|
2004/08/12(木)
新連載 〜 8月の思ひで8
|
|
|
「な〜ア〜む〜ウ〜あ〜〜〜ぁみぃぃ〜ぃ〜ぃだぁ〜ぁ〜〜〜ぁ〜」 翌朝早くに松子の目を覚ましたのは朝のお勤めだった。 住職を中心としてお寺で修行している若者や多分近所の方なんかもいたと思う。 皆で手を合わせてお経を唱えてた。気持ちよさそうに歌っているように見えた。 ああいう時は妙に空気がすんで清清しい気分になるので実に素敵だ。
そんな素敵気分の松子達を更に素敵なところにお寺の方がつれていってくれた。阿蘇山のふもとまでのドライブだった。一面緑の絨毯の上を延々と走るバン君。いつの間にかピックアップしてきたバイクを一台引き連れて、男性陣はかわるがわるにバイクでのドライビングを楽しんでいた。牛も馬も羊もいたし、何より視力回復に大いに役立った。
ドライブから戻るとお世話になったお寺の皆様に御挨拶をして、我々は水俣に向かった。水俣に行く途中にバン君の後ろを走っていたバイクから次のガソリンスタンドに入るように指令が出た。バイクのガスケツかとおもいきや、なんと我らがバン君の足下から、先ほどから何か垂れているという。 ガソリンスタンドで調べてもらったところ、オイルもれを起こしていた。
ああ、哀れなバン君。ただでさえ調子が悪いのに連日に渡るドライブでさぞ疲労困憊していたのだろう。 オイルまで漏らすなんて。。。 しかし運がよかった。連れのバイクがいなければこのまま気付かずに走っていて、エンジンが焼けてしまっていたかもしれない。 それこそ一大事である。 頑張れ!我々を運んでくれるのはバン君、君しかいないのだ!!
とにかく危篤状態から、一命を取り留めたバン君の処置を終え、水俣への旅路を急いだ。
最初はなぜ水俣に行くのか、分かっていなかった。 この旅はずっとそうであるが、いつもどこに何をしに行くのかほとんどのメンバーは知らないし、それにすっかり慣れてきていたので、もう誰も質問さえしなくなっていた。まさに「時の流れに身をまかせ〜(まかせ〜)」の旅であった。 更に言えば「あなたの色に染められ(そめられ〜)」っぱなしの旅路であった。テレサテンさんもビツクリである。
|
|
|