呉服屋の招待で、本庄まで着物フェアに行ってきました。
お目当ては「十二単着装体験&撮影会」の方だったりして。
パンフの装束の柄からすると高倉系のようでした。仙石先生当人が来るわけはないから、おそらく、お弟子さんの一人だろうと。

いたのは、年配の女性と若い女性の二人組。装束は2名で着付けるのが基本です。年配の方が前衣紋者でした。
モノは全て正絹。いつも着ている化繊とは重さの感覚が違います。
一番下は正絹羽二重の白小袖。袖は元禄で身八つ口のない仕立。
次は濃長袴。既婚は緋袴なのですが、今回の持参は濃色。
右脇で結ぶのですが、片わなでなく、もろわな結び。あれれ?

次は単衣の筈が黄の無紋綾の衣でした。その上が萌黄の幸菱の単衣、梅の固紋紋の紅の匂いの五衣。表衣は萌黄の二倍織物の亀甲に丸紋(柄忘れ)。唐衣は朱地に白の向蝶丸紋。裳は白綾にすり絵。五衣も比翼仕立でなく、5枚別々のものです。

衣紋も結構まともなので、手先をじっくりと。袖と手をとって次の衣をきせかけるあたりの部分がミソです。

最後に、両側の袖から手を入れて、一旦、着た物全部を持ち上げます。こうすると、おさまりがよくなるようです。

写真撮影は、なかなか難儀。袖を揃えてもらうのですが、少しでも動くと、ぱぁ。なんか無駄な努力の感じが。

撮影後は、少し歩いたり、座ったりさせてもらいました。
座るのは、男性と同じく、胡坐というか、足の裏をつける座り方。座ったときの袖の具合は、自然と綺麗に重なりが出ます。
(だから、先ほどの手間って、なんだったの?)

着付け室のような殺風景なとこで、着て、撮影しただけなので、ちょっとつまらなかったですが、着付けと正絹体験したのでいいことにしましょう。なかなかまっとうな装束を、まっとうな衣紋で着付けしてもらえることはありませんので。

写真は、後日郵送とのこと。来たら、スキャンして掲載予定。

2004/07/21(水) 40cm幅の浴衣反物
熊谷のうちわ祭も2日目の中日。今日から縁日は本番。
国道17号を通行止めにするという騒ぎのお祭。

今日も呉服屋は売った浴衣の着付けやら、今日の今日で浴衣を選ぶ方々の対応におおわらわ。

で、並んでいる反物を見たら、いくつかちょっと幅の違う反物があった。巻きが緩んでいるのかと思ってとってみると「幅40cm」と記載されている。普通は1尺幅、約38cmである。
男性用の反物にはよく見かけるのだが、女性用のでは始めて。
最近は雲をつくような女性や小山の揺るぎだしたような女性もいるので、こういうのは便利なんだと思う。
が、多分、そんなサイズの人じゃなくても、きっとこれ使うだろうなというのが、ちょっと。
縁日で道行く浴衣姿をチェックしていると、「裄が長いな〜」と感じる。さして小柄でもない子が下げた手首の辺りまでの袖のものを着ている。着物は手を水平に上げた状態で測ったものを使うので、下げた状態では10cm弱位、袖から手が出る。
「ちゃんと測ったのかなぁ」と思う一方、「測って、長いのを勧められたかなぁ」とも思う。
普段、裄一尺六寸を使う私は、呉服屋(?)にかかるとニ尺と五分の大女になってしまう。四寸五分といえば、約17cm!

特に夏場の浴衣なんて短い方が良い。
暑いのか、野郎よろしく肩まで袖まくりしている女性はやはりみっともない。まして、その状態で、裾から膝まで素足が見えたり、脇から素肌が見えたりすると、風呂上りでそのまま来たような感じでよろしくない。

浴衣というのは、着方に色々あって、湯上りや、寝るときは、肌襦袢などをつけずに、直にまとう。縁先で涼む位までならこんな格好でも良い。銭湯なんかでも、こんな格好で行き来したと言う。
が、縁日はそれよりも「遠く」に出るのである。最低肌襦袢と裾除けは必須になる。いまなら「浴衣スリップ」というのでも良い。また、この襦袢は胸を着物用に多少は補整してくれる。
昨今の発育の良いお嬢さんの胸が帯の上からだらんと垂れ下がっている様子はおかみさん臭くていけない。
また、浴衣の正道「コーマ地」は透けないのだが、昨今のプリント浴衣は何故かそれより薄く、透けるのである。歩き方が悪くて裾が割れるということがなくても、道行く店の灯りで、足のシルエットがバッチリ。試着は明るい場所でするので、こういうことに気づきにくい。きっと気づいていないんだろうなぁ。

更に遠くに行くならば、やはり襟をかけたい。襟付きの半襦袢を肌襦袢なしで直に着るなどすれば、そう暑くはない。
高い、正絹や化繊のはいらない。手ぬぐいを折って、襟に重ねる。それだけで十分。今はしゃれた柄も売っているし、おどろいたことに100円ショップにすらあった。

