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2004/07/25(日) 2004年鈴鹿8時間耐久プロジェクトBIGT
決勝スタート
チームの目標として30位以内。そして我々の参戦クラス デヴィジョン2で優勝すること。
デヴィジョン2には、カワサキでエントリー、チームアサヒナのZRXアルミフレーム車。SUZUKIから SV  そしてライダースクラブの親分、根本健氏がのるラベレッツァのチーム。他にもオーバーさんがヤマハのV でエントリーしておりましたが、やはりこのクラスで8耐の決勝へ行くのはむずかしそう。レギュレーション的に、このクラスではまだ予選を通過させるのは不可能!? (プロジェクトBIGTチームは、そこにチャレンジするチームですが)

結局、決勝で戦うのは、アサヒナマシンとうちのCB1300SFだけ。そしてグリッド順位としてはアサヒナ64番手。プロジェクトBIGTチームが65番手。とにかくデヴィジョン2クラスで頭、いわゆる隣にいるアサヒナマシンをやっつけなければならない。
勿論アサヒナさんトコのライダーもバリバリ、うちを意識しているはず。アサヒナさん自身はいいとしても、スタートライダーとなる若いライダーは、なんとしてもプロジェクトBIGTに負けてはならないはずであることは、逆の立場からしてよくわかる。
11時20分。スターティンググリッドにて、アサヒナさんトコの若いライダーが(名前をまだ見ていない)、僕に挨拶をしに来た。この気持ちよくわかる。たぶん、私もレース始めた頃は、先輩のチームがいたら挨拶をしに行っていたはずだ。

11時30分 決勝スタート
スタートは、慎重に走った。BIGトルクがあるだけに、クラッチジャダーを起こさないよう、低回転でクラッチを繋いで、まるで街乗りのようにアクセルを開けていったのが良かった。一コーナーまでにスルスルと前に出られ、一週目には50番手近くまで、ジャンプアップしていたようだ。しかし、8時間耐久で、この順位からスタートすると怖い。とにかく渋滞の中を走っている、と言うよりはタイの町中、交差点でバイク同士が我先に…と言った感じで、縦横無尽に鼻先を入れあう。中途半半端に生きのいいライダーに巻き込まれたくないと思っていると、本当に鼻先を入れられて抜かれてしまう。しかし8耐は、長丁場。このペースなら、後半ばらけてきたところで、タイムを19秒台にあげていけば、まだまだ順位は上げられるはず。この場は渋滞の中、巻き込まれないよう注意しながら走ることにする。
しかし、アサヒナマシンも良いスタートで、私の一瞬前を走っている。このマシンだけはマークしておかなければと、背後に回る。さすがアルミフレームだけに高速コーナー、切り返しは速い。もちろんライダーも、腕でがんばっている。しかしながら、ストレートは、断然CBが速かった。何度か裏のストレートで抜かし、また逆バンからダンロップで抜かれると言うことを繰り返した。こちらとしてはムリをせずとも、ストレートで抜けるので、アサヒナ号は、あまり意識をする必要がなくなった。

さて、そろそろ順位を少しずつ上げていこうかと言うところ、一台どうしても抜けないやつを、逆バンの入り口からラインを変えて、ダンロップの登りにかけて抜くことに。

すると逆バンの中でいきなりリヤタイヤが、自分の目の前にっ…

そんなばかなっ。いきなりハイサイドで吹っ飛んだ、自分が信じられなかった。その場では、息が出来ずに起きあがれなかったが、マシンを自分で押せなくては、リタイヤになってしまう。このときのオフィシャルの指示がよく伝わってこないが、とにかく担架の上で首輪など填められているものを、取り外してもらうことに。「まだ走れる」  なんどオフィシャルに言ったことか
ピットに帰れば、必ずマシンは修復が出来る。それだけの体勢で来ていただけに、とにかく「まだ走れる」とオフィシャルに言い続けていた。

逆バンの観客も応援してくれていた。BIGTオーナーズのみんなが、ここに集まってくれていた。
とにかく「まだ走る」 「また戻ってくるっ!」と逆バンにいる人たちに言って、ピットまでマシンを戻した。

身体の具合は、まだよくわからない。身体の関節、骨の中身から刺すような痛みでないので、たぶん打撲だと思うが、腰の強打で足が思うように動かない。マシンの修復は30分とかからず、前田淳が出て行った。
「あと何分で,交代ですか?」と尋ねると「1時間」と帰ってきた。
あと一時間で、身体を修復せねば…。強打したところは、氷を当て続け、感覚を麻痺させていく。身体全体もそれほど疲れていない。今日は暑くもないので体力的には充分にいける。

約一時間後、身体は充分に回復。足は…たぶん乗ってしまえば…うごくだろう。
ヘルメットをかぶり、前田にラストピットインのサインが。

良い成績はむずかしい。何か目標を定めなくては次の一時間、集中力が持たない。次の一時間、ペースは変わらず、とにかく完走へ導く。と思い描いていると、ピットの中で前田君が転倒していると。
また頭の中が、ゼロからに戻ってしまった。 集中力を切らさないように…

前田君は、そのままメディカルセンターへと運ばれ、どうやら骨折の疑い。
チーム監督からは、ここでリタイヤを決意。
無念だ。

多くのテスト、そして思惑。それ以外にも難しい問題が山積みの参戦。それでもBIG1でレースをする意味がある。
しかし結果はリタイヤ。本当に無念だ

明日のダイアリーに続く


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