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2005/08/27(土)
リハビリの続き
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随分と日が経ってしまいましたが、 前回の続きのリハビリの様子を。。。
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その整形外科の奥にはリハビリ室(松子が勝手に命名)があり、そこに案内されたわけだが、 そこには、いろいろな器具やベットが並んでいた。
今までに見た事のある、首を引っ張るのや、腰にベルトを巻いて、引っ張るやつとかもあった。
松子が横たわるように指示されたのは奥にあったの小さなベット。
同じベットが二つ並んでいて、一番奥のベットには既に先客がいた。松子は先客の隣の空いているベットに横たわるらしい。
そのベットはいわゆるウオーターベットらしく、腰掛けたとたん体が大きく揺れた。
どうやらスイッチが入ると、ベットの下から水圧か何かで、ボコボコとマッサージを受けるらしい。
隣の先客はすでにリハビリ中らしく、チラっと盗み見ると、ベットが前後左右に激しく動いている。
その先客はかなり体格の良い男性だったので、 まるで海から引き上げられたばかりの巨大マグロのようにピチピチとベットの上で跳ねてらっしゃる。。。
そうか、わたしもマグロになるのね。
と決意も新たにベットに横たわった。 横たわっているだけでも、体がふんわりと揺れてなんかいい感じ。 痛くないハンモッグでお昼寝気分だ。。。
すると看護婦さんがやってきた。 松子の身長を訪ね、おもむろにスイッチを押した。
ウイーンとかすかな電子音と共に、水中から不思議な感覚が沸き上がって松子を包んだ。
かかとから丁寧に丸く円を描くように、マッサージがはじまった。 やはり水圧を利用してのマッサージらしい。
壁に貼られていたそのベットの説明書を読むと、指圧の感覚を再現した夢のベットらしい。
うん。かなり。ヨイ。 キモチヨイぞよ。 ほめて遣わす。
とまるで殿様気分だ。
マッサージはいくつかのパターンがあり、軽くたたく感じ、体の内側から外側へやさしく指圧する感じ。。。
それくらいは覚えているのだが、その後は快楽の世界に溺れてしまっていたので、ほぼ記憶がない。
とにかく気持ちよかった。
まるでエステ気分だ。 時間は短いが、300円というお手軽さでこの快楽。
これイインジャナ〜イ!!
毎日続けたら血行よくなって、 ヘモグロビンもおおはしゃぎで松子の肌もきれいになるかも! と、都合のよい夢を見ていると「ブーッブッブー」とデリカシーのない音で、終了を知らせるベルが鳴った。
「チッ、もう終わりかよ!」 とデビル松子が悪態をつく。(もち、心の中で・・・)
「はい、松子さん次はこちらです」と看護婦さん。
「えっ!まだあるの!」と目を輝かすエンジェル松子。(また、心の中で・・・)
エンジェル松子が連れられた先には長椅子があり、 奥から順番に先客が座っていた。 皆一様にうつむき加減で目を閉じて方を小さく揺らしていた。
松子はその長椅子の一番端に座るように促され、それに従った。
長椅子の一番奥に一人暮らし用の冷蔵庫(大)くらいの大きさの機械がおいてあり、そこからはカラフルな細いラインがいくつも出ていた。
ラインの先には吸盤状の物体が付いていて、看護婦さんがそれを松子の両首と、両肩に押しつけた。
そして「電気流れマ〜ス」と爽やかに。
「オエップ!電気かよ!」 「先に言えよ!痛いんじゃねーだろーなー」とまたデビル松子のおでまし。」
チリチリピリチリピリチリ・・・・。
デビル松子を退治するには余りにも「弱」な電流が流れてきた。
たまに、ピクピクと松子の意に反して肩の筋肉が動かされる。 先客達の肩のふるえの原因はコレだったのか!
成れてくると、これはこれで気持ちよいのだが、 変に体に力が入ってしまって、さっきのベット程全てをゆだねちゃう、という気にはならない。
で、いろいろとヒューマンウオッチング(人間観察)してみた。 やはり全体的な年齢層は高い。
子ども連れの奥様や、スポーツしてます!みたいな男子もみかけるが、 60代くらいのおじさま、おばさまが圧倒的に多い。
そしてそのほとんどが、明らかにここの常連だ。
看護婦さんの案内を待たずにベットに横になる人。 俺はいつも枕は使わねえの、知ってんだろ。とばかりに看護婦さんに枕をつっぱねる人。 常連同士のコミュニケーションも盛んで、看護婦さんを巻き込んで繰り広げられていたり、ひさしぶりの再会を果たしていた人たちもいた。
松子なんてはじめてで、オロオロと周りを見渡しているのに、常連さんの堂々とした立ち振る舞い。よし、次回からは是非見習おう。
そんなこんなで肩の電気治療(というらしい)も終わった。 吸盤を外すと、汗が流れていくのがわかった。 急に首が治る訳はなかったが、体が暖かくていい感じだ。
本当は毎日通いたいがそうも行かず、週に1回くらいは成るべく行くようにしている。 まだ常連には程遠く、顔見知りも親しくなった看護婦さんもいないが、 受付では、「今日、リハビリで!」とツウな挨拶をかわしている。
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