優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/06/18(金) 葡萄染めのウチギ
日曜の勉強会に間に合わそうと、蘇芳の生地をチクチクと。
「これぞ蘇芳だ!」という色の紗の生地を見つけてしまったののが運のツキ。
「下花田にて上は蘇芳」というのが平安装束での「葡萄染め(えびぞめ)」の定義です。これはエビカヅラという野生の木の実を指し、黒に近い紫です。が、現在、装束に使われる厚地の固織物の類は表の蘇芳は蘇芳のままに、裏の花田は、そらぞらしくも、青く、全然「エビカヅラ」という雰囲気の色ではありません。
襲ね色目(かさねいろめ)が多用された当時の生地は今の安物胴裏くらいに薄く、向こう側の生地が透けてしまうことから、凝った組み合わせが出てくるようになったといわれています。

というわけで「透ける生地ならば、あのエビカヅラの葡萄染めができるのでは?」と、セッセと縫うこと2日。

をを、下に二藍の花田よりの絹紗の上に今回の蘇芳の単を重ねてみました。蘇芳の色がすっぱりと、紫色になりました。
染めで出す色とは、また違った紫です。
ひだの加減で表の蘇芳が濃くなる部分ができ、それが、葡萄染めに陰影を強調します。

実際に試すと、色々と面白いことを実感することができます。
百聞は一見にしかずです。


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