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2004/08/09(月)
新連載 〜 8月の思ひで5
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一晩ぶりの再会を果たしたA氏をのせ、ますます窮屈になってきたバン君がまっ先に向かわなければならないのは車屋さんだった。生憎市街地ではそれらしき施設に遭遇せず、かなり田舎道まできてしまっていた。そこへ突如大きな倉庫のようなプレハブの外にタイヤが山積みされてある景色が車窓から確認された。引き返すとこれ有り難や、タイヤ屋さん(というのか?)だった。
バン君の手術が行われている内に我々は近くの温泉でひとっ風呂浴びることにした。近くに良い温泉があるとタイヤ屋さん(というのか?)のおじさんが教えてくれたのだ。昨日東京を出発してから、クーラーの壊れたバン君の中でかけるだけの汗をかいていた我々は大喜びで温泉に入った。
その後無事手術が成功したバン君を迎えに行き、我々が目指したのは佐賀県有田町にある「炎の博記念堂」というコンサートホールであった。 知らぬ間に佐賀県に突入していたとは。。。トホホ。。。
そのホールで、実はアーティストであるA氏と超大物俳優さんとのコンサートがこの日の夜開かれたのだ。充分に芸術を堪能した我々であったが、気が着けばもう夜。果たして今日はどこに泊まるのか?昨夜は車の中で夜を超したので疲労の色も見えかくれ。その事に気付いたA氏が携帯電話でピポパポと宿を手配してくれていた。自分がいまどこにいるのかあまりはっきり分からなかったが、わりと栄えている駅前にわれわれの宿が用意された。
A氏から呼び出しコールがあったのは部屋に入った直後だった。 今日のコンサートの打上げ場所にお呼ばれすることになったのだ。 最近ではバライティーでもお馴染みのあの大物俳優さんと一緒に同じ座敷きで同じテーブルを囲むことになったのである。予想外の展開だった。 でも更に予想外だったのはその俳優さんの酔っ払いぶり。完全に10センチは空中浮遊してらしたね。 こうして知らぬ間に滞在していた佐賀県での夜は更けていった。
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