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2004/10/09(土)
べんけい狐
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K君がいなくなってから べんけい狐をやっている。 けれど、今、若いH君に移行させる稽古をしている。 短かったな。入団してずっと、裏やったから。他の作品では主演やらせてもらってるし、がんばってるつもりやけれど、うちで一番上演回数が多い作品の主演の3人組の一人がべんけい狐やから。なんか、屋台骨を支えている役やと、裏やりながらずーと思ってきた。それが K君がいなくなって 俺がやることになった。おやっさんの奥さんには「基礎がないから」とかいろいろいわれたけれど、俺がやることになった。なのにこんなに早く違う人にやらせるようになるとは。 やっぱ チャンスを生かしきれんかったんやな。情けない男やと自分で思う。H君は期待されている。俺は期待もされとらん。おやっさんに嫌われている。反発ばっかりしてきたからな。かわいくないんや。K君みたいに泣きついていったこともないしな。そら扱いにくかったやろう。 H君がやれるようにしておけば、俺がいなくなっても この作品さえなんとかなれば生き残れると思う。 俺 この作品大好きやし、これをどれほどたくさんの先生に職員室で話てきたか。俺の入団してからおととしあたりは この作品を見てもらうことに 本気になっとったもんな。でもNさんの愚痴退団あたりから、おかしなってきて 本気になっている自分より 一歩引いている自分がいる。真也といっしょにいたいことはいたいけれど、そのことを口実にして逃げている自分がいることも事実なんや。あー こんな生き方がしたくてここまできたのか? いろいろ決断しなければならない2004だと思う。 H君に やらせること 事前にだれも相談してくれへんねんもんな。普通なら相談してくれるんとちゃうかな。それが 突然の全体会 発表やもんな。そこで、ちょっと待ってくれと ごねればよかったんやろうけれど、俺 狐やりながら スクリーンに映る影絵に納得でけへん自分が存在していた。だから、子供たちのためには俺が裏やったほうがええんかななんて 考える自分もいたりして・・・ やっぱ 俺は あほなんやろな。 前の劇団でも おだてりゃ何でもやる あほやと陰でいわれとったらしい。 でも、俺はぜったい 泣きつかない。自分がやめられないなら 中途半端であろうが やりつづけるしかない。 あー 支離滅裂や。
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