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2004/12/13(月)
裾の丈、衿の具合
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キマリがありそうでないもの。それは裾の丈。衿の抜き具合。
裾の丈: 女性の場合、お端折りで加減できることもあって、どれくらいにするかを違えることができます。 といっても、襦袢が見えるようでは、みっともないし、裾をするような長さも不便です。というわけで、実際には5cmか大きくみても10cm位の間の問題なのですが、意外と、気にされる方が多いようで。
まず、礼装を中心に着用されている方から多い指摘は「短すぎのでは?」というもの。床上がり5cm位が歩くのには便利で、普段着や街着には丁度良いのですが。 確かに礼装は床丈がよろしいです。後は踵がぴったり見えない丈で前は足首が見えずに前に出ている部分が見える位。 しっかし、これは歩き難いです。車で乗り付けるとか、現地で着替えてほとんど歩かないならいざしらず、電車にのって階段を上り下りするには向きません。
袴の丈も、卒業式などの礼装には踵が隠れる丈がおごそかでよろしいですが、普通に小紋や紬で街着に歩くには短い方が軽快に歩けます。
見事な訪問着や振袖に変わり結びでゴーカに着付けて、髪も美々しく結い上げた状態で、裾が短いと、やはり「むむ」と感じます。一方、小紋や大島、紬などは、短めに着てサッサと歩く姿の方が良いと感じます。
衿: 髪を結うようになってから、衣紋を抜く程度は大きくなったと言われています。昔はほとんど衣紋を抜きませんでした。今でも、男性は衣紋をぬきませんし、女性も袴姿の場合は、ほとんど抜きません。が、長着だと抜くんですよねぇ。 が、着付けが上手でない場合は、一生懸命ぬいても、着付け上がったときには、ほとんどなくなってたりして、結構「慣れ」の程度が見えてしまう場所だったりします。 着付け教室だと、「こぶしいくつ分」だとか、目安があるようですが、ばあちゃんに習う「お家流」の場合は、意外と「気分、気分」でいい加減だったりします。着る着物や着る用途によって、違うということなのでしょう。普段モノは余り抜かない傾向です。 帯下〜お端折下: 着付け本や、グラビア雑誌だと5cm位でしょうか。余りないようです。 でも、私がやると、うまくいきません。背が高いので、帯下から逆算すると、見た目として上すぎる位置にお端折りがきてしまいます。逆にお端折りの位置から逆算して帯を結ぶと、半幅では下過ぎ気分。袋帯や名古屋帯の開き仕立てで半分より多目に前を出すようにして結ぶと、まぁいい感じです。 でも、帯が広いと余り居心地はよくないんです。帯は細い方が楽。ってやると、お端折りの中に手を入れて着崩れ直しができちゃう位の幅が取れます。あんまし見た目の綺麗な着方ではないのですが、楽なので、街着以下をメインによくこう着ています。
写真は夏仕様。寝台車の中で着付けたので決して上出来な着付けではありませんが。 裾は歩く用に若干短め。 衿は余り、抜けてませんね。一方、前が空いているのは暑さ対策。正装でやってはいけませんな崩し状態。 お端折りはたっぷり10cmと長め。帯が3.5寸幅と若干細めだったし。
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