ヨロコンデ ぶっちの日記でーす。
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2005/12/16(金) ちょっと苦しい
1998年 俺は 入団した。Mさんがやめるというので その後釜として。Mさんのやっていたことを引き継いで。Mさんは1991年から1998年までの8年間。
俺は1998年から2005年までの8年間 劇団員だった。
Mさんの長男はMさんが40才の時 生まれた。なかなかできなかったのが40才の時できたんだ。日赤で生まれた。主治医はI先生。実はしんやも日赤でI先生なのだ。俺が40の時。俺は親父が40の時の子供なんだ。おもしろいもんだ。
そのMさんは52才の時、スキルス性の胃がんで他界した。俺がすぐにでもやめていたら Mさんは劇団に復帰していたかもしれないと考えることがよくある。「舞台で死にたい」Mさんは奥さんに支えられながら 劇団納会でそういって「ひっよっこりひょうたん島」を歌った。それがおれがみた最後のMさんだった。
Mさんは 市会議員の選挙に出るためにやめたのだが 落選。そして福祉の仕事についたのだ。ストレスがいっぱいあったのかもしれない。もし おれがもっとはやくに やめていたら Mさんが復帰していたかもしれない。
俺はやめた。客演として続けているが 来年の8月に52才のベテランの人が入団してくる。俺は不要になる。さみしくもあるが しかたのないことだと思う。野球選手と同じで自由契約になるということだ。正式には話はないが、今俺のやっている役の稽古が1月から始まる。そう決まっているらしい。正式にいってもらえないけれど、ちらちらとみんなが伝えてくれる。それをきいてしまったら毎日の芝居が狂いだしている。やっぱり自分がかわいがって育ててきた役を他の人がやるんだなと思うだけで苦しい。自分が引き裂かれてしまうような感覚なのだ。でも仕方のないこと。劇団員は社員だもの 社員の生活を守るのが社長だもの。今以上に稼げる現実はないし、また、稼ごうという意志をみんながしっかり持てるわけでもないし。
 ただ、52という数字が気になるのだ。
52、あと8年だ。さて がんばんなきゃね。しんやに誇れる生き方をしなければ。金なんてなんとでもなるさ。金よりも まっすぐに生きている父を見せてやりたいんだ。そう思う。ぐじゃぐじゃいいながら劇団員でいることに疲れたのだ。だからやめたんだ。そうだろう。不安はいっぱいある、でもそれはほんとうにこまっていないから不安になっているんだ。ほんとうにこまっている人はそれどころではないはずだ。甘ったれている自分がいるだけなのだ。
世の中にはいろんな人がいる。
「年金をもらうより 生活保護をもらったほうが額が多いんですよ。どう思います?」ある、市の職員の人が話してくれた。そうなのか。「離婚したことにして 母子家庭手当てもらって 同居している人もいっぱいいるんですよ。まったく困ったもんだけれど、あなたはちゃんと払ってくださいね。52才まで国民年金払わないと資格がありませんからね。免除申請は却下されたんですからね。」
ここでもまた52が出てきた。52、しんやは12才、ショウタローは29才。あと8年、
昔、坂本竜馬にあこがれて33年人生説をよく語っていた。坂本竜馬のように太く短くなんて思っていた。33歳の時、しっかり生きていた、健康そのものだった。「おまえはまだまだ生きていない。だから生きなさい。坂本竜馬に及びもしませーん」と神様に言われたようだ。それから11年、まだまだだ。あと8年と思って、必死になってごらんとMさんがいっているような気がする。あと8年。
国民年金 しっかり8年間 払おうと思う。Mさん、応援してね。


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