優妃 讃良の着物についておもうこと
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2004/10/22(金) 伝統文化セミナー
昨日の台風の名残で朝は雨模様。
今日は、NHK文化センター公開講座 『伝統文化に学ぶ(37) 公家有職の世界 装束と衣紋』に参加してきました。
場所は椿山荘。お庭が広く綺麗なところと聞いていますが、行くのは初めて。
場所に敬意を表していい着物で行きましょう。
大伯母の形見の着物の山から、見事な織柄の萌黄の色無地を。
なんと糸を切ってありません。着る機会のないままに亡くなってしまったようです。売ったのは当時呉服屋に勤めていた伯母で、白反物から選んで染め色を選んでとこだわりの仕立てだったのだとか。雨が危険ですので、袴は化繊の短めのもの。正絹風の柿色と小豆色のぼかし。羽織は着ずに、紗の雨コートを装束の道中着のように着付けて草履というイデタチで出かけました。

出掛けの小雨は有楽町線の江戸川橋駅につく頃には止んでいました。ここから地図で確認してきた道を通って椿山荘まで徒歩10分の道のり・・・・・・・な、なんと、急な登り坂でした。
江戸川橋は神田川の側にあり、ここから目白台地が急な崖を作って立ち上がっています。椿山荘はその台地の端っこにあるのでした。寺町らしく小さいお寺が点々とする上り坂を登りきると、到着。サイトの案内に「タクシーでxx分」とか「バスで椿山荘下車」と書かれていた意味を理解しました。ぜぇはぁ・・

開場は1時ですが、昼ごはんをここで食べるつもりで早めに来ました。ランチ・ブッフェもありましたが、オバサマ方が群れている中に着物で立ち入るのはコワいし、さほど食欲もないので、サンドイッチと紅茶を頼んで庭を見下ろせる場所に。振袖の展示会で着付けて写真を撮るサービスでもあるのか、庭には振袖姿の女性が数人。緑の中に艶やかな着物が見え隠れするのも良い風景でした。

そして開場。ちょっとゆっくりしていたら、席は意外と前から埋まっていました。ウロウロ探して右脇の席を確保。着付けは後の衣紋が見えやすい横からの方が私としては好都合。

実際にセミナーを取り仕切っていたのは「衣紋道研究会」というところですが、これは霞会館所属のもの。霞会館というのは、旧華族会館のことで、つまりお公家さんたちの集まりです。
こういうところが主催するのですから、「本物」の装束が登場しました。北白川宮が成年式に用いた未成年用の黄衣の束帯や、高松宮妃が大礼に用いた裳唐衣など。
「再現品」という板引きの束帯一式の着付けも注目の一つ。カサカサいう音や、鏡のように光る板引き面が一見の価値。
(知人である、この関係者によれば、板引き束帯一式で800万円もするものだとか)

また珍しく、女性の道中着姿の着付けを実演してくれました。
旧お公家さん達にとっては、「過去の文化」でなく、「現在進行形」な衣類なのかもしれません。
お方様(着付けられる人)や衣紋者(着付ける人)は衣紋道研究会の人とのことですが、名前が「久邇」「高倉」「萬里小路」といった旧宮家や家族のお名が並んでいました。

写真は撮ってこなかったので、私の装束姿で。


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