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2004/06/26(土)
盛夏の着物
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よく聞く質問に「夏は絽か紗に限るのでしょうか?」というのがありますね。 結構、そう思ってしまう人が多いようで。 確かに「盛装」に関しては絽か紗です。 振袖や留袖などね。 一方、「普段着」にはもっと沢山の織物があります。「夏は織物の季節」って言う位に冬物より沢山あるようです。 この掲示板で「何着よう」っていう場合の用途って「ちょっとお出かけ」位のですよね。そういうのって、逆に絽とか紗は使わない。もっと気楽な織物を使います。 安いとこだと、紺地の浴衣。昼は紺で夜は白だという説を聞きました。確かに紺地は余り寝巻きっぽくないのでいいかと。 少し高いのでは綿紅梅、絹紅梅。綿縮み はたまた、小千谷など麻物や阿波しじら。 また紬系では夏大島とか夏結城なんかもあります。これは絽並に高いかな。
んで、個人的なオススメは「リサイクル品の正絹」よりも「化繊モノ」か「麻モノ」「高級品も含めて浴衣の類」です。 汗をかきやすい夏場の正絹の扱いはかなり大変です。それよりも気楽に洗濯機につっこめるモノが便利です。でも化繊の欠点は「吸湿性がなく、蒸れる」こと。 襦袢は絶対に麻100%かせめて麻混にしましょう。化繊100%は今のとこいいのがありません。リサイクル屋で扱っている新品襦袢が割りとリーズナブル価格です。(呉服屋に頼むと常軌を逸したような高級品が出てきます)
また、昨今の色物浴衣はどっちかというと昼向きなのではないかという色柄です。 付属品のような安帯でなく、もうちょっといい帯で、襦袢着てるつもりの襟だけ重ねして、素足に右近下駄(草履型で木製のもの)だと、デパートやお友達とお食事なんてのには十分ではないかと。
既に盛夏状態の東京では、着慣れた風の人こそ、既にこんな感じの格好で歩いています。帯はやっぱり太鼓だけど。(ここがミソか?)
添付は昨年京都を徘徊していたときに格好。 私は化繊紗に紫の袴。白足袋に塗りの右近下駄。娘は浴衣に兵児帯、素足に焼桐の右近下駄。
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