優妃 讃良の着物についておもうこと
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2003/09/24(水) 若返り / 年齢相応のxx / 黒の着物
◆若返り
TV番組で立て続けに「若返り」をキーワードとする番組をしていた。
「おしゃれ工房」は40代、50代のモードメイク。
目元にポイントを置き、口角の垂れるのを強調しないようにか、口紅はソフト系がポイント。
目の下に白を入れるのも、くすみやすいところのカバー目的か。
続くは「一夜づけ」で「完成間近の若返りの妙薬」。某作家が45歳にして整形とアンチエイジング系の化粧品で20代に若返ると。
しかし、声はオバサン。声の若返りも開発すべきではと思う。
一番印象に残るのは、そんな薬や手術に頼った方法ではなく、「気力の充実」による実現。60歳を越えてなお、エベレストに登頂したジーサマの記録。「もう歳だから」で済ませようとしたら、90歳のオヤジはまだまだ現役で色々挑戦中ときては、子供が先にご隠居さんになるわけにもいかず、また「まだやれるの見本」が目の前にいるわけで。TVに移る顔は変な薬を使用して「若返った」などと言っている人よりもはるかに若々しい。

昨日、母娘でデパートにお買い物。着物のヤマトで店員が「えー!歳の離れたお友達かなにかかと思いました」と。別にお世辞じゃなくて、本当に驚いていた。
ドツキ漫才さながらの会話をする母娘ってのはいないのかしら。
はたまた、昨日の私の着物が高校時代に着始めた赤い地の銘仙だったからなのか。

◆歳相応の・・・
最近、「xx代の方に」といった年齢を目安とした洋服や和服のコメントが激減しているように思う。
洋服には顕著で、ハナコ族は今までのセオリーな年代向けの服を着ないそうだ。また、そう報道する画像にうつる子連れのハナコ族に、いわゆる「オバサン向け」はどうも似合いそうにない。
セオリー通りな「オバサン」が消滅したかというと、そんなことはない。洋服業界はこの多極化に臨む状態となっている。

もっとも、私が使うブランドは余り「年齢」という条件はデザインのポイントになっていないようだ。20代が着れば20代の、30代が着れば30代の服になる。実年齢よりも若く見える人なら、またそれなりに。もっとも、良い生地ときっちり体格に合ったラインは「いわゆる若僧」ではないことを物語るが。

着物は・・
本来、独身、中年、年配と色や柄に差がある。
平安時代の場合は寿命が短いこともあり、40歳で老人をあらわす白になる。その後、ずーっと白である。
といっても、摂関家はそれで70だの80だのまで要職に居座るのだから「袴が白くなってからが勝負どき」という気がしないでもない。
男の夏の直衣が顕著で、一口に「二藍」と呼ぶが、最初はほぼピンクといって差し支えない色に染める。その後紅の色をひかえ、藍を増やしつつ、藍に近づけていく。そして、藍を薄くして白に近づける。若い頃はやはり紅の強い方が合うし、歳を重ねれば、そういった色の方が自然と似つかわしくなっていく。

という優妃はまだまだ花田が似合わない。よく言えば、若々しい。悪く言えば貫禄がない。

利休茶とか鳩羽鼠といった渋い色が似合うようになりたいと思う一方、「オバサンにはなりたくないなー」とも思う。複雑である。

◆黒の着物
若い人を中心に黒を地色とする着物が流行っているそうな。
振袖にも黒地がある。赤だ青だと華やかな振袖に比べるとシックで良い。今風な柄行もあるが、縮緬地に友禅風の渋い柄が点在する付下げの親戚位のが黒の濃さが引き立って、ゾクっとする程美しい。
今の若い人は黒の洋服に着慣れているので、着物も黒という入り方らしいが、昔の着物にあるような五つ紋の振袖は黒を正式とする。瑛姫用には、そんな紋付振袖を作ってみたくなる。

といいながら、当の瑛姫は「伝統の職人展」で江戸小紋の職人と話しこんで「成人式は江戸小紋にする!」とのうたもうた。
はいはい、覚えていてね。
江戸小紋のいい柄のは、松屋に出入りしているアソコのかなぁ。
いつか買いたいと思っているが、瑛姫用でも良い。
江戸小紋はやはり錐彫りに限る。型錐を使う彫りぬきもあるが、錐彫りの方が好きだ。


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