優妃 讃良の着物についておもうこと
ご感想は掲示板 http://bbs1.fc2.com/cgi-bin/e.cgi/12019/まで
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2003年9月
前の月 次の月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新の絵日記ダイジェスト
2017/01/22 着物買うのに、いくら以上だと「高い」?
2016/11/27 着物を頼むなら呉服屋で
2016/11/26 夏は暑くて、冬は寒い
2016/07/10 はいからさんが通る の 時代の袴
2016/07/09 はいからさんが通る

直接移動: 20171 月  201611 7 6 5 3 月  20159 8 7 月  20149 8 7 6 1 月  20139 8 7 6 3 2 1 月  201212 11 5 3 2 月  201112 11 10 9 8 7 5 月  201012 11 10 9 8 6 5 2 1 月  200912 10 5 3 月  20085 4 3 2 1 月  200712 10 9 8 7 6 5 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200312 11 10 9 月 

2003/09/17(水) リサイクル着物はなぜ身丈が短いのか
以前から不思議に思っていた。
裄と身丈はほぼつりあう筈なのに、妙に身丈の短い着物がある。
週末、実家で母と話してて氷解。

着物は着ていると裾が擦り切れる。洗い張りして仕立て直す際に擦り切れた分を切っていく。そうすると段々と身丈は短くなる。
最後にはつい丈になる。普段着などはつい丈でも平気で着る。
用尺のある反物ならば、内揚げなどに縫い込んでおくこともするらしい。これがある限りは身丈は変わらない。

昔の人はとことん着物を着た。

2003/09/16(火) 着物ネタ
1.着物に持つバッグ
   着物に持つバッグは小さいものが主流である。
   とはいえ、着物だと不意の雨にも「傘、コート、草履カバー」と必要になる。
   それでなくても、普通に出ようと思えば、電車の中で読む本とか、着物には必携の扇子位は入って欲しい。
   私のオススメは舞妓さん御用達のカゴ。扇子が入るのは当然として、丸くたわめてよいならA4迄入る。荷物が複数になると、洋服よりも着物はより不便感がある。これは便利。

2.やはり袴
  「着物を着ない理由」の多くは「着付けられないから」が多い。かくゆう優妃だって、親直伝のせいで、およそ褒められた着付けではない。でも、そんな着付けでも、お太鼓迄結ぶとなると、なまはんかではない。毎日着物を着ているが、お太鼓を結ぶのは至極稀である。その代わりにどうなっているか。袴である。
袴は色々な意味で着付けの不手際を隠してくれる。
 @ お端折の変。ココをすっきりと整えるのは意外に難しい。
 A 裾揃えの変。最初は良い。段々崩れてくるのだ。
 B 帯の変。後ろで結ぶのだ。上手に出来るほうがスゴイ。
 C 立ち居の変。「裾さばき」といって立ち居のさりげないしぐさが必要。
@とAは袴で完全に隠れるから、落ちてこなければ良い。
Bは袴の下なのだから半幅帯である。しかも、結び目は袴に隠れてしまうので、綺麗かどうかは問題ではない。これもほどけてこなければ良い。
Cは裾なんか押さえなくて良い。袴の歩幅は洋服と同じ。礼装用の裾丈は扱いがそれなりにあるが、ハイカラさんの用にブーツを履く丈なら駅の階段も問題なし。

3.羽織
昨年から提唱する呉服屋がいたが、今年はチェーン店系でも大々的に取り組みだした「長羽織」。これもボロ隠しには良い。
後ろはふくれてれば良い。前の20cm四方が綺麗ならOKなのだ。

添付写真:9月13日の碑文谷八幡の縁日にて
  綿縮の長板染めの浴衣に紗紬の長羽織。
  見えていないが、帯は3寸幅の帯をリボン返しにしただけ。

2003/09/15(月) 敬老の日
ひたすら寝てる。
昨日、綿縮着たから良いか。

2003/09/14(日) 装束で宴
装束で宴は難しい。
なにせ、着物以上に「初心者」が揃っている。
着物の立ち居が出来ている場合は、少しはタシになるが、形状が違うので、異なる所作が必要である。
そして、「着物の経験まったくなし」というのも意外にもいる。
装束に入ってくるルートは「着物」経由でないことがよくわかる。

