|
2005/10/10(月)
禁断のカセットテープ〜後編〜
|
|
|
みなさん。こんにちわ。 あいにくのお天気が続いてますが、いかがお過ごしですか? 松子は絶好調です。
さて、昨日の続きが始まります。 まだ昨日の日記を読んでいない方はぜひ、そちらから先におよみくださいませ。 では、どうぞ。
-------------------------------------
そのころ松子は一つの作品を作る事を生き甲斐としていた。
それは、『団長が歌う、一人由紀さおり姉妹・シリーズ「姉の名は」』というものだった。
当時、由紀さおりさんとお姉さんが童謡や、トルコ行進曲等のピアノ曲をきれいな声で二人でハモっていて、よくテレビで取り上げられていた。
それにあやかって松子が一人で「由紀さおり姉妹」を演じるというオリジナル(?)の企画だった。
それは自分で作った伴奏に合わせて歌っているのをテープレコーダー(古っ!)でとり、さらにそのテープレコーダでとったテープを別のデッキで流しながら、コーラスパートを歌い、それをまたテープレコーダーでとるといった、超アナログ多重録音方式(?)を用いて録音した作品集だったのだ!
最初は「一人由紀さおり姉妹」だけに、メロディーとコーラスの一人二役だったのが、どんどん欲が出てきてさらにもうひとりメンバーを増やして、一人三役やってる曲もあった。(三人いたら、もう由紀さおり姉妹じゃないじゃんね)
ただ流して、ガチャっとボタンを押して録音する、の超アナログだから、一人二役の時点でもかなり音質は悪いのに、三役の曲なんで途中で音が割れて『ビリビリッ!!』とか鳴ってるし。。。
でも、当時は一生懸命で、60分テープ1本分まで作ったら、合唱部のみんなに聴いてもらおうとせっせと一人で作ってた。
驚かそうと誰にも言わずに家でやってたなア。(かなりインドア)
結構大変で、1回とりはじめると最後まで歌うしかないから、なかなかいいテイクがとれない。途中でつまづいたり、間違えると最初から取り直し。休みの日とかに昼に起きて外が暗くなるまですっと部屋にこもってやってたなア。
っていうか、よっぽどヒマだったんだねエ。
しかも選曲が渋い!
由紀さおり姉妹を意識していただけに、昭和臭ぷんぷんの童謡や、「銀河鉄道999」のマイナーな方のテーマ曲とか、宮崎駿アニメとか、、、。
二十歳くらいの時なのに。。。
当時巷ではアムロちゃんとか、TRFとか小室ファミリー絶頂期だし、日本語ラップとかもはやり出して、みんな「YO!YO!」いってるのに。。。 だのに。。。銀河鉄道を家で一人でハモッてる松子が、我ながら愛おしくさえあるよ。(出た!自分好き)
で、結局そのMDには7曲の一人由紀さおりが収録されていた。 カセットの劣化を考え、出来上がったものをMDにダビングしたのだろう。(録音機能付きのMDウオークマンなんて当時あったかなア?)
聴いてみると思ったより結構上手だった。(思ったより、デス) 多分、多重録音でそれぞれのパートが劣化して、逆に聴けるんだと思う。音がクリアじゃないからね。。
1曲作るのにホントに疲れるから、多分ここまでで挫折したんだと推測される。
7曲あっても童謡とかだし、伴奏もピアノだけのショボイもんだから、1曲が1分とか2分なわけ。全部で15分位だったから、到底60分は無理だと思ったんだろうな。。。
でも結構集中してやってたと思う。 極力雑音が入らないように工夫したりとか、声のバランスを考えて、コーラスは部屋のハシで壁向いて歌うとか、いろいろ研究したし。。。 今みたいにウイングスにもいないし、ミュージシャンの旦那とも出会う前だから、何の知識も機材もないのに、がんばってるよ。。自分で自分をほめてあげたい!!
ってか、本当にヒマだったんだねエ。(その一言につきる)
聴きたい方、受付までどうぞ(ええっ!大胆!)
|
|
|