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2004/08/07(土)
新連載 〜 8月の思ひ出3
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コンビニ店員さんのソツのない対応のおかげで、一行は自分達が今兵庫県にいることを知った。もともとこの地域に明るかった松子パートナーの頭の地図もうまく作用し、かなりのタイムロスはあったものの何とか高速道路に戻れた。
これを教訓にドライバーが外国人の場合は日本人がひとり助手席で起きておくというルールが定められた。(これまでなかった方が不思議だ)
やっと旅路に戻れたという安堵感からか松子はまたも眠りについていた。
「ドン!」
地震か?!と飛び起きた。 ドライバーはなぜだか分からないが「ドン」という音とともに車が傾向いた気がするという。幸い近くにパーキングを発見し駆け込んだ。
外にでてみるとなんとタイヤからピアノ線がでているではないか!! バースト状態であった。 なんと!なんと!なんとまあ! 早い話しがパンクでやんす。
我々のバンはアメリカ生まれ。タイヤもとっても巨大で我々の手には負えなかった。 とるべき手段はただひとつ。困った時のJAFだのみ、である。
途方に暮れる我々の前に、JAFおじさんがさっそうと登場したのは、連絡してからかなり時間が経ってからだった様に記憶している。
悲惨な我らがバン君の状態におじさんも顔をしかめ、「こりゃひどい」 予備タイヤと入れ替えてもらったが、その予備タイヤも結構ヤバいらしい。しかもその他の3つのタイヤもやっぱり芳しくない。亀裂が入っていていつバーストするかわからんよ、と。こんな車で九州まで行こうなんて正気の沙汰ではないな、おぬしら、というようなことも言われ随分怒られた。
さらにJAFおじさんは続けた。 「死にたなかったら、これ以上走らんほうがええ」
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