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2006/08/06(日)
広島に原爆が落とされた日
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「次は 『ナガサキに雨を降れ』を歌います」と、MCすると、客席が笑った。そう、あの有名な「長崎は今日も雨だった」を思い出したからだろう。笑いをとることばっかりらいぶでしているもんなと思いながら 歌ったあのころ、そう事件が起こったあの頃。
原爆が落とされてからまだ100年も経っていない街で 少年が少年の命を奪った 少年が生まれてからまだ12年しか経っていないのに 4才の少年の命を奪った この12年の間 命について 語る大人はいなかったのか 原爆によって 一瞬にして 大量の命が奪われた街なのに ナガサキに雨を降れ 激しく 激しく ナガサキに雨を降れ 激しく 激しく
ヨロコンデのHPに この詩を載せたら 群馬の音楽仲間が 共感し、曲をつけてくれた。ぶっちと同い年で、夫婦で歌っている「ガーネット(http://www.sunfield.ne.jp/~garnet-k/)」の加藤和広さんだ。
俺は子供に見せる芝居をしてきた。「命とは天から授かったたったひとつの宝だや!」なんていう芝居をしてきたんだ。それはこむずかしいものではなく、笑いがいっぱいあって それで、少しでも命について子供たちに考えてもらえたらという想いでつくられた創作民話を上演し続けてきた。もし、12才の少年がこの芝居を小学校の時に見ていたら こんなことにはならなかっただろうかって よく考えた。きっと、見ていたとしても それを受け取る力はなかったんじゃないかって このごろ思う。 12才の少年の親がどんなふうに育ってきたのか、12才の少年の祖父母がどんなふうに育ってきたのか それくらいの長い時間の積み重ねの中で 12才の少年が 事件を起こしてしまったんだろう、そうこのごろ考える。
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