2004/07/20(火) 炎天下のPTA活動 または 着物は涼しい
今日もお天道さまは元気に空をゆかれます。
いつものように、「全国最高気温」を叩き出す勢いでカンカンと熱しております。

その中で、小学校は終業式。午後からはPTA主催の自転車点検。
学区の関係で3箇所ある場所のうち、私の割り当ては小学校。
建物の影を利用して場所のしつらえ。

半袖のTシャツやタンクトップ、サマーセーターにパンツスタイルのお母様方は日陰にいても「暑いねー」とため息をもらす。
「暑くない?」と言われた私の格好は、昨日と同じ、友禅小紋風の浴衣に絽の襦袢。暑くないといえば嘘ですが、結構強い風の吹く日で、脇からはバシバシと風が抜けていく。ぐったりするような暑さではありませんでした。でも、校長の話では今日も39度行ったとか。うーむ、暑かったんですね。
帰宅して、着物を脱ぐと肌襦袢はべしょー。絞ったら水分が出てきそうな位です。やっぱり、暑かった「みたい」です。
着物の特徴として、どうも「体感気温」が変わるようです。
こんだけ汗かいたんだから、そりゃー暑かったんですわ。
でも、「実感」がないんですよ。

夫も腹巻するようになって、「腹がくだらなくなった」という直接の問題解決以外に「体感気温が変わった」と言っています。
着物はどう薄着にしても腹巻しているようなもんです。帯があるので。夏は汗対策におぼろタオル一枚も巻いていますから、まして腹巻同然。腹を暖めると、体感気温って変わるのでしょうか。
結果オーライなんですが、不思議です。
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つけたり情報:
39度という「体温を越える気温」の場合、「着ていた方が涼しい」ということを思い出しました。アラビアとかインドなど、体温より気温が高いのが普通な場所では「暑くないの?」と思う程、なんやらかんやらぶかぶかと着込んでいますよね。
私は着物なので、裾から袖までぴっちりと布で覆い、かつ、肌に密着しない空間あり。
肌着や襦袢を麻にしなかったことも、逆に効果。
「麻」は熱の高い方から低い方に熱を流すので、気温が体温を超える場合、逆効果なのだそうな。

この状態で、肌付近は36度を越えないことに。
袖なしの方々は39度にさらされているわけですから、結果的に私は他の人よりも涼しい状態にいたわけです。

2004/07/19(月) 同人誌即売会と浅草
「鋼の錬金術師」only同人誌即売会にでかけました。
お供はキツネとタヌキ、もとい、娘とその友達。どちらも「鋼」ファン。
ここは北埼玉。娘の友達は「東京に行ったのは、新宿に行った一回だけ」という。「電車って、いつ乗ったかなぁ」と。
バスの便どころか経路も近くになく、一番近い秩父線は昼間は一時間に1,2本というアテにならん単線。というわけで、買物も自動車を使うのが一般的。「バスにも電車にも乗った経験は数えるほど」という子は普通にいます。旅行も日帰りレジャーも皆自動車移動が一般的。
そこから考えれば「東京に言ったことがない」なんてのは、あってもおかしくなかったんですが。

そんな子を連れて、高崎線で1時間。上野に到着。
今度は銀座線に乗り換えて浅草へ。

今回の会場は浅草にある都立産業貿易センター(台東館)というところ。銀座線浅草駅から松屋の地下に抜けて上へ。地上は「馬車通り」という通りを北へ。
なーんと、横は浅草寺のニの門です。

4階でチケット兼のパンフを買い求め、開場待ち行列に並びます。時間通りに開場し、まずは6階へ。
ずらっと並んだ本や小物を机に並べ売るサークルが3000位でしょうか。私と娘には慣れた光景。でもお初な友人ははてさて。

実は結構ハードな行程なんですよ。片っぱしから、本の表紙を眺めて、18禁は避けて、面白そうなものは立ち読みして、買うか買わないか決めて。もちろん、手持ちのお金には限りがあるので、それも頭に入れて。ミニマスコットやラミカード、缶バッチと小物だけでも、欲しいものはキリがないですが、それでは本に使える予算を圧迫。1時間みて昼食、また1時間見て、お茶。
そして、コスプレの方々を観賞。アルフォンス役の鎧姿もいました。よく作ったなぁと。幼稚園児か小学校1,2とおぼしき子供のチビ・エンヴィーとエドもいて。果てはエリシアちゃんまでいたのはおっとーぉ!3歳児の役は3歳児にしかできません。
うーむ、お母さん、ビョーキです。(アンタはなんだ、アンタは)

そして、ここまで来たら、浅草寺にお参りしない手はありません。通りを渡って、境内へ。門前には、よく旅先で見かける「みやげ物屋」があって、「そーか、ここって観光地なのね」と当たり前のようなことを、今更納得しちゃったりして。

