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2004/05/06(木)
浴衣
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そろそろ浴衣の季節ですね。 行き着けの呉服屋からも「夏物そろえました」「浴衣入りました」のお知らせが入っていました。
最近は浴衣地といっても千差万別です。 古来のものから言えば、正藍の長板中染め、コーマ地注染め。 注染めは紺色以外にも色ものや多色使いのものがあります。 売っているところは意外と限られていて、老舗の呉服屋にほぼ限られています。伊勢型を使う精緻なものは結構高額ですが、注染めはブランド物と比較すれば手に取りやすい金額かと。 色とりどりの浴衣の中ではいっそ藍一色の浴衣はきりっと目だって見えます。この藍はプリント藍地では比肩できません。
多色使いの似たものでは、洋服生地と同じプリント柄が出ています。デザイナー系のブランド物はだいたいこれですね。 精緻なグラデーションなどを使い華やかな仕上がりです。 某呉服屋では「浴衣の次に着るきものは振袖」って言うようで、振袖に比肩するほど華やかな浴衣が出ています。
また、スーパーなどで仕立上がりで下駄や巾着までパックになったセットの中でも格安のものもプリント柄。 裾を返して裏を見ると染めがなく白っぽいのですぐにわかります。洗うとくたくたになってしまい、アイロンかけも難儀な状態です。ただ、くたくたなだけに着心地がよく、金額的に惜しげもないので、ジャージの親戚だと思って家でゴロゴロするのに着るのには結構うってつけです。
また、こういった一応木綿系のものと別に化繊系の浴衣(?)も出ています。一見暑そうですが、スポーツ系の生地を使うなど、吸湿発汗に優れた素材を使い「木綿よりも快適」というものもあります。風合いは木綿系を模したというよりは綿縮みや絹縮み、夏お召しを模しているように感じます。そういう意味では、襦袢を着た方が似合いそうな風合いです。
んで、一番気になる点は「では、何を買うか?」でしょうか。 ★お祭りに始めて着る、来年着るかはわからない人 スーパー等で売っている仕立上がりパックが良いかと。 ★昨年着て、浴衣のトリコに。 パックでなく、単独で売っている仕立上がりから選ぶ。 ★もう夏になったら浴衣よぉ! そろそろお仕立てを体験してみては。マイサイズの着心地を体感してみて。 ★お出かけ用と自宅の普段着用と分けて お出かけ用にはコーマ地注染めをお仕立てで。 普段着にはパックの安物や、昨年の浴衣を下ろして。
私は、というと、浴衣に関しては物心つかないうちから着てますんで、永年の堆積物がありますので、現在の着まわし状態は次のようです。 ☆一張羅: 正藍伊勢型長板中染め 昨年購入。ほとんど下に半襦袢着て着用です。 夏の京都散策や大文字の山焼きで使用しました。 ☆買い物: コーマ注染め 色モノ注染めの出たての頃買ったエメラルド色のと水色 そして、妊娠中用にと母が縫ってくれた藍染めの3枚。 縁日、普段の買い物はこれ。縁日はソースつけたりして着物にとっては結構危険な場所なので、見目はよくても惜しくないものである必要があります。 「洗ったらもう普段着」といいますが、アイロンで熨してやると、結構パリっとなります。 ☆家でゴロゴロとか家事とか: プリント柄ミシン縫い 家でいるなら惜しげのないもの。週に一度は洗濯に行く定めの衣類。きっちり着物畳みにして伸した後、干して、取り込んだ後すぐに畳んでおけば、小じわはともかくそれなり。一度着れば、わずかな汗と体温で皺なんぞ消えてしまいます。
お姫さんは昨年、コーマ注染めのお仕立てものに格上げ。 それまでは、プリント柄の自前仕立でした。 藍地がキリっとしてダーク系好みの気に入りの一品です。
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