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2004/06/04(金)
水面の月
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青々とした草原が金色に輝く 実りを約束する黄金の色
黄金を襲う鋼の使者 倒れ伏す精霊たち
精霊の連れ去られた荒野を海が覆う 水面にさざ波を立てて広がる
月が水面を照らす 私は暗い水面の上をゆく 水面の上に約束された道をゆく
綱渡りのようにまっすぐにゆく 少しでも踏み外すと、そこには漆黒の闇がのぞく
水面がふたたび黄金色の波に満たされるとき 私はよみがえりの時を約束される
------------------------------------------- 気分を換えて、ポエムです。 この辺は二毛作地帯で、冬は大麦、夏は米を作っています。 5月、田んぼは実った大麦が黄金色に揺れています。 これが刈られると荒地同然になります。これを田起こしといって掘り返し、そして水を入れます。乾いた用水路に水が満ち、荒地のようだった田んぼが水面に変わります。 しばらくすると稲が伸びてきて水面は見えなくなってしまうのですが、今は田植えしたばかりの稲の苗が小さすぎるので、ほとんど水ばかりのように見えるのです。 夜、田んぼの中の道路を車で走るとちょっとファンタスティックです。街路灯など、当然なく、真っ暗な中を走る。 黒い水の中に引きずり込まれてしまうような錯覚が起きます。
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