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2005/12/21(水)
もすぐ、クリすまス
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いつもの経済学部棟。 寒いからか、休講が多いからか、 このごろめっきり人が減ってきた。
ラウンジで僕はカップラーメンを食べながら退屈をもてあまして、知り合いでも通らないかなと思っていた。
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すると向こうから、クリスが見えた。今日もわりと、薄着のようだ。彼女はテンポ良く脇の下をプッ、プッ、プッ! と鳴らしながらこっちに歩いてきた。
『おはよう〜(笑)プッ』 「おはよ。今日もニャにヤしてるね、クリス☆」 『きゃは!(笑) ハイ、これ。プレゼント♪私の食べかけだけ ど(笑)きゃははっ!プッ、ブリ、ブリブリッ!』
手渡されたのは、アメリカ経済のノートだった。しかしそのページの間には、セミの抜け殻がいっぱい挟まっていた。 しかし、そいつらは粉々になりかけていて、ぼろぼろ落ちた。
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なんてことが起こったらどうしようかとひとり考えていたら、おやまぁ、なんてこと。クリスが歩いてきた。でも良く見ると、ポテトチップみたいなものをしきりにぼりぼり食べている。
『おはよう〜(笑)ボリッ』 「おはよ。今日もニャにヤしてるね、クリス☆」 『きゃは!(笑) ハイ、これ。プレゼント♪私の食べかけだけ ど(笑)きゃははっ!ボリッ、ボリ、ブリブリッ!』
僕はポテトチップの袋を手渡された。しかし、良く見てみればその袋の中につまっていたのはセミの抜け殻だった。さっきクリスはこれをバリバリ食べていたんだ。
『ブリブリ、鰤ッ!(笑)』 クリスは口の周りにセミの抜け殻の、カスを付けながら去っていった。
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