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2003/10/02(木)
お仕立て上がりの謎
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たまにリサイクル屋などで、「新品、お仕立て上がり」というものがあったりする。 一つには、仕立て屋の保護という話を呉服屋から聞いたことがある。暇なときに仕立ててもらう。その代わりに安く引き受けてもらう。定常的に見入りがあると思えば、ないよりかマシということらしい。
一方で妙に上物の反物なのにとんでもない安値がついているものがある。7,8万円で越後上布の仕立て上がりなど。 今まで、上と同じ理由と思ってきていたが、ひょんなことに気づいた。B反である。 B反はなんらかの傷があるので、正値で取引できない反物である。 が、傷の位置によっては「縫い代に入れてしまう」「端なので、余り布にしてしまう」といったことが可能である。こうなると、全く区別がつかなくなる。 洗い張りをするとどこからか出てくるのかもしれない。 やはり、安いものは注意が必要かも。
といって、手持ちのB反の結城紬。やはり仕立ててしまえば傷は見えない。はるか遠い先で誰かにわたるとき、はやり、そんな由来は不明になって渡るのだろうか。多分そうなる。 いつか誰かがどこかで、ほどいて「あらぁ〜、とんでもないB反だわ!」などと叫ぶ図を想像すると、何やら面白おかしい。
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