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2005/07/22(金)
ログハウス いいな
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女房の代わりにお中元を持ってまわった。Sのおばさんが寝たきりになっていたのがショックだった。脳梗塞で話すことは出来るけれど、起き上がった姿勢をキープするのさえ、むつかしいらしい。おばさんは テレビもつけずに ひとりでいた。「はやく 死にたい」といった。大阪の親父の話などした。 ゴミも捨てにいった。大胡に30キロ、荻窪にソファや さびさびの大きな缶などを捨てた。荻窪の女性職員の方が親身になってくれていて、荷物を見て「計量なしでいいですよ」といってくれた。まあ、200キロ以上はないと思う。子供たちが見学に来ていた。テレビ局も来ていた。 「ねえ、豚小屋 こわしてしまわない?」 「え?」 「せっかく蚕室をきれいにするのに、目の前に汚い豚小屋があるのよ」 「だから、今 廃品を使ってきれいにしようとしてるんや。それに 今こわしたら 俺の今までしてきたことはどうなるん?」 「ほら、親父と同じじゃないの。捨てたくないんでしょ?」
こんな会話をしてけんかをしたのだ。実はログハウスを自分で作った人の本を昨日の夜中に読んで あ、って思ったんだ。そのログハウスのコンクリートの基礎が180センチくらいあって、その上に二階建てのログハウスを仲間たちと180日かけて建てた記録の本なのだ。その基礎が豚小屋の基礎によく似ている気がして、朝一番にその話をしたんだ。 「馬鹿じゃないの、あんなブロックを積み上げただけの基礎に建つわけがないでしょ!」 「だから 補助の基礎も増やして」 「問題外!!」 「おい、そんな言い方ないやろ!」 「いまさら 何考えてるの?豚小屋は豚小屋用の基礎にしか過ぎないのよ!!朝の忙しい時間に・・・」
あらためて現場でみたら確かにブロックを積み上げた基礎だった。でも、自分でログハウスを建てるのっていいなって、夜中にひとりで興奮していたんだ。650万で購入したログハウスを自分たちで立てた人の本。 夜の会話で 「捨てたくないんでしょ?」は応えた。確かに 廃材で作った部屋を捨てたくない。 群馬に来る前の11年間、俺はいろんなものを拾ってきてはくらしていた。ビデオデッキ、扇風機、テレビ、ラジカセ、棚、洗濯機、自転車、小さい冷蔵庫、コート、ステレオセット、机、本・・・東京の3月は、学生さんが故郷に帰ったりするために いろんなものを捨てていく。それを拾って 使っていたのだ。けっこう使えた。群馬に来る時に たくさん処分したけれど、俺には捨てられない血が流れている。 でも 豚小屋の9畳の部屋とかをそのままに 上に住居があったらいいなと 夜中にほんとうに思ったんだ。そして蚕室は手を加えずに ただ 広いままにしておいたら。つまり、蚕室が大きな納戸になる。これは名案!!と思ったんやけど。 廃材を使って いろいろやっていると、東京にいた頃の自分に近くなっているのかもしれない。 捨てるんだ、いろいろ捨てるんだ。 豚小屋は蚕室が出来てから、こわすか 存続させるかを決断することにした。壊すとしたら 全部捨てると約束した。もっともっときれいにして 存続になるようにしようと心で思った。もっとペースをあげて 捨てるものをどんどんすてよう。まだまだ、捨てられるものはある。建具は有料になるのなら、電ノコで切り刻んで 出せばいいんだから。ゴミ置き場はつくったんだから。 何を書いているのか わけがわからんようになってしまったけれど、やらないといけないことがまだまだあるということなのだ。 蚕室のサッシを豚小屋に再利用するけれど、決断したら,それも捨てる、とにかく今頭に描いていることを 全部やってから壊す。ほんまに幸せな男やで。
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