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2004/11/21(日)
『私の心のレンズ』をとおした四季の移ろい・・・!
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『長床』の撮影も無事に昨日終えることが出来て、今日その写真を4題「深まりゆく秋の色」にアップしました・・・。 うーん、何かを成し遂げたようなほっとした気分になりました。 今年一年間、私のレンズを通して感じたことを書いてみました。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 人は樹木の紅葉に心躍らされ、そして落葉する樹木にまた涙するのです。 これから厳しい冬が訪れます。来る日も来る日も白い雪との戦いの日々が始まります。 長かった冬も終わり、残雪の合間から春の訪れを告げる黄色い妖精「福寿草」が飯豊山の麓の沼ノ平に顔を覗かせます。 春になれば桜舞う季節に心奪われ、新緑の萌え出る姿に心ときめかされるのです。 田植えが終わって稲がしっかり根付く頃、ひめサユリは加納の山にその可憐な姿で、訪れる人を魅了させます。 新緑から深緑に時は移ろい、塩川の花菖蒲の一斉に咲き誇る様はまるで幻想の世界にいるかのような錯覚を感じます。 雄国沼湿原のニッコウキスゲやヒオウギアヤメは、初夏の訪れを囁きかけます。 大塩川渓流にヒグラシの鳴声が響き渡る頃、夜になると何処からともなく横笛や太鼓の囃子方の練習の音が聞こえてきます。子供の頃から変わらないリズムで・・・。 いよいよ喜多方の暑い夏祭りが始まります。このときばかりは閑散とした喜多方の街も活気づき、昔ながらの数寄屋造りの太鼓台が街中を練り歩きます。大人も子供もYosakoiのリズムで掛け声をかけて踊っています。子供の頃には無かった新しいリズムです。 押切川から打上がった大輪の花火が蔵の街の夜空を焦がします。 いつの間にか気が付くと雄国山麓から見下ろす喜多方の街には黄金色に染まった稲穂の海原ができていました。白鷺は群れをなして海原を回遊しています。 今年一年の収穫にほっと一息を付く頃、周囲の山々では樹木の衣替えが始まります。 裏磐梯のブナ林に絡まるツタはその姿を赤く染めて、必死に生きようとしています。 赤や黄色に染まった桜の葉が散り始めた頃、新宮長床の御神木の大イチョウは樹齢800年の祈りの中から生まれた、昔のままの神々しい黄色い絨毯を地面一杯に敷き詰めます。 人はその姿に暫く絶句するのです。 裏山の柿の実は朱色に染まり、すっかり葉を落としていました。 そしてまた冬がやって来るのです・・・。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〔今日の写真は「雪割り草」です。〕 ※本来は、雪解けの始まる春に咲く花ですが、いま我が家の庭で咲いています。今年は雪が少ないのでしょうか・・・?
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