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2004/07/16(金)
クラッシュ!
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クーラー天国と灼熱地獄の繰り返しで、 体が「おいおい、待ってくれよ・・」と完全についてきていない感じ。7月に入ってからのこの暑さといい、先日の新潟地方での大雨といい、自然さへそのサイクルを狂わすんだから、我々人間如きが不調に陥るのも仕方ないのかも。。。
さてはて、これは昨日のお話。 松子の朝の通勤劇。 しかも電車に乗るまでのほんの短い寸劇です。
いつもより時間がなかった松子は駅までゆっくり歩いて8分くらいの道のりを自転車でかっ飛ばした。 かっ飛んだので、なんとか電車に間に合いそうな時間に、 駐輪場に到着した。
駐輪場は立体式でわりと窮屈な作りになっており、 両隣りや上の自転車が邪魔でなかなかスムーズに駐輪できないのが常である。 このときも例にもれず、うんとこどっこい、かき分けかき分け、 かごがつっかえたり、洋服を引っ掛けたりしながら、なんとか駐輪することができた。後は駅に向かって走るだけと、 かごから鞄を取り出し引っ張った瞬間、、、、
「クラッシュ・・・・!」
鞄の中身が飛び散った! オーマイガッ! ただでさえ汗だくなのに、 また種類の違う嫌な汗が汗腺を通り体外へあふれだしたのが、感じ取れる。。。。
いろんなものが、こっちの自転車の下に、あんなものまで、あっちの自転車の影に、、、転がり、散らばり、全てをかき集めた頃に遠くで聞こえた「閉まるドアに、ご〜ちゅ〜いくださ〜い」 もっと早く違う注意を促してくれれば良かったのに。
とにかく電車はいってしまった。
哀愁に似たけだるさと、二種類の汗を引き連れて、 松子はホームに向かった。とにかくベンチで息を整え次の電車を待つ松子。(プッ)
辺境の地だから次の電車もなかなかこないわけで。 乗り過ごしたさっきの電車は目的地までの直通電車だったけど、 今から乗るのは途中で乗り換えが必要で、この時間だと走って乗り換えないと遅刻してしまうといういらないおまけ付き。 憂鬱のオーラを全身にまとい、隣の人にも感染しそうなくらい全目に憂鬱をアピールする松子。 そのネガティブな思考が次の惨事を引き起こしたのであろう。
電車がきた。 「はあ〜」と捨てゼリフならぬ捨てため息をベンチに残して立ち上がったその瞬間!
「クラッシュ!!!」
鞄から財布が転げ落ち、小銭入れの蓋があき、 ジャリジャリジャリジャリジャリジャリ〜ン♪
何ゆえ、何ゆえじゃ〜〜〜〜! 何ゆえ、松子ばかりこういう目に遭わなければならぬのだ!!
さっき憂鬱を感染させかけた、となりのサラリーマンの人に 「アラアラアラ〜」とか言われ(素通りされた)、 目の前の電車を気にしながら必死に小銭収集に励む松子。
無意識にも大きなお金から順に拾って、 開いたままの財布を胸に、ドアに向かってダッシュ! なんとか飛び乗りに成功し、フラフラしながら椅子に座る松子に聞こえてきたのは、
「駆け込み乗車は危険ですので、おやめくださ〜い」
「キーッ!」(松子心の叫び)
この日の不運をわずかな時間で使い切った松子でした。
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