そして、とにもかくにも、着物以上に大きい装束を着て動くとなると、立ち居について色々と知らないと自分も側にいる人もなかなか大変な目に遭う。

たとえば、冠をかぶっている場合、ふいに首を回すと、後ろの嬰がブンと回り、側の人に激突!そして、嬰にひっぱられて当人も「おっとっとぉ」となる。
裾を踏みつけるのはありそうだが、帯並に厚手の上着は、そのまま床のものもなぎはらう。袖丈2尺の袖も同様。

前に据えられた膳をまたぐなんてのは着物でも厳禁だが、装束では厳禁どころではない。二次三次災害が起きるのである。

それでも、装束は楽しい。梅の里に、山登り姿より、よほど似つかわしい。

2003/09/13(土) 碑文谷八幡神社 大祭
この3連休は八幡神社が秋祭りになってることが多い。
碑文谷八幡もご多聞にもれず秋祭りである。
今年の同行者は、瑛姫と蒼衣姫。
蒼衣姫と祭りに行くのは思えばお初。それもその筈、来年就学という歳である。
蒼衣姫の姉姫達とは何度か同行しているが。
クリスマス等で感じていたが、彼女は感性が姉姫達とは違う。
妙に人の想定を覆すような感性をしている。

もし、「お、こんなところに電話があるゾ。もしもしぃ・・」
とすると、人はどうするだろうか?
多いパターンは「やめてよね」の類であろうか。
彼女の反応は面白い
「電話じゃないもん、蒼衣だもん」
こういう反応をするか?しかも怒っているようには見えない口調で。
今回も、「さーて、引き上げるか」といったら
「あのね。。。まだクレープ。。。買っていないのね」
と妙におっとりとおっしゃる。
おもわず、クレープ買いに行ってしまった。

楽しいゾ 蒼衣姫

2003/09/12(金) 子供の着物
子供の着物にどんな地質、どんな柄ゆきのを誂えるか:

子供は重い着物は嫌いである。
「汚すな」「皺になる」などといっていてもストレスだ。
更に、正月どころか七五三にしか着物を着ない子は草履も満足に履けない。正座も続かない。
(詳しく書くと話題がずれるので簡潔に説明。草履は鼻緒をはさんで履く履物である。下駄や草履を履き続けると、足の親指と人差し指の間に鼻緒型の隙間ができて、これがあるとないとでは草履類の履き心地は格段に違う。同様に正座も膝に正座癖ができる)

まずは「着倒す着物」が必要。夏なら浴衣。上等のでなくて良い。いっそプリント柄のミシン縫いので最初から洗濯機に放り込めるのが良い。冬は好みが分かれる。ナチュラル派は厚手木綿に。オシャレさんはポリ小紋に。ポリは汚れが落ちやすく、皺になりにくく、乾きやすいので秋から春には最適。吸湿性に難があるので、夏の子供物には向かない。
まずは着慣れることである。下駄もはきまくる。子供がTシャツとショートパンツに右近下駄を履いているのは結構かわいい。
夏も冬も肌襦袢も長襦袢もいらない。裾除けはできれば欲しい。

一方、これを練習とした「正月の晴れ着」はというと、「ちょっと良い化繊の縮緬の小紋」が良い。小紋は柄行に融通が利く。
あまり大仰でないので、「おでかけ」程度にも遣いまわせる。
振袖に仕立てれば、なかなかである。昨今不思議と「小紋の振袖」を見なくなった。昔は子供の振袖なんて皆小紋だったように覚えているのに。

とはいえ、そういう場所では「モノを食う」だから、「食べこぼしたら困るでしょ」なんて目をつりあげないで済むように「食べこぼしたら洗えば良いのだ」と思う生地が良い。

その上に絵羽振袖が来る。七五三とかは、やっぱりコレかなぁ。
でも、三つ身だ四つ身だという仕立てはすぐに着られなくなる。
絵羽は仕立て直しする用尺がないのだ。
見目さえよければいい、という意味では「安上がりの化繊」でいい。
逆に「きちんと本四つ身に仕立てて、成人式もコレ」というなら、正絹もよかろう。が、絵羽は無理。やはり小紋柄。
帯で派手にして正絹の無地というのもよかった。綸子の織り柄のいいので。一生物だ。
でも、きっと写真撮影したら、サッサと身包み剥ぐ運命だ。
そのためには、化繊の小紋晴れ着を用意して変わりに着せる。

