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2006/05/15(月)
不思議なもんだ
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以前、意見が対立して「あなたとはやれない」といわれた人と近頃話せるようになった。「なんでちゃんとそのときいわなかったのか」とおこってくれた。そうなんだ、守らなければいけないことを守ろうとしていた自分がいた。でも、守るべきものをまちがっていたんだと伝えた。「よくわかるといってくれた」 いろいろあった。だれかを傷つけたこともあった。俺の携帯の伝言メモには異常なほどの怒りの声が今もちゃんと残ってる。でも俺も傷ついた。そのことは間違いない。でも傷ついてよかったと思う。いいたいことを少しでも伝えることができてよかったんだと思う。そのことによって自分の居場所が狭くなっても、そのほうがいいと思う。そういう生き方を選びたい。そう思う自分がたしかにいる。 金に縁のない人生になるだろう。それでもいいではないか。それでも。いま、ちゃんと生きている、いきているやんか。両親のおかげ、兄夫婦のおかげ、家族のおかげ、親戚のおかげ、そして友人のおかげでちゃんといきているやんか。 それでいいねん。それで。 俺 師匠のことを悪くばかりいってた時期があった。それは師匠がある人をひいきしてた時期だ。でも。ひいきされていた人はあっさりとやめてしまった。なんやねん、あれほどひいきされていてあっさりと これかよ、って思った。ひいきもされないで いつもぼろくそいわれながら へたくそといわれながら それでもがんばってきた人が今 仕事を支えておる。そのこともまた見てきた。ひいきされておる人よ、たのむからそのひいきに応えて、本物になってください。そして本気になってください。頼みます、よろしくお願いします。 遠ざかりたいとちゃんと伝えた日から、すごく楽になった。そしてもっともっとさみしくもなった。嫌いなものは嫌いとはっきり伝えてしまったし、そのことでまた居場所がせまくなったしね。それでいいんだ。それでいい。 今、長野の宿屋の寝言といびき部屋で 師匠が酒に酔って熟睡しています。子供たちを裏切らない仕事をしてくだない。そう祈りながら 夜空を見上げた。
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