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2004/04/04(日)
高輪プリンスでお花見
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呉盟会のご招待で高輪プリンスの庭園の花見に。
朝起きると、雨だった。天気予報とおりに雨だった。 「花見には紗の羽織が伊達で粋ですよ」と玉川屋の大旦那にアドバイスしてもらったが、袷の羽織でも寒い日である。 雨コートを着たら、せっかくの着物が見えないし。
というわけで、足元は化繊の袴、上は袷の化繊の羽織とした。 これで雨が降っても大丈夫。 中は袷の正絹襦袢に加賀友禅の付け下げ。袖がちょっと長いのがお気に入りの。 袴下帯は松屋で秋に購入した縮緬の半幅帯。
娘の方はいつもの長袖縮緬小紋に黒の袴。
さて、電車を乗り継いで品川駅につく。 問題は降りてからだった、高輪プリンスは新高輪プリンスの後にあるのだが、うっかり経路を確認するのを忘れて新高輪プリンス側から上がってしまった。おかげで、遠回り。
やっと高輪プリンスのエントランスに到着。が、受付場所がわからない。ウロウロしていると、向こうから玉川屋の若旦那が。 うーむ、さすが。呉盟会は複数の呉服屋で成り立っているので、それぞれの店から人が来ている。誰が来ても良いのにちゃんと玉川屋の主人が来るなんて、さすが。
降雨のため、来場者は少ないとのこと。また雨なのでこしらえが地味目。観音堂の側でお抹茶がいただける筈であったが、雨天のため、ラウンジに変更。寒いので、屋内で嬉しかったが。 庭園に面したラウンジには着物姿が陣取り、これを庭から見るのもなかなか風情が良い。 桜は何種類もあって、ホテル発行のリーフレット片手に見て回るのは面白い。「さくらタワーが出来る前はもっと広かったんですが」と玉川屋の若旦那。せっかくの庭が確かに狭い。当時は下の庭園に降りるべくしつらえていた筈の大きな石段の階段もさくらタワーにぶつかってぷっつりと。 営業本位はわかるが、ちょっと庭をつぶし過ぎな気分。
「パートタイム晴れ女」の異名を発揮すべく、しっかり花見をしている時間帯は雨がやんでいた。
帰路、地元の駅に降り立てばさらに氷雨の寒さ。 暑いことを想定した娘の足は素足に下駄。道端の水溜りを踏んでは「うぎゃー」と寒さに騒いでいた。 いつしか氷雨はさらに霙(みぞれ)に変っていた。
翌日は、うって変った晴天と暖かなな陽気。 さて、私は本当に晴れ女なのだろうか?
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