「脱いだら、もう十分」なんて子には正絹なぞいらないと思う。
それまでの普段着物の着なれあってこそ、正絹の着物も活きる。

という私には、成人式まで正絹の着物はありませんでした。
7つの時に七五三用に仕立てた化繊の蝶柄の小紋を寸法を直してもらいながら着続けたのです。
中学からは母の若い頃の銘仙なども普段には着ていました。
晴れ着は高校辺りから、誰かのお下がりの中振袖。正絹。
んでもって、成人式はいきなり、一越縮緬の白生地に江戸小紋の伊勢型を選んで染めて貰う、フル・オーダーでした。

現在のお姫さんの衣装箱
0歳: 冬:ウールのアンサンブルの一つ身
    夏:浴衣地の甚平
1歳: 夏:浴衣 蛍柄の紺地
3歳: 夏:浴衣 白地に花柄(伯母から贈物)
    秋:三つ身の被布とのセット(伯母から贈物)
5歳: 夏:浴衣 キティ柄のしぼ地(化繊)
6歳: 夏:浴衣 赤地に団扇木綿
    秋:四つ身の七五三用 キティの絵羽柄(化繊)
8歳: 夏:浴衣 大人物既製浴衣に肩上げ
    秋:紺袴(リサイクル品)
9歳: 秋:オレンジと白の矢絣(化繊)
10歳:冬:古典柄小紋を中振袖に(化繊)
11歳:夏:浴衣 コーマ地に注染め本格派。お仕立て。

2003/09/11(木) 月見の宴
本日、優妃の誕生日&仲秋の名月のため、庭に席をしつらえ、
月見の宴といたしました。

◆お食事◆
八寸:むかご、もってのほか、子持ち昆布 
おつくり:鯛と鮪 
焼き物:鱧と茸とアスパラのから揚げ 
椀もの:鴨のしんじょに松茸
???: 茄子のシギ焼き 
水菓子:葡萄(ピオーネ) 
 
器: 
器は八寸は武蔵野の角皿に、もってのほかは割山椒に載せて。 
おつくりは下記のたち吉の十五夜限定バージョンに。 
焼き物は葡萄柄の四角の大皿に全員分を盛り上げました。 
椀は梅菊柄の金梨地の椀。 
水菓子は網代に見立てた竹篭に盛りました。 

◆お茶席◆
干菓子: 塩瀬総本店 月見バージョン
主菓子: 梅林堂   月見饅頭

お抹茶: 一保堂京都寺町店 蓬莱の昔
棗:   赤蓋
茶せん: 「飛騨」
茶杓:  「中仙道」
茶碗:  黒楽「銀閣寺」

◆装束◆ 
濃萌黄の単衣に生絹の薄襲ね(花田に白) 濃袴

2003/09/10(水) マリア様が見ている
「マリア様が見ている」という小説をご存知ですか?
巷の評判では「ソフト百合系」だの「ホントにあるのこんな世界?」だのと言われているようです。

でも、優妃の出た学校はこうでした。
一応「ミッション系女子校」とはいえ、「あれをお嬢様学校と呼ぶのか?」というほど、お嬢様らしくないのがモットーでしたが。
だからこそ、憧れるのかもしれませんね。王子様の印象でいうと体育会系を主流にボーイッシュな方々、そして姉姫様な文科系のお姉さま。

印象で言うと、リリアン学園も私の学校のような中高一貫の方が主人公の祐巳ちゃんと紅薔薇様の雰囲気が判りやすいのかなと。
中一からみて、中三とか、高一から見て高三ってそんなに差がなくて。でも、中一から見た高二って、もう眩いんですよ。

優妃は小学6年のときに文化祭で某班(この学校はクラブを「部」ではなく「班」といいます)の班長さんを気に入って、この学校に入ることに決めました。めでたく入学の暁には、まっすぐその班へ。高三は部活をしないので、昨年の班長さんはもう引退されていましたが、高二のお姉さま方がまた揃い踏みに眩くて。
そして、私のお姉さまは「チビネコ」と呼ばれる中二の方でした。「チビネコ」様のお姉さまは高二の「ママネコ」さま。
そして、私が長じて高二になったときには、中一に「マゴネコ」ができました。

まもなく、くるっとめぐって、娘が中学に入る歳。
文化祭に顔を出すと「えー、先輩!!!」とびっくりされます。

今思えば、物語になるような日々がありました。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.