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2004/11/19(金)
子供の履物
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一雨降って、曇り空。こうなると冬ですねぇ。 立冬も過ぎましたので、装束も更衣です。
さて、今日は履物のお話。 「慣れ」という点では着物に勝るとも劣らないのが「履物」 夏場に「浴衣で花火見物や縁日巡りを」と目論んだものの、素足に下駄のスレが出来てひぇ〜んと泣き顔に。 そうでなくとも、縁日の屋台を一周したら、足が棒にとか。
初心者にはこんな経験は普通にあります。 これが、七五三だとか初詣などとなれば、行く先は遠くなるは、着物も重いは、きついは、トドメに足は痛いと三重苦。
靴でも「履きなれていないと」とありますが、和モノは靴とは異なる履き方(筋肉のかかり方)をする上に、肉体の変形を必要とします。右図の写真にある親指と人差し指の間の隙間。これが「下駄足」と呼ばれるものです。右下の写真が下駄を履いたもの。先ほどの隙間が鼻緒をシッカリとつかんでいるのがわかります。 鼻緒のある履物の場合、この鼻緒をしっかりつかめるかどうかが履き心地に大きく影響します。
七五三用のレンタル品セットには、雨草履のような形のサンダルを見たことがあります。その日生まれて初めて着物を着る、という子供にとっては草履も初めてのもの。お宮参りどころか写真撮影の間ですら履いていられないこともあるそうな。
お正月に着物を着よう、または子供に着せようと思う場合、今から安い下駄などを購入して、この「下駄足作成」をしておくと、歩きがかなり楽になります。上は普通のシャツやパンツでOK。 子供って、足だけ下駄でもかわいいものです。
また、室内を基本に着物を着るようにしておくと、着物自体にも慣れます。履物同様、こちらも醤油やケチャップを落としてもカミナリを落とさないで済む化繊や木綿地のものを。 七五三から正月にかけては子供の着物もリサイクル屋で出回りますが、多くが正絹です。練習用に正絹は、親の目を吊り上げて胃を痛めるだけですから、やめた方が良いと思います。
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