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2004/10/19(火)
あの人何者?
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夫はオーディオの会に所属している。月に何度かは会長さんちの会合に出かけている。当然、酒も出るので、車での送迎をしている。また、ホールを使った発表会の打ち上げに同席したこともある。 もちろん、このとき全て着物姿。 で、あるとき、夫は聞かれたのだそうな。「奥さん、何者?」と。どう答えようかと思っているところに、横から「あれは、xxさん(夫の名)の奥さんなんですよ」と言った人がいた。 「はぁ、そうなんですか」質問者はわかったような、わからないような顔をして、、その話はそれで終わりになったという。
昨今、「見るたび、いつも着物を着ている」というのは非常に珍しく、何かワケがあるのでは、と思う人は少なくない。 ワケねぇ。あるようでない。 化繊の着物を見つけて買ってしまったら、洗濯可能なので気楽に着られるから、だとか。 祖母や大伯母の形見の着物を丸貰いしちゃったので、普段着に使える着物が豊富にあるから、だとか。 果ては、丁度、ウェストサイズが変わって、手持ちの洋服で着られるものが減ってしまったから、とか。 そもそも、祖母と同居してて、着物をずっと着られる環境にあって、嫁入りのときにも自分の着物と母の小物を分けてもらってきたので、下着から着物まで一通り揃っていたから、とか。
「何者?」といえば、娘の方だろうか。もう少しすると、修学旅行なのだが、「白小袖を寝巻きに持っていっても大丈夫かな?」と私に聞いてきた。普段、白小袖だとか、小さくなった浴衣だとかを寝巻きにしているので、しばらく寝巻きなんぞ買っていない。「私に聞くよりも、旅行の規定の方が優先じゃないの?」と言っておいたがどうなることやら。「これで、夜中にトイレに行ったら、こわがられるかな」寒い冬に幽霊ゴッコなぞせんで欲しい。 某女子校が袴で通学していたと聞くや「そこ受けようかなぁ」と。残念ながら、現在、袴で通学する中学校はない。その女子校も「かつては」の話。「緑の袴」で有名な宝塚も、今や礼装のみ。
私にしろ、娘にしろ、「着物には困らない環境にいる者」ってのが「何者?」の正体かなと思う次第。
ちなみに「装束にも困らない環境にいる者」ってのは、もっと「何者?」かも。
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