境内は結構混んでいました。特に何かの縁日じゃなかったと思うのだけど。屋台もいました。
そして仲見世へ。手ぬぐい、扇子、簪と「日本情緒」あふれる品々。そして、浅草といえば「雷おこし」「人形焼」でしょう。
昔ながらの焼型で一つ一つ手焼しているお店もあって。
簪は京都のを見慣れていたせいか、色が強いなぁと。この辺、東西の差でしょう。「薄め」「ぼかし」よりもハッキリとした色を使います。お座敷よりもお舞台で使うことが多いからかもしれません。京都ではなくてはならない舞妓さんですが、東京は半玉さんは滅多いないですし。

雷門までたどりつき、カキ氷で休憩。
さすがに浅草、着物オフに使われることも多く、夏着物の一行や浴衣のお姉さん方を幾組もみました。

そして、行きと同じ経路で帰宅。
高崎線で無事にボックスシートに席を占めると、一息。
あれ、友達の表情がさえません。
「眠い?」「眠くはないけど・・・」
とかいいながら、寝てしまいました。
大人でも、結構疲れる即売会。まして子供でかつ、お初では。
体力もさることながら、あの時間、読みまくって、買うか買わないかを判断してなんて、頭フル回転。経験したことのない疲れかも。

家に送り届けて、お母様には会計報告。休ませるようにと口添え。うちの娘も家でコロリン。夕食も食べずにそのまま熟睡へ。

知恵熱出さないといいけど、と心配しましたが、翌日の学校にはちゃんと元気で来ていました。一安心。

私のきものは、今年呉服屋が提唱した「友禅小紋風浴衣」。黒地に玉虫色のラメ糸を3mm間隔位で緯糸に織り込み、菊柄をばーっと散らしたもの。紗の襦袢を重ねて着物風に。
問題は帯。普通の浴衣用の半幅では合いません。
粗紗に金糸入りが合いそうですが、体力勝負の即売会には危険。
というわけで、大人用松葉色でたてシボの兵児帯にオーガンジーのプチ兵児を重ねました。オーガンジーは日にきらめくので。

この友禅風、呉服屋の意気込みをよそに「売れなかった」んだそうです。さもありなん。これ、難しいです。また縁日には合わないと思う。昼の着物かと。
でも、柄はともかく「木綿」なので、結構涼しいです。
絽、紗の小紋を街着用途に着る場合に並べられる着物かなと。
昔と違って木綿といえども進化していますので、昔の「木綿」「浴衣」の括りに入れておくのは、違うかなと。

2004/07/18(日) お受験
今日は四谷大塚の模擬試験です。
近場を選んで、5月と同じ東大宮の栄東校にて受験。

同伴父兄は別室にて四谷大塚からの受験レポートと栄東の学校案内を聞く。

しかし、栄東も四谷もなんで「東大に何人入ったか」を強調するんでしょうね。まるで学校の良し悪しはその数で決まると言わんばかりに。
私の母校も随分と沢山東大合格者を出しているので、結構ビックリでした。私の出た頃なんて1人いるかいないかでした。
企業の採用責任者(大抵は人事の部長)の最大の望みは「東大卒を何人入れられるか」なんだそうですが、高校の校長ってのは「東大合格を何人出せるか」で決まるとでも言うんでしょうか?
いや、そういう学校があったっていいですよ。人の望みなんてソレゾレなんですから。だから栄東がそういう学校だからといって別に批難するつもりもないわけで。東大を目指したい子にとっては、よく学びよく遊べを実践する素晴らしい学校です。但し、うちは受けないってだけで。
でも、どんな学校もそのモノサシで測っていいかってのはNo!
「慶応医学部に入るのは内部からは難しい(遊んでしまうから)ので、他の進学校からのルートを狙うのが良い」とか。「どうしても慶応出の医者にさせたい」ってのが狙いなら、それでもいいですが、「前日の12時まで遊び歩いていたのに、翌日のテストでは、ちゃんと及第点が取れる」という、恐るべき「慶応ボーイ」のノウハウは中高、いやさ、幼稚舎からの入学で培われるもの。
このノウハウは実社会に入っても、会社員としては貴重なテク。
そういった「中高一貫教育で何が培われるのか」を問わずして、大学進学状況だけ注目して何になろうか。

まして私の母校がそうなったなんて、先輩方に恥ずかしくって顔向けできませんわ!親の言うなり、教師の決めるままに生涯を決めるのなんて、うちの卒業生とは認めません!

そうかと思えば、ご近所の小学校のお母様方の会話といえば、最低偏差値の高校が統廃合されて入学枠が減ると困るとか、当の子供は程度の低い高校行く位なら中卒で働くと言ってたとか。
なんか、子供の顔が見えないです。「将来、何でメシを食うのか?」って一番大事なことが。中学も高校も大学もそのための手段でしかありません。「勉強したくないから、中卒で働く」というような甘い人間に今の世の中は仕事をくれません。
中卒で「働く」というなら、逆に「職人の世界」に弟子入りしちゃうのも一つなんですけどね。仕込みの期間を長く取れるので、実はうってつけ。腕に技つけてれば、少なからずメシは食えます。うちは勉強する気ないなら、どっかの工房にでもつっこんでやろうと思ったんだけど、どうやら、「大学教授になる」などと大言壮語を吐いておりますので、取り合えず、進学コース。

7月絵日記の続き


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