優妃 讃良の着物についておもうこと
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2003/10/24(金) 初心者へのオススメ着物(2)
25日のが1で24日のが2です。

初心者が最初に手に取る着物は何が良いかという話になると、よく出てくるのが「ウールの新品、もしくはリサイクル品」という。
リサイクル品のウールの着物は500円とか千円で出るので、ホンの出来心で買うには良い金額である。
冬場に向かって「暖かい」という利点もある。
そして、昨今の流行が「普段着として着たい」という意味ではうってつけの柄でもある。
洗濯はクリーニング屋で可能だし、頑張って自力で手洗いすることもやってできないことはない。

でも、私はウールが嫌いである。滑りが悪いので、足さばきが悪く、化繊の襦袢でも着ようものなら、冬場は静電気大増発である。襦袢もモスにすればいいが、完全に着物はすべらなくなり、歩幅は着付けたときの幅以内になる。不愉快この上ない。

そして、季節外保存には防虫剤がいる。うっかりするとすぐ虫に食われる。さもなければカビが生える。
正絹というのはよくできたもので、虫は他人の幼虫やサナギは食べないのが普通である。だから蚕のサナギを素材にしている絹は虫に食われ難いのである。しかも、絹は高いから、桐箱などそれなりに金のかかった保存箱に入れようなんて気も起きる。
どうも、「メンテ費用は購入価格に見合った金額」という思い込みが起きてしまう。
500円で買った着物の洗濯代なんて500円位であって欲しいし、保管用にもやっぱり500円位の箱で済ませたいというわけである。

私が思うに最初は化繊の着物が良いのではないかと思う。
ウール風や紬風が良いならそういうのを、銘仙風、正絹友禅風、何だって今はある。好みの趣向のを選べばよい。
最初は仕立上がりを。そのうちに「もう少し大きいのを、小さいのを」とわかってくるので、何枚目かには仕立てると良い。

昨今の化繊は出来が良い。昔の「すべりやすくて着付け難い」ということはなくなった。軽い分、楽な気がする。
洗濯してもすぐ乾き、アイロンいらず。最初はどうしても、食事をしても家事をしてもどこかで汚してしまう。でも「汚さない作法」よりも先に「着物を着ていることの快適さ」を知って欲しい。「汚さない作法」なんて、その後でいい。
昔を考えて欲しい。庶民は汚さなくて済むようになる時期までずーっと木綿の着物だった。
つまり「洗って汚れを落とせる着物」である。
今の感覚なら、それを化繊に頼って良いと思う。汚れ落としに関しては化繊の方に軍配が上がる。

仕立上がりの化繊の着物は実はとても安い。場所によっては4000円位からあり、1万円出せば、十分にまともなものである。
そんなのから、始めると良いのではないかと思う。

ちなみに私の着物歴では、
1つ身: 祝いモノだからか正絹
3つ身: 化繊小紋。親戚を遣いまわして、今はどこにいるのやら
4つ身: 化繊友禅小紋。本四つという仕立にして、成人式迄着る。
振袖:  正絹絵羽。これも親戚の周りモノ。元旦にしか登場せず。
成人式: 正絹江戸小紋。やっと自前の正絹モノ。

  というわけで「着物を着る」といえば、四つ身時代からの着物がずっと登場。食べこぼしたといえばツマミ洗いし、雨上がりの道を歩いて後ろに泥はねしたと言ってはツマミ洗いした。

娘の着物歴:
一つ身: ウール・アンサンブル。生後3ヶ月なので、化繊はね。
三つ身: 化繊セット。伯母からの貰いもの。3つの祝い
四つ身: 化繊絵羽。キティの柄に私が気に入って。7つの祝い
     化繊ピンク矢絣。リサイクル品。
本四つ: 化繊友禅小紋。古典柄の反物が気に入って。反物9800円。
本裁ち: 化繊柿色矢絣。仕立上がり。ピンク矢絣の後継の普段遣い
     化繊黒小紋。仕立上がり。普段遣い。

寝っころがろうが、食べこぼそうが、シワもシミも気にならない。でも、正絹は着せるのはまだ怖くて。
写真は、一番最新の化繊の黒小紋。


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