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2005/12/26(月) AM02:30
★M-1グランプリ2005観た。生で一度通した後に、ビデオで二週。計三回。
 優勝候補不在といわれていた今回、蓋を開けれ見れば実に接戦だったように思う。昨年なんかは上位と下位のレベルに差がありすぎて、結果も発表前に目に見えていたが、今年は点数開示のたびにドキドキさせられることとなった。これはM-1らしくてとてもイイ! ただ、舞台セットが今年からいきなり派手になって、しばらくM-1を観ている気分になれなかったという点はマイナス。
 いろんなところに凝っていた美術さんの苦労は分かるけど、もっとシンプルにまとめた方が、ネタに集中できて良かったと思うのですがねぇ。

 以下、決勝一次の感想。

・笑い飯(三位)
 トップバッター。彼らの投げる球は変化球であり、どう考えても最初にもってくるべきではなかったんだけど、そんな逆境の中でもなんとか三位で最終決戦進出。
 2002年から03年にかけて、センスそのまま話術が成長したと言われているけど、それ以降は止まっている感が否めない。そのうえで、芸歴が上がると共に鮮度が落ち、そろそろ優勝しないと今後危ないという展開になってきた。
 持ち出してきたのは靴隠しネタ。昨年制限時間を超過してしまったことを考慮してネタを詰めてきたようだけど、勢いだけで爆発力に欠けるように思えてならなかった。
 彼らの03年のネタは伝説と言われるほど神がかっていたので、どうしてもそれと比べてしまう。

・アジアン(八位)
 ブサイクネタ。
 全国的にはまだ知られていない、という自分達の境遇を考慮した上で、自己紹介を兼ねたネタを持ってきたのだと思われる。
 話術は他のコンビに劣っていたりはしなかった。女性コンビの中では間違いなくトップクラスでしょう。ネタも何箇所か爆発するところがあって悪くはなかった。ただその爆発一つ一つが手榴弾ほどの威力しかなく、また、早口言葉の最中にしばらく笑いが起こらないという間が出来てしまったあたりが、点が伸び悩んでしまった要因だと思う。
 まだ芸歴は短いので、チャンスはこれから先にまだまだある。成長の余地もあり、期待できるのではないでしょうか。

・南海キャンディーズ(九位)
 子供番組のお姉さんネタ。
 一年間テレビに出づっぱりであったことから、世間に手の内が知れ渡ってしまい、さらにネタの威力も昨年よりも劣り、笑いはあまり起こらなかった。私が恐れていた展開がそのまま起こってしまった。
 去年は決勝二位。今年は九位。まさに天国から地獄。
 残念ながら、新たネタの方向を開拓しないと、いくら新ネタを考えてもこれからは厳しそう。

・チュートリアル(五位)
 第一回大会では十組中八位。当時披露したかぐや姫ネタは、確かにクォリティがあまり高くは無かった。そして今回はバーベキューネタで勝負。
 面白かった。審査員にも観客にもウケていたし。ただ出場順が悪かったと思う。大会前に伸介が「スローテンポの南海キャンディーズに場の空気を乱された後に出たら、空気を戻すのが大変」と言っていたのとは少し違う理由で。こういう賞レースでは、審査員はどうしても後半のコンビの得点を上げてしまう傾向にある。もしも彼らの順番が七番か八番くらいだったら、また違う結果になったかもしれない。
 でも、ネタの出来は良かったし、来年も期待できると思う。

・ブラックマヨネーズ(一位)
 大阪での知名度は高いが、チュートリアルと並んで他の地域ではあまり知られていなかったであろうコンビ。そのためか、彼らは大会前はあまり注目されていなかった。でも「凄い漫才師達が大阪にいる」という噂が流れに流れて、一部では密かに「ダークホースの優勝候補」と囁かれていた。
 過去四度に渡ってM-1は準決勝敗退。今年が初出場となった。そして視聴者の大半が注目していなかった中で、ボーリングネタが大爆発。01年の麒麟、02年の笑い飯、03年のアンタッチャブル、04年の南海キャンディーズ並の衝撃を起こした。
 捻り要素をネタに仕組ませるコンビが多い中での、生粋の正統派漫才。「ここまで面白い正統派漫才があるなんて」と審査員を唸らせたのは快挙。私が見ても、今大会ではここが一番ズバ抜けていた。
 数年前までネタは何回か見たことあったけど、しばらくの間にとんでもない進化を遂げていた。

・品川庄司(四位)
 結成十年目、M-1最後の年。爆発的に盛り上がっていたブラックマヨネーズの次ってやりづからかったでしょう。
 ベテランの貫禄が出ていた。刑事ドラマネタを披露しだした序盤は、勢いの割りに笑いが少なかったけど、後半のたたみかけるような展開はさすがに上手いと思わされた。高得点が出たのも頷ける。
 残念ながら最終決戦三組には残れなかったけど、最高の形でM-1を卒業できたと言えるのではないでしょうか。

・タイムマシーン三号(七位)
 今回唯一吉本以外からの参戦者。
 デブニーランドネタは彼らの中ではかなりの出来を誇っている方だけど、M-1向けではなかったと思う。一つ一つの展開を見ていけば上手いのですが、ドッカンドッカンと勢いのある笑いが起こるような作りとは異なるので。
 ただ、喋りは二人とも今大会トップクラスと言っていいほど滑らかだったし、まとめ方もスマートだったと思う(体型とは裏腹に)。芸歴的にまだチャンスは残されているし、ここもまた次に期待して良いでしょう。


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