優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/12/04(土) 着物でいいの?
夫が趣味の会の会合から帰ってきた。
「受付やってくれって頼まれたんだけど」
「私に?」
「そう」
「そうすると、着物着てくって会長さん知ってるよね」
送迎したりしてるので、会長さん及び幹部方とは既知の仲。
「『正月だから全然問題ない』ってさ」
「ふ〜ん。ならいいよ。で何着ていけばいい?」
「普通のでいいよ」
「洋服で行くときに『普通の』って言い方ないでしょ」
夫は着物のカテゴリを余り知らない。
「正月だから、綺麗なのがいいな」
「んじゃ、訪問着とか、ピンクの奴」
「そんなとこで。」
「久々に帯上げるか」
「で、髪も結った方がいいな」
「へ?」
この間は、「正月に髪結う」と言って、衝撃的に反発してなかったか?

袴姿は流した髪が良いけど、普通に帯付きの着物姿は髪上げた方が適切なんだよね。

この間までは「着物姿だから出したくない」といっていたのに、「会長さんがOK」となればいいことになってしまう辺りおかしいやら、面白いやら。
他人の方が気にしなかったりするようだ。いや、正月だからか?

2004/12/03(金) 装束と着物の関係
装束着用を好む人には大きく二手に分かれているように思う。
一つは「場所限定、飲食などもせず、ひたすら「着る」を楽しむ」初心者、入門期は必ずこうなるが、このタイプをそのまま継続する人も多い。実際は大半どころかほとんどがこのタイプ。
他方にあるのが「礼装などに着用できたら」という現実界へ踏み出すタイプ、更に「軽い飲食を伴う茶会」など。

後者を実現するのにネックとなるのが「立ち居振る舞い」。
着物によりも遥かに袖も長く、裄も長い装束の場合、着物以上に袖に裾にと気を使う必要がある。
「そんな、メンドイこと習わんでも、食事しないなら、問題ないでしょ」と言うのが維持派。別に悪いことではない。「どうやって楽しむか」が違うのだから。

面白いことに、装束は着物の延長にあるわけではないので、着物を着慣れていない人が装束を着ていることの方が多い。
そこから着物への途を歩む人もいるが、そうしない人もいる。

「着物を着る」というのは、「装束」から見ると、「舞を始めようか」「お茶を習おうか」というのと同じくらいの選択肢であって、密着した知識と思われていないようだ。

また、会合以外では装束を着用しない人も多い。いやほとんどだろうか。
自前で持っている人でもそう。
まぁ、現実の自宅で装束を着て座っていられる場所を確保できるかというと、不可能な家は多いわけで。(着物なら半畳もあれば十分だが、装束は2畳分の空間が必要。)
我が家でも、それは実現不能で、一応6畳分くらいの芝生の庭か、ちょっと離れた城跡の本丸広場が自前(?)の会場。
郷土歴史資料館の裏手になるので、比較的違和感のない場所。
数度の開催で資料館側とも意思疎通。

これを越えて卒業式のように「一般に立ち混じる」となると、結構難しい。
まず色系が、昨今の着物の柄よりも華やかで、かつ、着物よりも嵩が張る。目立つんですよ。
一部で卒業式にトライする人がいますが、なかなか勇気ある行動です。家族の反対などもありますから。
うちのお姫さんも父親の猛反対と、クラスメートのチャチャを危惧して着ない予定。某校では「女児は袴姿で入学式」といったことが一般的だそうですが、不幸にもお姫さんの通う学校は「中学校の制服を着て小学校の卒業式に臨む」という習慣。あくまで習慣であって、学校側からの指定ではないそうだが、制服以外のスーツ姿やワンピース姿でも敷居は高そう。
紺の制服の中で装束着たら、そりゃー、目立つでしょうね。
壇上の教師から人目でわかってしまう。

2004/12/02(木) 男の人の着付け教室
最近は男性も着物に興味を持ってきている人が増えている。
サライなど男性向けの本に着物で過ごす心地よさなどがかかれてきているせいかもしれない。

が、ここで右を向いても左を向いても着物に詳しい人がいない人の場合、困ってしまう。女性ならば、着付け教室の扉を叩けば、まずはイロハを覚えられる。
が、男向けの着付け教室というのはまず滅多ないらしい。
行き着けの呉服屋が着付けを習おうとして、あちこちで門前払いを食らったという。
「男性の場合、習うほどのこともないんですけどね」と彼は言うが、それは知っている人の場合。「必要な小物、着る順番」知っているからそこの話。
男性は女性以上に着物を着る機会が少ないので、「親の着物があるだろう」といっても無理なことの方が多い。また、女性ならお端折りの加減でどうにか着られるものも、つい丈で着る男の場合は無理。総じて年配は小柄だから、お下がりが使えない。

最近は男向けの着付けの本も出てきているので、ここで「男向け着付け教室」なんてあると、教室も儲かるんじゃないかと思ったりする。

2004/12/01(水) 結婚したら
「この格好の結婚するまでかなぁ」
装束の宴で話していた女性が言った。
「あら、そんなことはないでしょ」
とは私。既婚どころか家族で参加してるからね。
「そういうダンナならいいんだけどね」
「お見合いで政略結婚するわけではなし、趣味は「合う」かせめて「理解がある」であることを第一条件にすべきよ」

妻の趣味をとやかく言うダンナは自分の趣味もとやかく言われて、へこへこ拝み倒して趣味の会に出かけるらしい。
夫が属する別の趣味の会がそう。どうどうと出かけてきて、果ては送り迎えなんかもしてくれる妻ってのは私くらいらしい。

ウチの夫は装束に関しては「理解がある」の範囲であって、「合う」ではない。でも、「京都訪問」に関しては「合う」の範囲。

更に続くのは
「お子さんまで一緒なのって、良いわよねぇ」
最近の親子は余り同一行動をしないという。
小学校も高学年になれば1泊程度の留守番は可能になるので、不本意な旅行には付いてこないという。
言っている当人もそうやって、親と同一行動しなくなった口かも。

ウチも確かに「どこにでもついてくる」というわけではない。
が、装束の宴と同人誌即売会は置いていったら、「恨まれる」こと間違いなしだ。

着物の方面でも、着物も袴も好んで着る。寝巻きも着物だ。
先日の修学旅行にもその着物を寝巻きとして持参してったのだから筋金入り。

そうやって「家族でやってくる」というのが、とても羨ましいという。
夫は「理解があるか、一緒にする人か」を前もって確認してから結婚を決めれば良いのだから良いとして、問題は子供。
なかなか一緒に趣味をしたりはできない家庭の話の方をよくきく。スキーなどでも「親子ともに好きなのに、家族ではいかない」とか。
「普段している」「子供も一緒に連れて行く」「子供の分も用意する」という辺りが巻き込む秘訣ではあるが、ここまでしても、「家族で楽しむ」になるとは限らない。

残る要因はいったい何なのか?
成功したらしい私にも、ジツは判らない。


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