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2006/04/02(日)
結婚式
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1998年に ブナの木に入団した時、1年先輩で E子ちゃんが頑張っていた。短大を卒業して すぐに入団したから、俺が入団した頃はまだ22歳だったんだ。彼女が今日 結婚しました。長く長くつきあってきたMちゃんと結婚しました。 彼女は不器用で、芝居の稽古にも時間がかかりました。でも、いっしょうけんめいで、そのいっしょうけんめいさが 役の人物と一体化して 見ている人の心に届くという女優でした。 演出に何度も何度もダメだしを受けて 「人間 やめてしまえ!!!」とまで どなられたこともありました。それでも涙をこらえて稽古していたあの頃。その彼女が花嫁姿で しあわせそうでした。
しあわせはなるものではなく、感じるもなのだ
長渕剛が昔 歌ってました。 しあわせ 感じてね。 ほんとうに おめでとう。そしてありがとう。あなたがいたから、おれもがんばってこられたんだと思います。年取った新人でしたが、あなたの稽古から たくさんのたくさんのことを学び、自分の役に生かしてきました。いっしょうけんめい、俺にもそれしかないから。どんなに うまくても、子供に伝わらないことは多々ある。でも いっしょうけんめいなら 何かが伝わる。 「思い出しの稽古なんだから 楽に70パーセントでやりな」と演出に言われても あなたは 100パーセントでやったました。 「私、どうやったら 70パーセントになるのかわからないの」 他人の役のセリフもすべて覚えていたE子ちゃん。あなたの役をかわりにやる人は きっとあなたを越えることはない。いや 器用にはこなすし、演出は成立させてしまうだろうけれど、あなたの不器用ないっしょうけんめいを越えることはできないから。
結婚 ほんまにおめでとう
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