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2004/08/30(月)
スプレー菊用の培養土作り
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昨年は、10日も前に定植していて25日頃から電照をしていたスプレー菊だが、今年は、競技種目に在るのを知ったのが、昨年の挿し芽した日よりも、ずっと後だったのと、親株の準備も出来ていなかったので、苦肉の策で、葉を2枚ほど付けた、茎挿しで作った苗なので、半月以上生育が遅れている。 その半月の遅れを取り返すために、培養土のパワーを出来る限りアップして一気に育てるための土作りをした。
スプレー菊は、一般に大変根が弱く、作りにくいと思われている。 それは、全菊連の機関誌「日本の菊」59号の中でも、全国の名人と言われる、そうそうたる方々が、軒並み根ぐされを起こしてしまっていて、「根が弱いので」と口をそろえているのでも分かるのだが、私たちのところでは、同じ、リスキー、リヌーンでも根腐れは、まず無い。 それどころか、用土は、7号鉢でも福助と同じく、10ミリ目を通した、大変細かい土で、水遣りは大変多めに与えていて、一般の常識と逆である。 もっとも、スプレー菊の親株を育てた人なら経験すると思うが、朝、水を与えてもすぐに萎れてしまう。 そこで私は底に深い受け皿を用意して、7号鉢で、一日1,5リットルもの水を与え、受け皿からあふれるほどの水が、夕方にはすべて無くなっているのを見ても、スプレー菊は、とても吸水性の大きな菊であることが分かる.
台風の影響で、強い風が吹くと言うことで、仕事から帰った午後11時過ぎから、庭に置いたままの、切花用とダルマ用の美濃菊を栽培場へ運び込む。 栽培場までは往復70〜80メートル程なのだが家の屋根ほどの高いところにあり、暗いところを鉢を持って上がって行かねばならず、40〜50回以上もアップ、ダウンを繰り返して歩くと、空から降ってくる小雨よりも、内側からの汗の方が、余計に体をぬらす。 2時過ぎまでかかり、オリンピックのマラソンでの野口選手の、あの過酷なアップ、ダウンの厳しさをほんの少し身をもって体験したような気になる、もちろんマラソンとは比較にならないのだが、心臓肥大の身で、両手に7号と、8号の鉢を持ち、4000メートル近くを歩くと、心臓はバクバク、足はガクガクである、歩きながら、4〜5日前植えたばかりで、他のライバルたちよりも生育が一ヵ月半も遅れている菊なのだが、なんとしても、良い花を咲かせ、皆を「あっ」言わせたいと考えながら、風と雨の中、暗闇を歩いた。
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