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2016/02/09(火) 苺忌
誰が見るとも知れない穴倉に向かって語るのは、王の耳にまつわる秘密でなくても良いはずだ。今より此処は私の夢想の限りに広がる書斎となる。




10年という月日は人を変えるのには充分すぎる期間である。
ひいき目に見ても少年と呼べる季節は過ぎ、もはや青年と呼んで良いのかも不安になる。人生は折り返した、と見て妥当であろう。
かつての少年と思しき人々は、その人生に合わせて緩やかに姿を変えてゆく。アゲハチョウの様な目覚ましい変化ではなく、茹でガエルの様に本人すら気づかぬ程だ。あるいは枕元に降り積もる頭髪や、あるいは空いてゆく酒瓶の数など、日常には幾つもの危険信号が潜んでいるのだが、それは華麗に見過ごされてゆく。
あれほどまでに研ぎ澄まされていたはずの精神は、鈍感さという鎧を纏うことで生きることと折り合いを付け始めた頃から、全く鋭さを失ってしまった。知らぬ間に一歩踏み出していたのだ。もう半歩引き退って、境界線に戻ることはできないのだろうか。

次の10年に向けて。


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