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2004/03/01(月)
いきつけ呉服屋一覧
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最近、時期なのか着物のダイレクトメールが多い。 思えば、結構沢山のお店とつきあいがある。 ちょっと並べてみようと思った。
★ふじや(行田市) 地元の呉服屋さん。昔は行田市街には沢山の呉服屋さんがあったそうだが、今はほとんどなくなってしまった。 手持ちの正絹を洗いに出すのに重宝している。 買った着物は「既製サイズにお仕立てなら39800円」というお買い得な袷の小紋と絽の夏袴だけという悪いお客。 でも、絽の袴を誂えるのに、あちこち聞きまわって、仕立もいつもの取引先でできず、会津にまで出してくれた熱心な店。 装束用に買った振袖生地の共八掛と同じ八掛も探させてしまったら、染めてくれた。糸数本でしかない見本から染めた職人の腕はすばらしいというほかない。 ★さが美 ニットーモール店(熊谷市) 一番のいきつけ。といっても化繊小紋の。 化繊の八掛&胴裏が2000円という破格の安さの上にこの生地は着崩れることのない良い生地である。自前装束の裏地としても愛用 店長が変わる度に顧客リストから落下するのはなかなか不便。 歴代担当は着物の知識も豊富でなかなかためになる。 「羽二重の黒紋付が欲しい」という要望に応えてくれたのは唯一この店。そういう点では「ショッピングセンター内のチェーン店呉服屋」という風にはあなどれない。 昨今では女性の黒紋付は縮緬が一般的で、安物のペラペラ塩瀬位しか羽二重ものはない。欲しいのはそういうペラペラものではない。持ってとろりとするような厚手の羽二重。 さが美にだって、やはりそういう生地はなかった。 が、店長はもう一知恵回した。「男モノの羽二重生地ならある。これを女性用の黒紋付に染めればいい」と。本部から取り寄せた白生地を選び仕立ててもらった。 実はこの時期、私の担当は店長でなく新人丸出しな男性だった。 が、この紋付の仕立のやりとりは彼が店長の指示でやったらしい。「いい仕事させてもらいました」と。 着物の知識もグンと豊富になりいい店員になったと思ったら、なんと新潟に出来る新店舗の店長として移動していってしまった。 かの地で張り切っているだろうか。どうか、この経験を忘れずにいて欲しい。 普段は化繊の反物を「家で仕立てる」といって買っていくがたまには仕立に出したり、果ては白生地から染めさせるなど落差の激しい顧客なので、きっと扱い難いに違いない。 ★さが美 アピタ店(吹上町) なんで同じチェーン店で複数の店に出入りしているかというと、化繊の反物は店によって仕入れるものが違い、しかも「おとりよせ」も「カタログ」もないのである。 先の熊谷店は「若い女性が本を見てくる」のをターゲットにしており、モダンやアンティーク柄を主体としている。 一方、こちらは年配がターゲット。化繊の柄も京小紋が多い。 おシャレ着よりも一つ上な感じであろうか。 子供の晴れ着に京小紋風のを長袖で誂えた。 また、この辺にはまだ自前で縫うおばあさま方がいるらしい。「ビリケンのモス」があるのが特徴。木綿やウール地の裏地にはモスが良い。例の2000円の八掛セットもここは常時在庫があるので自作用に買うのが楽。 ★やまと ニットーモール店(熊谷市) さが美の隣に位置する。やまとの着物は基本的にはモダン系の色柄なので好みではないが、正絹反物を破格値で出す市が魅力。 いい色無地が1万円など堪えられない。 化繊の反物や化繊の仕立上がりもあるが、6800円で手ごろな仕立上がりの化繊は裏地が安すぎなのかやたらに着崩れて×。 (反物で3900なのだから6800円で袷の仕立上がりとなれば、しかたないと言えば仕方ない。底値仕立上がり品の一つ) ★たんす屋 ニットーモール店(熊谷市) こちらはリサイクル屋さん。帯揚げや帯締めや千円、2千円と安価なのが常にあるのでご贔屓。 冬に出る「1着500円、3着千円」のウールの長着や羽織も狙い。 ★キンカ堂 上尾店(上尾市) 一般には生地屋で有名だが、実は着物というか太物屋さんでもあったようだ。今は着物売り場は縮小されてどの店も4畳半程の場所しかない。上尾店も例にもれず。が、その売り場にぎっしりと並ぶものはなまじの呉服屋は及びもつかない量を誇る。 化繊のお仕立て上がりの着物、化繊反物の数の多いことといったら。また新モスも「こんなに色があったのか」と多色揃え。 しかも「うそだろー!」というほどに安い。しかも袷の裏もちゃんと着物用を使っているので着崩れもしない。 季節に合わせて単ものや夏の紗や絽だって豊富に揃う。 ★さが美 大宮そごう店 (さいたま市) 前述同様、化繊反物漁り。ここは上品でちょっと額の上なものがある。所得差なのか。 ★?? 大宮そごう店 (さいたま市) さが美の隣接するお仕立て上がりの化繊着物の専門店。 化繊としてはずっと高い価格帯のものになるが柄はいい。 強いていえば今風好みなアンティーク柄が多い。 見るだけが多く、買ったのは半幅の黒シュス帯だけ。 ★萩原織物有限会社 本拠地は赤城か桐生辺りらしい。私が買うのは熊谷駅構内に出店するとき。行きずりのことが多いこんなとこがなんでちゃんとダイレクトメールをくれるかというと、着物姿の私はやはり目立つから。 しかも買うのが「白生地のはぎれ」だからねぇ目立ちもしよう。 ここは雛用の生地も織っている。私の狙いはコレ。まっとうな有職紋織りの反物は高いから。ちゃんと正絹のソレがハギレというだけでメチャ安い。 先日は「赤城の手紬ぎ糸の絹」も買った。高機にかかるようにちょっと加工してあるというが、温かみがある。 ★結城屋 (山形市) 「教えて結城クン」というサイトから知った。 夏の綿縮みの長板中染が気に入って訪問に至る。 ここはサイトで浴衣も一挙公開。サイトで見ていた娘は迷うことなく決めてた反物に直進。かくして一気に2枚注文。 山形市に住む親戚の話では由緒あるお店なのだそうな。 きちんとした着物の知識を持っており、その上で今風に外すことも受け入れられる店主である。
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