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2006/04/08(土)
サクラ
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こんにちは! 別に書きだめしてるわけではないのです。
今日は花祭り。 たしかお釈迦様の誕生日だったはず。
おめでとうございます。
あ、さて。 先々週、松子はお花見に行きました。 浅草駅から隅田川のほとりをずっと歩きました。
日中でもすごく寒い日で、ダウンを着てのお花見でした。 でも、桜はほぼ満開ですごくきれいでした。
あれから二週間。 今はもう風が吹くたびに花びらが舞い上がって、 それはそれは、美しい風景を作り出してくれています。 これは桜が私たちに見せてくれる花舞台の最後の見せ場だと思います。
みなさんそうだと思いますが、松子もサクラは大好きです。
桜の何がすごいって、全部「花」になるところ。(松子持論)
バラとかチューリップとかの花は、緑の茎があって、葉っぱがあって、その上に花が君臨している。 たいがい緑あっての花だ。 緑が無い花って見た事無い。
もちろん桜は「木」だから、そういった花たちとは違うけれど、 でも「木」だから余計にすごい。 あんな大きな「木」が一気に集中して「花」だけを咲かせる。 これってすごいよね。
花だけで覆われている木なんて桜くらいじゃないですか??
花が咲ききった後に、「もうそろそろ出てもいいですか?」みたいな感じでオズオズと葉が顔を出す様もオツ。
「葉のやつもう出てきやがったよ」 など通りすがりの人間に悪態つかれたりもして。。。
中学の時だったか、国語の教科書に柳田國男さん(たしか、、)が桜について書いてる文章が載っていた。
それは桜をつかった染め物の手法を紹介するような内容だったんだけど、 布を桜色に染め上げるのに、 桜の花かつぼみを使うのかと思ってたら、 なんと桜が咲く前の木の幹を使って染め物をするという。
花を咲かせる前の桜の幹を削って、煮出した汁で布を染めると、 見事なピンク色に染め上がるという。
これには凄まじい衝撃を受けた! なんとまあ、桜は全身で花の為にピンク色を作ってるのだ!!!
あの、枝の先に咲くかわいらしい、小さい花を色づかせる為に、 巨大な木が、全身全霊をかけてピンク〜〜〜〜!と根から幹から枝からピンクを作り出し、 おりゃ〜〜〜〜〜!とか言って(言わんが)花にピンク色を送信してるんだろう。 言われなきゃだれも気づかないくらい、涼しい顔をして(顔ないけど)、その先端に小さい花をさりげなく出してくるくせに、実は体内では激しくピンクを製造している。
これってすごくないですかい?
その話を読んでから、 松子は桜を尊敬している。
綺麗だ!素敵だ!でもそれ以上に桜ってすげえ!と思っている。
木の枝の先についた小さい花の集まりを見て、 多くの日本人がうっとりしたり、幸せになったり、お酒をのみたくなったり、歌ったり、踊ったり、急性アル中になったりするのは、 もちろんその様が素晴らしく美しいからだけど、 それ以上に桜の木の「おりゃ〜〜〜!」という気合いを知らず知らずのうちにみんな感じてるからなんだろうな、と思う。
見えない「おりゃ〜〜〜!」が人を感動させるのだ!
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