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2004/06/30(水)
夏越しの祓えと下駄
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一年の半分を過ぎた晦日、この日を「半期のシメ」として「夏越しの祓え(なごしのはらえ)」と言って、節分と同じく、祓えを行う。 近所の神社でも「茅の輪くぐり」や「胎内くぐり」など、祓い事の縁日が開かれていた。
日本全国的には台風が近づいており、静岡の辺りでは集中豪雨で床上浸水し、新幹線が半日もストップしただのというが、熊谷近郊は午前中が曇りだった程度でピーカンの好天気。
洗濯して、汗取りに入浴して、子供を塾に送り出したら、冷房をケチって外出。久々にデパートへ。
というのは、この日から「下駄、産地直売!」というので。 浴衣フェアは明日7/1からだが、初心者向けの浴衣には興味がないので。
狙っていたのは「数量限定お買い得下駄」だったが、やはり、鼻緒が安くてスレそうなので、うーむと唸っているところへ、鼻緒すげの実演職人登場。焼桐の下駄台を見せてくれて、「これに鼻緒つけて、この値段」と。お買い得品より、ちょっと高い程度。 鼻緒は履き心地の大々重要点。柄と手触りを確かめつつ選択。 もう一つは指の間になる部分の太さ。下駄足な私は初心者向けの 細いのでは、鼻緒がつかめずに歩き難いのだ。
ニ本歯やのめりの下駄も出ていたけど、昨今のピータイルの店舗内や駅構内には不便の方が大きい。まして、車の運転には最大不向き。欲しいが履く場所に困る。 「裏ゴム貼ったのもあるよ」と見せてくれたが、右近下駄では気にならない裏ゴムだが、ノメリの下駄では「冗談グッズ」のよう。
塗りの下駄も良いが、しょっちゅう履く場合は、描き絵が剥げてしまってよくない。焼桐辺りが一番良いようだ。
さて、すげ段階。「足いくつ?」と聞くので「足袋でコレコレ」と言うと「普通だね」というので「きつめにすげてね」という。 「あ、慣れてる人はきつめが好きだよね」と言いながら、手際よくすげていく。 履いてみると、指の付け根の部分が緩い。きつめるように言う。 「足、薄いんだ」と言いながら、きつめていく。
履いた瞬間はつっかける程度にしか入らない位のきつさになる。 これで良い。履いているうちに指が鼻緒をつかむようになる。 後もけっこうきついので、鼻緒だけに力がかかることもない。 「きつくして」というと、大抵、後のひっぱりを短くするのが普通。
そんなことをしている間に、上の階の浴衣特設会場をセッティングしていた店員達が浴衣のマネキンをかついで下駄売り場にやってくる。一緒に竹の縁台もやってきた。 「ああ、すげている間、そこに座っててもらうといいね」と職人。 縁台の後には浴衣マネキンがニ体。これを背景に座る。 いい感じだったかな。
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