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2004/08/28(土)
新連載 〜 8月の思ひで14
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しばらくするとA氏の提案で途中下車。
降り立ったのは広島。 原爆ドームを見学しにいこうとのこと。 外国からのお客さまがいると言う事もあってだと思うが、実は松子も初原爆ドーム。小学校のころに学校で戦争の授業を受けて、あまりに強烈なインパクトの為に何度も夢でうなされた経験がある。松子が原因で日露が再勃発したこともあった。そのせいもあってかあまり戦争の悲劇を直視できない傾向にあった。
確かに目をおおいたくなるような悲惨な現実がそこにはあった。人それぞれ思う事は有るだろうが、訪れる機会を頂いたのはとてもよかった。正面から受け止める事はできなくてもいいと思うし、過剰に反応する必要もないと思うが、一度は訪れて良い場所だと思う。
ここで我々は想像以上のブレイクタイムを与えられた。原爆ドーム周辺の公園でA氏の次の指示を待っていた。日本人グループはそれぞれに原爆ドームで受けた有る種のショックを整理しているように見えたし、ラトビアボーイズは相変わらず上半身裸で太陽光線の取り込みに勤しんでいた。ボーイズは日本に来てカルピスウォーターにはまったらしく、日光浴の合間も欠かさず摂取していた。 この日何本目かのカルピスウオーターも底をつき、ボーイズの背中も真っ赤に日焼けしたころ、我々の本日の寝床が確定した。
各駅停車で今日中に寝床に辿り着くためには時間が経ち過ぎていた。相談の結果、新幹線を利用し寝床へ向かう事となった。 今まで各駅停車で少しずつ縮めてきた東京までの距離を一気にワープし、あっという間に到着したのは大阪だった。
またいるのである。 ここにもA氏の知り合いが。 しかもこの人数の寝床を提供してくれる知り合いが。
目指したのは大阪の繁華街にある一軒の居酒屋。 なるほど晩御飯かと思いきや、ここが本日の寝床であった。居酒屋の二階の物置き部屋を片付けてくれて、物と物の間に布団を敷いて休ませて頂くのだ。 車中一泊、ビジネスホテル一泊、お寺一泊、交流施設一泊、廃校一泊、居酒屋の二階一泊、ほんと冒険だ。まさにアドベンチャーだ。
しかしスリリングなアドベンチャーも確実に終焉に近付いていた。 翌日には東京に着いて、さらにその翌日には外国チームが日本を去るのだ!
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