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2004/08/25(水)
新連載 〜 8月の思ひで13
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ようやく福岡に着いたのは日もとっぷり暮れて、おなかもペッコンペッコンになったころ。A氏の導き通りに徒歩で辿り着いたのはなんだかリッチな建物。良くわからないが、高級温泉付き料亭と言ったところか。 その大広間で我々を迎えてくれたのは作務衣にスキンヘッドという芸術ムード満点の小意気なおじさま。そのおじさまを囲む御親族の集まりなのか、未だに良くわからないがその集まりに飛び入り参加していた。やっぱり良くわからないが、とにかくお風呂をすすめられ温泉に入った。隅からすみまで高級感漂う浴場でお湯を頂いたあと、御親族が集うテーブルにつきお食事を頂いた。 さっきから連発しているようにホントに良くわからなかったが、おじさま以外の親族の方もさっぱりわけがわからないようだった。いきなり乱入してきたこの人達は何ものなのか。。。いやーその節はお邪魔しました。
そのおじさまはやはり芸術家で巨大な絵を書いたり、ライブペインティングなんかもしているらしい。アーティストおじさまが手配してくれた車に乗り込みその高級温泉付き料亭を後にした。車は繁華街を一瞬で通り抜け街灯もないような山道を一気に駆け上がっていった。
山道を登りきった先にあったのは、学校だった。 どうやら廃校になった小学校らしい。夏の夜の山の中の廃校。これだけきけばナレーションを稲川淳二さんにお願いした方がよさそうである。
その場所はアーティストおじさまが廃校になった小学校を美術館として改造したもので、一部には宿泊も可能なコテージのような建物がある。我々はそのコテージのような建物で今日は泊めて頂くことになったらしい。お手洗いは別の建物、至る所に巨大な虫がいる。ちょっと恐かったが、やたらに楽しかった。
翌朝はとにかく早かった。また各駅停車の電車を乗り継ぐのだからとにかく時間がかかるために少しでも早くに出発した方がよかった。眠い目を擦りながら案内された食堂にはおばさまが二人、我々の為に朝食を用意して下さっていた。 普段は人はいないようなのに、昨日突然来る事になって、昨夜急に泊めてもらったのに、こんなに朝早くに我々の朝食を笑顔で作ってくれているとは!すばらしいネットワーク、素晴らしい人々!お弁当まで頂いて!多謝!!
我々は突然やってきて、すぐ去っていくハリケーンのようであった。校内に飾られてあった、子供達の芸術作品鑑賞もそこそこに、多くの人を巻き込みながら進路を東へ取っていた。美味しい食事とワクワクの小学校での寝床とあっちこっちへの車での送り迎え有り難うございました。
早朝の出発が良かったようで、各駅停車の旅路は順調に進み、 九州をぬけ、本州へ入りさらに東へ向かっていた。
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