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2004/05/08(土)
白鷹お召し
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白鷹お召しを実際に見る機会に恵まれました。 現在の生産量は年間80反程だそうで、好事家や私設博物館が取り合ってしまい、市場にほとんど出ない状態になってしまっているとか。 今回見せてもらったものは75万円。普通なら150万円の値がつくのだそうですが、今回は織り元直なので、この値段だとか。 (残りの75万円は中間マージンらしい)
縮緬と同じく撚り糸を使っているのでシボがあります。 生地は縮緬よりは薄く、張りがあります。「シャリ感」と呼ぶとか。袷にも良いのでしょうが、この時期の単にすると、涼感のありそうな生地です。 今回の織物は経緯共に絣糸です。絣は「板締め」という手法で染めるのが白鷹の特徴。紬の絣はきっちりあわせずの周囲がボケるのが味ともいえますが、こちらはきっちりと合わせています。 亀甲もしくは十字模様が120位でしょうか。
以前はもっと生産量が多く、大きな展示会なら2,3反は出回ったそうですが、減る一途だとか。どの織物も同じ運命に。
いつかは欲しいですね。 他に置賜紬や米流といった「山形紬」の類も来ていました。 ウールっぽくざっくりとした太い糸で織った男物の生地もいいですねぇ。洋服のスーツにしたいなとか、コートにしたいと思う。 白鷹見てしまうと銃数万円のは「お安い」と見えてしまう程に。 同じ織り元さんからでしょうか。いい仕事していますね。
実は「白鷹お召しを見たい。但し「見るだけ」」という馬鹿な要望にこの呉服屋さんは応えてくれたのでした。もしかして買ってくれるかも、という一抹の期待があったのかもしれません。 飾っておけば、他のお客様が買うこともありえますし。 自分でも初見なので、見たかったということもあったとか。 チェーン店系なので、こんなことを期待できないと思っていたのですが、意外にもキメ細かい対応にビックリです。
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