優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/06/20(日) 綺陽会 錬成会 参加
朝6時半、寝ぼけた頭に時計のアラーム音がつきささる。
こんな時間に起きるのは久方ぶりのこと。
何かというと、本日は綺陽会という装束普及会の会員向けセミナーである錬成会の第一回目の講義の日。
「9時20分開始」とのことで、9時到着を想定して乗り換え案内を検索すると、最寄駅が7時24分の電車に乗車と出る。
いつもは大宮乗換えでそこで駅弁を調達するのだが、今回は赤羽乗換え。勝手が違う上に乗り換え時間に余裕がなく、買いそびれ。これはあとで昼食タイムに不幸を招くことに。

集合すると、まず、部屋のセッティング。いつもの「勉強会」とは違い、午前中は文献の座学。このために机をセットする。
すると、主宰が袋から厚さが3cmほどもあるバインダーをいくつも取り出して机の上に置いていく。「??????」と頭を「?」が飛ぶ中で一つを開いてみると「有職研究資料集」という扉から始まる夥しいテキスト。中身の大半は平安以降の様々の有職文献の記載。もちろん、当時のことだから、漢文。「これをやるのかー!」というのと同時に「いつの間にこんな膨大なテキストのを準備を」という作成者である主宰の労力にも絶句する。

しかし、読み解くと、内容は意外と平易。また、公家日記に記載の有職記述では「誰ソレの今日の衣服は気に入らん」だの「うち『だけ』はコレコレのときにこういう格好をしていい」という家独自のスタンダードやらあって、なかなか面白い。
更に、市販の概説書にもある通りに、時代によって「べき論」が変わっていっていることも、各時代の文献を並べて見るとよくわかる。「並べて」というが、実は主宰がしたのではなく、既に江戸時代に「装束集成」という書がしたためられて、「xxx書にはこう記載がある。xxx書にはこう記載がある」と書かれている。各家秘伝の有職文献もこのときに写本集大成され、今日有職研究が可能になっているのは、この時の偉業が大きいといわれている。

午後は衣紋実習。今回は狩衣を手順に従って着せつけることを学ぶ。袴、単衣、狩衣の3点。しぐさによっては、小指と薬指ではさむ所作もあり、指5本がうまくうごかないとうまくはさめないは、途中で取り落とすはと大変。しかし、スムーズに流れるようになると、衣の流れも美しく、着付けたものは弛みも皺もなく綺麗に上がる。さすが衣紋「道」である。

さーて、忘れないうちにおさらいをしておかなくては。
次回に、今回のことを忘れていてはお話にならない。

添付は全然綺麗じゃない狩衣姿。


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