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2004/06/22(火)
呉服屋の嫌いな言葉
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呉服屋さん及び店員と話していて、言われると嫌な言葉
★「しいて言えば、どれがお好きですか?」 「しいて」は「強いて」と書く。つまり「強いられて買うなら、どれが・・・」という意味になることを判って言っているのだろうか?まぁ「ここで選ぶとすれば」と意味にとるとしても、「ここで買わなければいけない」ことは、そうそうあるものではない。 私の場合だと「着物を持参したのに、長襦袢を忘れて、呉服屋に走った」とか「初めて夏物着物を買ったときにセット物を購入して長襦袢の柄を選択範囲から選んだ」とか「法事の連絡が来て、時節にあう着物がなくて、三越で一式購入」くらい。
他の人だって「結婚式への招待がきて、着物を着たいので」ってのを加える位じゃないかと。成人式なんて、突然に来るわけじゃないので、特定の店の限られた範囲で買わなければいけない状況なんてありえない。
まして「一枚増えてもいいかも」程度の小紋や紬なんか「強いて選ぶ」必要なんかどこにもない筈なのだが。
★「xx織といえば、こちらになりますが」 これだけでは何もことかわからないと思うが、上と似たような状況で「この範囲で選べ」という意味になる。 その織りの着物が欲しいことは確かだが、どんな柄でもいいわけじゃないし、金額不問というわけでもない。
★「私とあなたの間柄じゃないですか?」 主に展示会で使われる。気に入った品がなく、手ぶらで帰ろうものなら、言われたりする。 いったいどういう間柄だというのか?気に入らない商品の中から「強いて」何かを「義理で」買わなければいけない関係に いつからなったのだろうかと。
本当に買いたいときには、「これを手放して帰ったら、うなされてしまう」と思う程の着物に会うことがある。また、呉服屋によっては「なんで、私の好きなものを知っているわけ?」という程、次から次へと気に入る品を並べてくれるところもある。 「私とあなたの間柄」ってのは、どっちかというと、こっちに使って欲しい。こういう店や店員に限って、「強いて」勧めたりはしない。「今回はイマイチね」で済む。
添付は昨年の秋に購入した江戸小紋。 展示会で同伴してくれた呉服屋が、ひょいっと山からとって「これ、どう?」と見せてくれたもの。「グレーなんて渋くない?」「そんなことないよ、ホラ」とあててくれて。 折りしも、不祝儀用の色無地を欲しかったこともあり、価格が手ごろだったこともあって、購入。 行き着けの店ならば、好みも知っていようが、実はこのとき初めての。なのに、会場を回る数10分の間に私の好みを感じとり、かつ、私が想像もしなかったものを取って見せてくれた。 以後、いきつけになってしまったのは想像の通り。
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